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大阪の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ

今回は大阪にまつわる民謡・童謡の特集です。

大阪は古くから交通量のおおい海路と河川の合流地点として物流の要となってきました。

そのため大阪の民謡には淀川の舟歌など古くからの歴史をかんじさせてくれる民謡もあります。

一方であべのハルカスをモチーフにして作られたハルカス音頭など近年の大阪をかんじさせてくれる民謡もあります。

そんな大阪の民謡・童謡をきいて大阪の歴史にひたるのもいいのではないでしょうか?

大阪の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(21〜25)

浪花小唄二村定一

別名「道頓堀夜景」としても知られるこの歌は、昭和初期を代表する歌手・ボードビリアンの二村定一によって歌われ、1929年に発売されました。

同曲は当時盛んだったご当地ソング・新民謡のひとつとして作られ、映画の主題歌にもなっています。

どこかモダンな曲調は、舞台が大都会である道頓堀だからでしょうか。

マメカチ音頭

(音声のみ)マメカチ音頭(田中義男おはこ民謡集より) 大阪の民謡
マメカチ音頭

歌詞の中に住吉依羅村と出てきますが、現在の大阪市住吉区浅香、苅田、杉本、庭井、山之内あたりのことを指していて、この曲も、そのあたりにで広まっていた音頭であることがわかります。

乾かした空豆の殻を割る作業を「豆かち」と呼んでいたことと、その作業が踊っているように見えたのが、このタイトルの由来です。

堺市民の歌

初代市歌は1935年に制定された「堺市歌」でしたが、戦後は演奏の機会が失われたため、1959年の市制70周年を記念して新たに作成された2代目の市歌ががこの「堺市民の歌」です。

堺市が主催する行事でも演奏されることが多く、堺市民から親しまれている歌です。

大阪俗謡による幻想曲大栗裕

1970年に編曲された吹奏楽のための「大阪俗謡による幻想曲」です。

歌い継がれる曲として民謡、動揺はありますが、吹奏楽として12分演奏されたこの楽曲は吹奏楽の中に、故郷を思わせるサウンドが伝わり感動を呼びます。

大阪の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(26〜30)

大阪市歌

1921年に制定された、大阪市の公式歌です。

歌詞は一般公募によって選ばれたもので、審査委員は森鴎外や幸田露伴らという豪華な顔ぶれでした。

採用された歌詞に東京音楽学校助教授の中田章が曲を作った大阪市歌は、自治体や市立学校の行事でも歌われています。

浪花小唄

浪花小唄 藤本二三代
浪花小唄

浪花小唄は、昭和初期に多く作られた新民謡のひとつです。

東京以外の土地をテーマにした新民謡は当時まだ少なく、この浪花小唄はいわゆる「ご当地ソング」のはしりともいえる楽曲です。

「道頓堀夜景」という別名で呼ばれることもあります。

天満の市

天満の市(天満の子守唄)/生野区鶴橋
天満の市

「天満の子守唄」としてもしられる歌で、17世紀半ばに開設され、大阪でも有数の市場だった「天満青物市場」へ子守り奉公に出ていた娘たちが歌っていたとして伝承され、大阪市北区の天満の公園には「天満の市」の歌詞を刻んだ歌詞も設置されています。