60年代伝説の邦楽ロックの名曲・ヒット曲
ザ・スパイダース、ザ・ワイルドワンズ、タイガース、ザ・フォーク・クルセダーズ、スウィング・ウエスト……。
60年代を代表するロック・アーティストの中から、スタジオスタッフがおすすめする名曲・ヒット曲のご紹介です。
日本のロック黎明期を支えたまさに伝説のプレイリストです。
60年代伝説の邦楽ロックの名曲・ヒット曲(11〜20)
夕陽が泣いているザ・スパイダース

1966年9月に発売された、ザ・スパイダースの切なくも美しいバラード。
映画『涙くんさよなら』の挿入歌として生まれた本作は、感傷的なメロディと心に響く歌詞で大ヒットを記録。
公称120万枚以上を売り上げ、日本の音楽シーンに大きな影響を与えました。
夕焼けを背景にした別れの情景を描いた歌詞は、失恋の痛みを自然現象に重ね合わせることで、聴く人の心に深く共感を呼び起こします。
翌年には同名の映画も制作され、ザ・スパイダースのメンバーが出演。
青春をバンド活動に捧げる若者たちの姿を描いた歌謡映画として話題を呼びました。
恋に破れた時や、切ない気持ちを抱えているときに聴くと、心に寄り添ってくれる一曲です。
真冬の帰り道ザ・ランチャーズ

バロック調の気品溢れるサウンドとシンプルなメロディーが特徴的な一曲です。
冬の帰り道を一緒に歩くことを切望する、伝えられない深い愛情をテーマにしています。
プラタナスの枯れ葉が舞う寒空の下、言葉にできない恋心を抱える心情が繊細に表現されていますね。
本作は1967年11月25日にリリースされ、オリコンチャートで最高23位を記録するヒットとなりました。
その後も多くのアーティストにカバーされ、幅広い世代に愛され続けています。
冬の夜、誰かを想いながら聴きたくなる、心温まる一曲です。
愛の伝説ザ・フィンガーズ
1960年代の日本音楽シーンに革命を起こした一曲です。
ザ・フィンガーズが奏でる伝統と革新の調和が鮮明に表れています。
カントリーやボサノヴァの要素を取り入れた独特のアレンジは、リスナーに新鮮な刺激を与えたことでしょう。
2016年11月に発売された『究極のカルトGS Vol.2』に収録され、グループ・サウンズ50周年を記念する貴重な作品となりました。
愛し愛されることの美しさと、それがもたらす感情の変化を表現した歌詞は、今なお多くの人々の心に響きます。
青春時代の甘酸っぱい思い出に浸りたい方におすすめの一曲です。
君だけに愛をザ・タイガース

1960年代の日本を象徴するグループ・サウンズの王者、ザ・タイガースが世に送り出した名曲について、ご存じでしょうか。
1968年1月にリリースされた本作は、橋本淳さんの作詞、すぎやまこういちさんの作曲・編曲という豪華布陣で制作された4枚目のシングルです。
純粋で情熱的な愛のメッセージを込めたこの楽曲は、ザ・タイガースの代表作として今なお多くの人々に親しまれています。
甘く切ないメロディーに乗せて歌われる歌詞は、恋人たちの間の愛を信じ合う気持ちを表現しており、聴く人の心に深く響きます。
若い世代の方にも、純粋な恋心を思い出させてくれる一曲としておすすめですよ。
バン・バン・バンザ・スパイダース

まさに1960年代のグループ・サウンズを代表する曲といってもいいと思います、ザ・スパイダースの『バン・バン・バン』。
同じ年代の洋楽のバンドの影響をもろに受けた曲だと思います。
当時の若者はきっとこぞってエレキギターを手に入れたくなったのだろうな、というのは容易に想像がつきますね。
ロックが胸を熱くするのは、ずっと変わらない、普遍的なことなのかもしれません。
恋はもうたくさんザ・ダイナマイツ

グループ・サウンズの黄金期を彩った名曲の1つです。
甘い恋の切なさと別れの決意を歌った歌詞が、当時の若者たちの心に深く刻まれました。
1967年11月にリリースされたこの曲は、ザ・ダイナマイツのデビューシングル『トンネル天国』のB面に収録されました。
山口冨士夫さんの鮮やかなギターテクニックと瀬川洋さんの力強い歌声が、60年代のロックシーンを象徴する1曲に仕上げています。
恋に悩む人はもちろん、青春時代を懐かしむ方にもぜひ聴いてもらいたい楽曲です。
60年代伝説の邦楽ロックの名曲・ヒット曲(21〜30)
あなたが欲しいザ・ハプニングス・フォー

グループサウンズ時代の名曲を今に伝えるシングルで、1967年11月に発売された作品です。
キーボードを前面に押し出した独自の編成で、バロック音楽からラテン、ジャズまで、多彩な音楽性を融合させた実験的なサウンドが魅力です。
愛する人への深い思いをつづった切実な歌詞は、当時の若者たちの心に強く響きました。
ザ・ハプニングス・フォーは、クラシック音楽の要素を取り入れた斬新なアレンジで、他のGSバンドとは一線を画す存在となりました。
ジャケットは横尾忠則氏のデザインが印象的です。
青春時代の甘い思い出に浸りたい方や、60年代の実験的な音楽に興味がある方にオススメの一枚です。