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【日本の軍歌・行進曲】昭和や戦時中の世代に深く心に刻まれている日本の名曲集

勇壮な瀬戸口藤吉の「軍艦マーチ」、桜が散る春に響く鶴田浩二の「同期の桜」、戦友への想いが胸を打つ島津亜矢の「戦友」。

日本の軍歌や行進曲には、祖国への誇り、戦地へ赴く兵士たちの決意、そして帰らぬ戦友への深い追悼の祈りが込められています。

時に力強く、時に哀しく響くメロディーは、戦争の記憶を語り継ぎ、平和の尊さを私たちに問いかけています。

日本の歴史とともに、今なお多くの人々の心に刻まれている珠玉の名曲をご紹介します。

もくじ

【日本の軍歌・行進曲】昭和や戦時中の世代に深く心に刻まれている日本の名曲集(1〜20)

軍艦マーチ瀬戸口藤吉

<軍歌>軍艦行進曲(軍艦マーチ)
軍艦マーチ瀬戸口藤吉

日本の軍歌を代表とする曲といえば、瀬戸口藤吉作曲の軍艦マーチです。

軍艦行進曲または行進曲『軍艦』としても知られる本曲は、大日本帝国海軍および海上自衛隊における公式行進曲ともなっており、戦後でもパチンコ屋のBGMといえば軍艦マーチでそれが終戦以降も曲の認知度を上げた要因にもなっています。

トリオの部分に大伴氏言立、東儀季芳作曲の「海行かば」を加えて、冒頭から後奏まで歌詞がついています。

行進曲としても構成が優れていて、軍歌という位置づけだけではなく、吹奏楽の合奏としても世界の名曲として広く認知されています。

力強い歌詞にメリハリあるメロディが印象的です。

出征兵士を送る歌林伊佐緒

1939年に発表された「出征兵士を送る歌」は曲も歌詞も明るく勇ましい軍歌を代表とする曲です。

「出征兵士を送る歌」前にも愛唱されていた軍歌がありましたが、出征のための軍歌は少なく、また以前の歌詞であったり、短調のため負け戦のように聞こえることから新しい曲が求められていました。

大日本雄辯會講談社(現・講談社)が公募し、12万8592件もの投稿があり非常に高い関心があったのも伺えます。

この曲の歌手林伊佐緒氏は公募の作曲者でもあったそうで、戦意高揚にふさわしい朗々とした歌声ですね。

日本男児たるものの姿を強くアピールし、士気を鼓舞しています。

コーラスでさらに戦地に向かう雄々しさを感じます。

日の丸行進曲織井茂子

国民歌の名曲として作詞有本憲治、作曲細川武夫の「日の丸行進曲」は外せません。

軍歌でもありますが、栄えてどの国にも負けないと奮起させる当時の国民歌として幅広く歌われ、街を歩けばレコードを通して百貨店などでこの曲が流れていました。

行進曲とありますが、軍楽隊のような勇ましさというより、こどもから大人まで歌える親しみやすさを意識して歌謡曲や盆踊りでも使用されるイメージが合っています。

大阪毎日新聞、東京日日新聞が募集した懸賞歌で応募数は2万3805通あるように国民の関心も高く、15万枚のレコードが売れたそうです。

月月火水木金金春日八郎

日本を代表とする軍歌といえば瀬戸口藤吉作曲の『軍艦マーチ』に並ぶ知名度を誇る『月月火水木金金』でしょう。

この曲名にある『月月火水木金金』は当時大日本帝国海軍が休日返上で訓練する様子を津留雄三「これでは、まるで月月火水木金金じゃないか」と同僚に漏らしたものが広まり、曲になっているそうです。

以降、勤務礼賛の意味で国民の間で使われて日本人の勤勉さが当時から現れています。

曲調はもちろん勇ましいのですが、国民も歌うように意識されているのか明るい曲想でバラエティ番組でも流れていそうな曲です。

昭和、戦時を経験した祖父母の世代では特になじみがある曲です。

愛国行進曲藤山一郎

「軍艦マーチ」を作曲した瀬戸口藤吉による国民的愛唱歌であり、事実上日本の第二国家と言われた曲がこの「愛国行進曲」です。

勇ましいファンファーレともに力強い歌詞と美しい歌声が響きます。

「愛国行進曲」の歌詞は当時の第1次近衛内閣による「国民が永遠に愛唱すべき国民歌」として公募され鳥取在住の印刷屋に勤務する森川幸雄さん、作曲も公募の中から「軍艦マーチ」の作曲として瀬戸口藤吉さんが選ばれました。

本曲に似たような曲として『行進曲「愛国」』がありますが、こちらは軍楽隊で演奏されることを想定した別の曲です。

『行進曲「愛国」』のトリオに本曲のメロディが使われ、「愛国行進曲」ともに親しまれていました。

非常に明るく逞しい曲なので流れれば元気になりますね!