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【日本の軍歌・行進曲】昭和や戦時中の世代に深く心に刻まれている日本の名曲集

勇壮な瀬戸口藤吉の「軍艦マーチ」、桜が散る春に響く鶴田浩二の「同期の桜」、戦友への想いが胸を打つ島津亜矢の「戦友」。

日本の軍歌や行進曲には、祖国への誇り、戦地へ赴く兵士たちの決意、そして帰らぬ戦友への深い追悼の祈りが込められています。

時に力強く、時に哀しく響くメロディーは、戦争の記憶を語り継ぎ、平和の尊さを私たちに問いかけています。

日本の歴史とともに、今なお多くの人々の心に刻まれている珠玉の名曲をご紹介します。

【日本の軍歌・行進曲】昭和や戦時中の世代に深く心に刻まれている日本の名曲集(1〜10)

出征兵士を送る歌林伊佐緒

1939年に発表された「出征兵士を送る歌」は曲も歌詞も明るく勇ましい軍歌を代表とする曲です。

「出征兵士を送る歌」前にも愛唱されていた軍歌がありましたが、出征のための軍歌は少なく、また以前の歌詞であったり、短調のため負け戦のように聞こえることから新しい曲が求められていました。

大日本雄辯會講談社(現・講談社)が公募し、12万8592件もの投稿があり非常に高い関心があったのも伺えます。

この曲の歌手林伊佐緒氏は公募の作曲者でもあったそうで、戦意高揚にふさわしい朗々とした歌声ですね。

日本男児たるものの姿を強くアピールし、士気を鼓舞しています。

コーラスでさらに戦地に向かう雄々しさを感じます。

水師営の会見岡野貞一

軍人同士の真摯な和解を歌い上げた名曲は、明治43年に尋常小學讀本唱歌第五學年用に収録された岡野貞一さんの作品です。

士気と武勇を称え合いながら「昨日の敵は今日の友」という深い人間愛を描く楽曲で、敵将への敬意と友情のメッセージは今なお心に響きます。

アルバム『哀しみの軍歌』にボニージャックスが収録し、アルバム『三浦洸一コレクション ~軍歌名曲集』でも取り上げられた本作は、戦跡の弾丸跡や崩れた民家といった生々しい情景描写とともに、和解と平和への願いを力強く歌い上げています。

戦争の歴史と平和の尊さを次世代に伝えたい方、そして日本の唱歌・軍歌の心に触れたい方へ、ぜひ聴いていただきたい楽曲です。

月月火水木金金春日八郎

日本を代表とする軍歌といえば瀬戸口藤吉作曲の『軍艦マーチ』に並ぶ知名度を誇る『月月火水木金金』でしょう。

この曲名にある『月月火水木金金』は当時大日本帝国海軍が休日返上で訓練する様子を津留雄三「これでは、まるで月月火水木金金じゃないか」と同僚に漏らしたものが広まり、曲になっているそうです。

以降、勤務礼賛の意味で国民の間で使われて日本人の勤勉さが当時から現れています。

曲調はもちろん勇ましいのですが、国民も歌うように意識されているのか明るい曲想でバラエティ番組でも流れていそうな曲です。

昭和、戦時を経験した祖父母の世代では特になじみがある曲です。

行進曲「軍艦旗」斉藤丑松

行進曲「軍艦旗」/ March “The Naval Ensign”
行進曲「軍艦旗」斉藤丑松

威風堂々とした荘厳な金管楽器のファンファーレから始まり、勇壮な行進曲調へと展開する海軍軍楽隊を代表する名曲です。

帝国海軍軍楽隊のエース作曲家の斉藤丑松さんが1938年10月に手掛けた本作は、規律正しい軍楽隊の演奏に合わせて制作され、トリオ部には軍艦旗制定50周年を記念して作られた歌曲が巧みに織り込まれています。

アルバム『軍楽隊とともに歩んだ…日本の吹奏楽3 斉藤丑松作品集』に収録され、観艦式や海軍関連式典など、数々の公式行事で演奏された実績を持つ本作は、力強い吹奏楽の響きと厳かな曲調から、戦前の軍楽の歴史を感じさせる作品として、現代の吹奏楽ファンにも根強い人気があります。

行進曲「愛国」斉藤丑松

力強い吹奏楽の旋律が響き渡る行進曲を、斉藤丑松さんが1937年12月に海軍軍楽隊のために作曲した作品です。

格式ある重厚な雰囲気と、中間部の荘厳な抒情メロディーが見事に調和し、その完成度の高さから海軍・陸軍合同の公式採用曲に選ばれました。

本作は当時のポリドールからSPレコードがリリースされ、帝国海軍軍楽隊による演奏で、指揮は内藤清五が務めています。

戦時中から戦後にかけて、アジア・太平洋地域の式典や行事で広く演奏され、インドネシアやパラオでは現地の人々にも親しまれました。

「軍艦マーチ」の作曲で知られる瀬戸口藤吉作曲の国民的愛唱歌「愛国行進曲」をトリオに盛り込んだ行進曲で、吹奏楽の重厚な響きと荘厳な旋律美を味わいたい方、また日本の軍楽史に関心のある方にぜひ聴いていただきたい一曲です。