【指揮者】日本の指揮者。おすすめの日本人指揮者
日本人の指揮者を知っていますか?
クラシック音楽はヨーロッパを中心にさまざまな国の人から愛され多くの演奏者とそれをまとめる指揮者によって広く普及されてきました。
カラヤンなど著名な指揮者も多く存在し、指揮者によって同じ曲でも雰囲気が変わり、聴きたいコンサートも選ばれるほど重要な存在となっています。
外国の指揮者はすらすら言えても日本人指揮者というとどれくらい名前が上がるのでしょうか。
外国指揮者も素晴らしいですが日本人指揮者も負けてはいません。
今回は首席指揮者や音楽監督、ゲーム・アニメ音楽のオーケストラコンサートでおなじみの指揮者や吹奏楽で人気の指揮者、日本拠点の楽団を立ち上げて日本のクラシック界の魅力を発信する指揮者まで国内外で活躍する日本人指揮者を紹介します。
【指揮者】日本の指揮者。おすすめの日本人指揮者(31〜35)
「くるみ割り人形」より【花のワルツ】飯森範親

日本を代表する指揮者の一人、飯森範親さんは多岐にわたるオーケストラで首席指揮者や音楽監督を務めています。
2006年度には芸術選奨新人賞を受賞するなど、国内外で高い評価を受けています。
ドイツのオーケストラとともに日本人指揮者として初のベートーヴェン交響曲全集CDをリリースし、NHK交響楽団の年間ベスト10コンサートに選ばれるなど、その実力は折り紙つきです。
料理が得意という一面もあり、『のだめカンタービレ』の指揮演技指導や映画『おくりびと』にオーケストラ指揮者として出演するなど、多方面で活躍されています。
クラシック音楽に興味がある方はもちろん、日本の音楽界を代表する方々に注目したい方にもおすすめです。
行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調田久保裕一

音楽教師を続けながらアマチュアオーケストラの指揮をしていた田久保裕一さん。
30歳の時に母親を亡くし、一度きりの人生を後悔しないよう教師を辞めプロの指揮者に転身しました。
1994年、第4回ディヌ・ニクレスク国際指揮者コンクールで日本人初となる優勝、それと同時に審査員特別賞ルーマニア現代音楽演奏賞と聴衆特別賞を受賞する快挙を成し遂げました。
想いの強さは確実に人々に伝わっていく…理想の音楽です。
伊福部昭/ 管絃楽のための日本組曲から「盆踊」「七夕」「佞武多」/千葉県少年少女オーケストラ井上道義

国内外で活躍する日本人指揮者の一人である井上道義さんです。
1971年、ミラノ・スカラ座主催のグィド・カンテルリ指揮者コンクールで優勝し、一躍注目を浴びました。
新日本フィルハーモニー交響楽団や京都市交響楽団など、数々の主要オーケストラで音楽監督を務め、斬新な企画と豊かな音楽性で聴衆を魅了してきました。
マーラーやショスタコーヴィチの交響曲の名指揮者として知られ、2007年には「日露友好ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト」を成功させ、その功績は高く評価されています。
情熱的な指揮で多くの人々の心を揺さぶる井上さんの演奏は、クラシック音楽の新たな魅力を発見したい方におすすめです。
風之舞/東京佼成ウインドオーケストラ渡邊一正

吹奏楽の分野で高い評価を受けている渡邊一正さんは、日本を代表する指揮者です。
1991年東京フィルハーモニー交響楽団を指揮してデビューし、関西を代表とするプロ吹奏楽団大阪市音楽団との共演でも注目されており、日本の吹奏楽界に大きな影響を与えています。
指揮を振って評価されている作品は『アルヴァマー序曲』や『風紋』、NHK大河ドラマのテーマ曲などがあり、これらの作品は吹奏楽コンサートやコンクールで頻繁に演奏されて演奏者のよきお手本となっています。
渡邊さんの音楽は、わかりやすく演奏がまとまっていることが特徴で、聴く人の心に深く響きます。
吹奏楽ファンはもちろん、日本の音楽文化に興味がある方にもおすすめです。
交響詩「英雄の生涯」尾高忠明

東京芸術大学音楽学部指揮科の名誉教授、尾高忠明さんです。
作曲家で指揮者の尾高尚忠さんは忠明さんの父親です。
数多くのNHK大河ドラマテーマ曲の指揮もこなし、NHKの音楽番組や国内有名交響楽団の常任指揮者を務めるなど活躍されてきました。
また、海外でも多くの主要オーケストラで客演しています。