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2003年邦楽ヒットソング特集。多様性が花開いた音楽の黄金期

2003年邦楽ヒットソング特集。多様性が花開いた音楽の黄金期
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2003年邦楽ヒットソング特集。多様性が花開いた音楽の黄金期

2003年は、日本の音楽シーンに数々の名曲が誕生した記念すべき年でした。

この年、SMAPの『世界に一つだけの花』が社会現象となり、老若男女問わず口ずさまれるほどの大ヒットを記録。

森山直太朗さんの『さくら』や中島美嘉さんの『雪の華』など、今なお色褪せない名曲が次々とチャートを賑わせました。

カラオケで今でも長く愛される曲のヒットや青春歌を届けるバンドの台頭も印象的です。

本記事では、そんな2003年のヒットソングにフォーカスしていきます。

2003年邦楽ヒットソング特集。多様性が花開いた音楽の黄金期(1〜10)

月のしずくRUI(柴咲コウ)

映画『黄泉がえり』に出演した柴咲コウさんが、劇中の役であるRUI名義で歌ったこの曲は、2003年1月にリリースされた2作目のシングルです。

映画の主題歌であったこの曲は、言の葉や泡沫といった古典的な言葉を織り交ぜながら、月明かりに照らされた恋の切なさを描いています。

オリコンチャートで初登場14位からスタートし5週目に1位を獲得、累計約83万枚のロングヒットを記録しました。

ストリングスが奏でる幻想的なアレンジと、透明感のある歌声が心に染み入る1曲。

秋の夜、月を眺めながら聴きたくなるナンバーです。

世界に一つだけの花SMAP

2003年3月にシングルとしてリリースされたこの楽曲は、前年にアルバム『SMAP 015/Drink! Smap!』に収録されていたものの、草彅剛さん主演のテレビドラマ『僕の生きる道』の主題歌に起用されたことで大きな反響を呼びました。

槇原敬之さんが手がけた歌詞は、花々が競い合うことなく誇らしげに咲いている様子を通して、一人ひとりが持つかけがえのない価値を温かく伝えています。

ナンバーワンを目指すのではなく、自分らしく生きることの大切さを説くメッセージは、競争社会に疲れた多くの人々の心に深く響き、トリプルミリオンという記録的なヒットにつながりました。

自分らしさを見失いそうになったとき、背中をそっと押してくれる1曲です。

雪の華中島美嘉

中島美嘉 『雪の華』 MUSIC VIDEO
雪の華中島美嘉

2003年10月に発売された中島美嘉さんの10枚目のシングル曲。

明治製菓bodaやgalboのCMソングとして起用され、第45回日本レコード大賞で金賞を受賞した名曲です。

ピアノとストリングスが織りなす繊細なメロディに、白い息や舞い落ちる雪といった冬の情景が重ねられ、恋のはかなさと温もりが交錯する歌詞が心に染みますよね。

韓国ドラマの主題歌としても大ヒットし、徳永英明さんや中森明菜さんをはじめ国内外の多くのアーティストにカバーされ続けている、冬のスタンダードナンバーです。

2019年には本作をモチーフにした同名映画も公開され、幅広い世代に愛されています。

大切なものロードオブメジャー

2002年8月にリリースされたロードオブメジャーのデビュー作は、仲間との絆や支えあいの大切さを真っすぐに歌い上げた青春パンクナンバーです。

泣きそうになる瞬間にも、そばには必ずかけがえのない存在がいるという温かいメッセージが込められていますよね。

テレビ番組の企画でヘッドハンティングされたメンバーが100日間の全国ツアーをへて生み出したこの楽曲は、インディーズ作品ながら19週連続オリコントップ10入りという驚異的な記録を達成し、累計約91万枚のセールスを記録しました。

速いビートとシンプルなリフが疾走感を生み出しながらも、聴き手を励ます優しいメロディが心に響きます。

2003年にはオリコンの年間ランキングで10位に輝いた名曲です。

もらい泣き一青窈

台湾人の父と日本人の母を持ち、慶應義塾大学在学中からアカペラサークルで音楽活動を続けてきたシンガーソングライター、一青窈さんのデビューシングル。

2002年10月に発売された本作は、大型タイアップなしにオリコンチャート4位を記録し、70週にわたってランクインするロングヒットとなりました。

友人の涙に感情が連鎖していく心の動きを描いた歌詞は、一青窈さんが大学時代に体験した失恋が起点になっているそうです。

サビの印象的なフレーズは母音だけで万国共通に歌えるよう計算されており、オリエンタルでR&B的な編曲とコシの強い歌声が絶妙に調和した世界観を生み出しています。

2003年には日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞し、紅白歌合戦初出場も果たした、彼女のアーティスト人生を決定づけた1曲です。

地上の星中島みゆき

地上の星 / 中島みゆき [公式]
地上の星中島みゆき

時代を越えて愛されているシンガーソングライター、中島みゆきさんの37作目のシングル曲。

ドキュメンタリー番組『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』の主題歌として起用された楽曲で、無名の挑戦者たちへの敬意と応援を込めた力強い歌詞がまさに番組の世界観と重なります。

風や星といったキーワードをちりばめながら、静かに地道に努力する人々へと光を当てる歌詞は、世代を問わず深い共感を呼びましたよね。

2000年7月にリリースされながら、2002年の紅白歌合戦で披露されたことをキッカケに、発売から約130週をへてオリコン週間チャート1位を記録するという異例のロングヒットとなった、カラオケでも定番のナンバーです。

Greatful days浜崎あゆみ

1990年代から2000年代にかけて日本の音楽シーンを席巻した平成の歌姫、浜崎あゆみさんの29枚目のシングル『&』に収録された夏の名曲です。

待ち焦がれた季節の到来と、何気ない日常こそが何よりも尊いという感謝の気持ちが歌われており、夏の一瞬の輝きを切り取ったような情感あふれる歌詞が印象的ですよね。

軽やかなビートと明るいシンセサウンドが織りなすアレンジは、夏の情景を思い起こさせてくれます。

2003年7月にリリースされた本作は、フジテレビ系音楽番組『ayu ready?』のテーマソングとして起用され、夏の青春ソングとして広く親しまれました。

ドライブや海辺で過ごす時間のお供にピッタリな、爽やかさと切なさが同居する1曲です。

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