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【指揮者】日本の指揮者。おすすめの日本人指揮者

日本人の指揮者を知っていますか?

クラシック音楽はヨーロッパを中心にさまざまな国の人から愛され多くの演奏者とそれをまとめる指揮者によって広く普及されてきました。

カラヤンなど著名な指揮者も多く存在し、指揮者によって同じ曲でも雰囲気が変わり、聴きたいコンサートも選ばれるほど重要な存在となっています。

外国の指揮者はすらすら言えても日本人指揮者というとどれくらい名前が上がるのでしょうか。

外国指揮者も素晴らしいですが日本人指揮者も負けてはいません。

今回は首席指揮者や音楽監督、ゲーム・アニメ音楽のオーケストラコンサートでおなじみの指揮者や吹奏楽で人気の指揮者、日本拠点の楽団を立ち上げて日本のクラシック界の魅力を発信する指揮者まで国内外で活躍する日本人指揮者を紹介します。

【指揮者】日本の指揮者。おすすめの日本人指揮者(21〜30)

英雄の証/東京フィルハーモニー交響楽団栗田博文

モンスターハンター~狩猟音楽祭~「英雄の証」/ Monster Hunter / 魔物獵人
英雄の証/東京フィルハーモニー交響楽団栗田博文

主にゲーム音楽やアニメ音楽コンサートの指揮を振り高い評価を受けている日本人指揮者、栗田博文さんです。

東京音楽大学で学び、1988年に東京国際音楽コンクールで1位を獲得しデビューを飾りました。

クラシックから現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、1995年にはシベリウス国際指揮者コンクールで最高位に輝きました。

オーケストラの指揮だけでなく、ゲーム音楽、アニメ音楽の分野でも活躍。

『ガールズ&パンツァー』や『モンスターハンター』シリーズのオーケストラコンサートでも腕を振るい、高い評価を得ています。

クラシックファンはもちろん、ゲーム音楽を楽しみたい方にもおすすめの指揮者ですね。

弦楽セレナード 第1楽章/サイトウ・キネン・オーケストラ小澤征爾

Tchaikovsky : Serenade for Strings Seiji Ozawa 2010 チャイコフスキー弦楽セレナーデ 小澤征爾 & サイトウ・キネン・オーケストラ 2010
弦楽セレナード 第1楽章/サイトウ・キネン・オーケストラ小澤征爾

日本を代表するクラシック音楽の指揮者は?

と聴かれて真っ先に浮かぶのが世界的に有名なこの方、小澤征爾さんです。

日本国内では、芸術の発展に功績のある者に授与される文化勲章を受章、また優れた芸術家に贈られるアメリカのケネディ・センター名誉賞を初めて受賞した日本人でもあります。

1973年からボストン交響楽団の音楽監督を務め、2002年からは世界が認めるクラシック音楽の殿堂ウィーン国立歌劇場の音楽監督も務めた偉大な指揮者です。

長野県松本市で行われている『セイジ・オザワ 松本フェスティバル(旧称サイトウ・キネン・フェスティバル松本)』は小澤さんの師匠である齋藤秀雄さんの弟子を呼びかけて1992年に開催され、日本のクラシック界へ多大な影響を与えていきました。

歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲/バーミンガム市交響楽団山田和樹

1979年神奈川県出身の山田和樹さんは、国内外で活躍する指揮者です。

東京芸術大学を卒業後、幅広いレパートリーと独自の音楽性で多くのオーケストラを指揮し、数々のコンクールで優勝しました。

2009年のブザンソン国際指揮者コンクールでの優勝は日本人として7人目の快挙でした。

東京混声合唱団の音楽監督や、スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者を務め、2017年には芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

現在はバーミンガム市交響楽団の首席指揮者として活躍中です。

クラシック音楽ファンはもちろん、新しい才能に注目したい方にもおすすめですね。

行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調/東急ジルベスターコンサート2012藤岡幸夫

4歳でピアノ、10歳でチェロを始めた藤岡幸夫さんは、英国王立ノーザン音楽大学指揮科を卒業しています。

1992年、マンチェスターで開催されたルトスワフスキ・フェスティバルで「管弦楽のための協奏曲」を作曲者の前で指揮すると、「計り知れなく将来を約束された指揮者」と絶賛されました。

力強く歯切れがよい演奏へ導くことが多い指揮者で非常に熱い心を持った指揮者です。

1995年からマンチェスター室内管弦楽団や日本フィルハーモニー交響楽団の指揮を務め、以降2000年から関西フィルハーモニー管弦楽団正指揮者として活躍しています。

これからも素晴らしい活躍が期待されている日本人指揮者の一人です。

交響詩「フィンランディア」松尾葉子

女性の日本人指揮者、松尾葉子さん。

豊かな旋律と独創的な音楽性でオーケストラをまとめる松尾さんの音楽は、多くの音楽愛好家から高い評価を受けています。

幼少期から音楽に深い関心を持ち、若くしてその才能を開花させた松尾さん。

『交響詩「フィンランディア」』で名をとどろかせ、国内外の著名なオーケストラとの共演や、多くの音楽祭での指揮を務めてきました。

その活動は、作曲家、編曲家、指揮者としてだけでなく、音楽プロジェクトのプロデュースや若い音楽家の指導にも及びます。

松尾さんの音楽は、伝統と革新を融合させたスタイルで、クラシック音楽の新たな可能性を感じさせてくれます。

美しき青いドナウ朝比奈千足

神戸フィルハーモニック 2013 ニューイヤー
美しき青いドナウ朝比奈千足

朝比奈千足(あさひなちたる)さんは、ベルリン音楽大学でハインリヒ・ゴイザー氏にクラリネットを学び、さらにはベルリン国立歌劇場の音楽監督の助手をして指揮を学びました。

大阪フィルハーモニー交響楽団で54年間トップ指揮者を務めた朝比奈隆さんは、千足さんの父親です。

国内の主要オーケストラでは京都市交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団など客演経験があり、『題名のない音楽会』への出演もある日本人指揮者です。

トゥオネラの白鳥渡邉暁雄

渡邊暁雄指揮「トゥオネラの白鳥」シベリウス作曲  日本フィル
トゥオネラの白鳥渡邉暁雄

日本のクラシック音楽の発展に欠かせないのがこの指揮者、渡邉暁雄さんです。

フィンランド人の声楽家・渡邉シーリを母として、東京府に生まれました。

渡邉さんは5歳でピアノを、10歳でヴァイオリンを始め東京音楽学校(現東京芸術大学)に進みヴァイオリンとヴィオラ奏者として活躍しました。

日本国内のオーケストラで演奏し、1945年に東京都フィルハーモニー管弦楽団(現・東京フィルハーモニー交響楽団)専属の指揮者として活動以降日本を代表とする指揮者となりました。

後進の育成にも力を入れて日本で活躍する保科洋や岩城宏之、山本直純、小林研一郎、藤岡幸夫らを育て、新しく日本フィルの設立にも尽力するなど日本のクラシック音楽の発展にも努めていきました。

日本を代表とする作曲家、三善晃さんによるの日本フィルハーモニー交響楽団委嘱作品「交響三章」は、1960年に渡邉さんの指揮で初演が行われています。