【日本の軍歌・行進曲】昭和や戦時中の世代に深く心に刻まれている日本の名曲集
勇壮な瀬戸口藤吉の「軍艦マーチ」、桜が散る春に響く鶴田浩二の「同期の桜」、戦友への想いが胸を打つ島津亜矢の「戦友」。
日本の軍歌や行進曲には、祖国への誇り、戦地へ赴く兵士たちの決意、そして帰らぬ戦友への深い追悼の祈りが込められています。
時に力強く、時に哀しく響くメロディーは、戦争の記憶を語り継ぎ、平和の尊さを私たちに問いかけています。
日本の歴史とともに、今なお多くの人々の心に刻まれている珠玉の名曲をご紹介します。
【日本の軍歌・行進曲】昭和や戦時中の世代に深く心に刻まれている日本の名曲集(31〜40)
お山の杉の子安西愛子・他

ずっと以前聞いたことがありましたが、ユーモラスにお日様が杉の子に語りかけていて、軍歌とは思っていませんでした。
戦死した父親を持つ子への励ましの歌だったそうです。
ちびで他の木に笑われていた子が立派な杉の木なる話ですが、これも役に立ち方が涙なしには聞けません。
荒鷲の歌東京混声合唱団

勇ましい歌ですが、軽やかにユーモラスに歌っています。
男らしさを鼓舞しているだけにどこか哀しくも聞こえます。
「赤とんぼ」とは練習機の色が似ていることからだそうで、「荒鷲」の若者といい、勇壮に表されています。
麦と兵隊東海林太郎

火野葦平の小説をもとにしてできた歌だそうです。
目を背けたくなるような内容だそうで、これが戦争の残酷さを表しているのでしょう。
東海林太郎さんの落ち着いた声で、意気揚々たる軍歌ではなく静かな祖国愛を感じます。
大空に祈る松原操、他

母の祈りの歌だというのでそれが多くの母親の同じ思い歌ったものだろうと思っていましたが、哀しいのは祈るのは息子の無事より手柄をたてることだということです。
本音を隠して……とは今の時代の戦争を知らない世代だから言えることですが、哀しい時代の歌です。
海行く日本永田絃次郎・長門三保

海の日本男児を描いていて、波を枕にといった剛毅さがやはり花形海軍を思います。
日本の世界制覇はまずは海に乗り出すことからとは怖い気もします。
意気揚々としていて、凱歌を上げることへの絶対の自信あったのでしょう。