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【指揮者】日本の指揮者。おすすめの日本人指揮者

日本人の指揮者を知っていますか?

クラシック音楽はヨーロッパを中心にさまざまな国の人から愛され多くの演奏者とそれをまとめる指揮者によって広く普及されてきました。

カラヤンなど著名な指揮者も多く存在し、指揮者によって同じ曲でも雰囲気が変わり、聴きたいコンサートも選ばれるほど重要な存在となっています。

外国の指揮者はすらすら言えても日本人指揮者というとどれくらい名前が上がるのでしょうか。

外国指揮者も素晴らしいですが日本人指揮者も負けてはいません。

今回は首席指揮者や音楽監督、ゲーム・アニメ音楽のオーケストラコンサートでおなじみの指揮者や吹奏楽で人気の指揮者、日本拠点の楽団を立ち上げて日本のクラシック界の魅力を発信する指揮者まで国内外で活躍する日本人指揮者を紹介します。

【指揮者】日本の指揮者。おすすめの日本人指揮者(1〜10)

マツケンサンバ II宮川彬良

自らを「舞台音楽家」と称し、クラシックからアニメ音楽まで幅広く手掛ける宮川彬良さん。

宮川さんが作曲と編曲を担当し、2004年に一大ブームを巻き起こした松平健さんの楽曲『マツケンサンバII』は、誰もが口ずさめる名曲ですよね。

また、NHKの音楽番組に自ら出演し、子供たちに音楽の魅力を伝えた姿も印象的です。

1996年には大阪フィルとの功績でABC国際音楽賞を受賞。

「コンサートはショーである」という信念のもと、指揮もピアノも解説もこなす宮川さんのステージは、まるで音楽の魔法のよう!

ジャンルを問わず、心から楽しめる音楽を探している方にぴったりの指揮者ではないでしょうか?

交響曲第5番 変ロ長調 D485/東京都交響楽団小泉和裕

シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D485 /小泉和裕 / 東京都交響楽団
交響曲第5番 変ロ長調 D485/東京都交響楽団小泉和裕

若き日に帝王カラヤンをも魅了し、世界の舞台へと躍り出たマエストロです。

小泉和裕さんはロマン派から近代にかけての壮大な交響曲を得意とし、温かみのあるサウンドと重厚な音楽作りが持ち味。

1973年にカラヤン国際指揮者コンクールで優勝し、ベルリン・フィルを指揮してデビューしました。

代表盤には名盤『Tchaikovsky: Symphonies Nos. 4, 5 & 6』などがあります。

同年、27歳でザルツブルク音楽祭の舞台に立ったエピソードも有名で、その音楽は聴衆の期待に応える安心感と完成度を誇ります。

ドラマティックな響きに浸りたい方や、正統派のクラシック音楽の美しさをじっくり味わいたい方にピッタリ!

指揮者による音の違いを楽しむ、いいきっかけになるかもしれませんね。

NHK大河ドラマ『青天を衝け』より「メインテーマ」/NHK交響楽団広上淳一

エネルギッシュなタクトで聴衆を熱狂の渦に巻き込む、指揮者の広上淳一さん。

クラシックから現代音楽まで、その情熱的な音楽作りで知られています。

1984年、国際コンクールで審査員全員一致の優勝を飾り、26歳で鮮烈な世界デビューを果たしました。

まるでオーケストラ全体がひとつの生き物のように躍動するその演奏は、観る者の心をも揺さぶりますよね。

京都市交響楽団を13シーズンにわたって率い、サントリー音楽賞を受賞した名コンビぶりは、多くのクラシックファンの記憶に刻まれているのではないでしょうか。

クラシックの新しい扉を開きたい方、音楽の持つエネルギーを全身で浴びたいと感じる方に、ぜひ体験してほしい指揮者です。

【指揮者】日本の指揮者。おすすめの日本人指揮者(11〜20)

フェスティバル・バリエーションズ/NHK交響楽団(吹奏楽編成)現田茂夫

オーケストラと吹奏楽の融合という独自のスタイルで知られる指揮者の現田茂夫さん。

クラシック音楽を専門としながら、オペラや吹奏楽アンサンブルにも深く関わる多彩な活動を展開しています。

1986年にオペラ指揮者としてデビュー後、国内外で活躍。

現田さんの音楽性の真骨頂は、オーケストラ内の管楽器や打楽器を主役として輝かせる「吹奏楽inオーケストラ」ともいえる独創的なアプローチです。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団を1996年から長年率いてきたその手腕は、楽団のサウンドを飛躍的に成長させたと高く評価されています。

クラシックの新たな扉を開きたい方や、吹奏楽の響きが好きな方の心に響く音楽を届けてくれる、魅力があふれるマエストロです。

交響曲第5番(チャイコフスキー)/新日本フィルハーモニー交響楽団小林研一郎

Tchaikovsky Symphony No.5 Ken-ichiro Kobayashi & New Japan Philharmonic チャイコフスキー 交響曲第5番 小林研一郎&新日本フィル
交響曲第5番(チャイコフスキー)/新日本フィルハーモニー交響楽団小林研一郎

「炎のコバケン」という愛称で親しまれる小林研一郎さん。

その名の通り、指揮台からほとばしる情熱的な音楽は、オーケストラに生命を吹き込むかのようです。

国際的なキャリアの幕開けは、1974年のブダペスト国際指揮者コンクールでの第1位受賞でした。

なかでも2002年、東洋人として初めてプラハの春音楽祭のオープニングでスメタナの『わが祖国』を指揮し、満場の喝采を浴びたエピソードは広く知られています。

髪を振り乱し、全身で音楽を表現する姿からは、クラシックのダイナミックな魅力が伝わってきます。

オーケストラのエネルギーに心を揺さぶられたい方に、ぜひ一度触れてみてほしいマエストロです。

劇音楽《エグモント》Op.84 より〈序曲〉山下一史

L.v.ベートーヴェン:劇音楽《エグモント》Op.84 より〈序曲〉
劇音楽《エグモント》Op.84 より〈序曲〉山下一史

巨匠カラヤンのアシスタントを務めた経歴を持つ、世界的な指揮者の山下一史さん。

1988年にNHK交響楽団を指揮してデビューを飾り、オーケストラからオペラまで幅広くタクトを振っています。

1986年のニコライ・マルコ国際指揮者コンクール優勝という輝かしい受賞歴もさることながら、音楽ファンの間で語り草なのが、同年、急病のカラヤンに代わりジーンズ姿でベルリン・フィルを指揮した伝説的なエピソードです。

その腕から紡ぎ出される情熱的でスケールの大きな音楽は、聴く人の心を揺さぶります。

世界レベルの演奏を体感したい方や、ドラマティックなオペラの世界に浸りたい方にぴったりの指揮者です!

交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」/仙台フィルハーモニー管弦楽団円光寺雅彦

チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」/ Tchaikovsky Symphony No. 6 in B Minor, Op. 74, “Pathétique”
交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」/仙台フィルハーモニー管弦楽団円光寺雅彦

斎藤秀雄さんやオトマール・スウィトナーさんといった巨匠のもとで研鑽を積み、日本のクラシック界を豊かにしてきた指揮者が円光寺雅彦さんです。

1980年代に東京フィルハーモニー交響楽団の副指揮者としてキャリアを本格化させ、NHKのテレビ番組『名曲アルバム』への出演でその名を広く知られるようになりました。

円光寺さんが作る音楽は、欧州で学んだ洗練された様式と、日本の楽団と長年かけて築いた温かい信頼関係から生まれます。

2010年6月には「オリンピックコンサート」のタクトを振るなど大舞台で活躍する一方、ジュニアオーケストラの指導にも情熱を注いでいます。

演奏と語りで音楽の魅力を伝える円光寺さんのステージは、クラシック音楽の世界に一歩踏み出したい方の、すてきな案内役になってくれるかもしれませんね。