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ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介

ピアノへの造詣が深い方は、ある程度のピアノへの知識や技術が身についてくると難易度の高い楽曲を好んで聴くような時期があると思います。

さまざまなジャンルがあるなかで、クラシックとジャズピアノは特に難易度の高い作品が多く、長年にわたって多くの弾き手にとって壁として君臨しています。

今回はそんなピアノの難しい曲をピックアップしました。

速弾きを重視したジャズピアノから、音階の飛びが激しいクラシック、さらにはその両方の特徴を持つ現代クラシックまで、幅広いジャンルからチョイスしているので、ぜひチェックしてみてください。

ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介(41〜60)

夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel

太田糸音/ラヴェル:夜のガスパール~第3曲:スカルボ
夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel

ラヴェルの作品のなかでも、屈指の難易度をほこると言われている作品『夜のガスパール 第3曲「スカルボ」』。

前衛的な表現を作り上げたラヴェルですが、本作でもその個性はいかんなく発揮されており、速いパッセージや難しいオクターブが連発するなかで、細かい表現を達成しなければなりません。

単純な難易度だけなら他の高難易度の曲に劣ることもあるものの、弾くのに精いっぱいの状態であれば、細かい表現を演出していくのは相当難しいといわざるをえません。

表現力に自信のある方は、ぜひ取り組んでみてください。

水の戯れMaurice Ravel

角野 隼斗/ラヴェル:水の戯れ(2018PTNA特級セミファイナル)Ravel – Jeux d’eau
水の戯れMaurice Ravel

独創的な音楽性でいくつもの名曲を生み出してきた偉大な作曲家、モーリス・ラヴェル。

こちらの『水の戯れ』はそんなラヴェルの作品のなかでも、特に有名な1曲です。

左手の8分音符と右手の16分音符から始まるこの楽曲は、控えめな構成でありながらも芯のある音を出さなければならないため、相当な表現力が求められます。

4小節目や同じ音型で2オクターブ上がる部分など、地味に弾きづらいところが多いのですが、その分、しっかりと聴き映えする楽曲でもあります。

8つの演奏会用練習曲 Op.40 第3曲「トッカティーナ」Nikolai Kapustin

ハイセンスな音楽性で多くのファンに愛された偉大な作曲家、ニコライ・カプースチン。

彼の作品のなかでも特に難曲としてオススメしたいのが、こちらの『8つの演奏会用練習曲 Op.40 第3曲「トッカティーナ」』。

非常に有名な作品ですね。

本作はジャズテイストに仕上げられた作品なのですが、プレリュードがとにかく難しい!

単純な難しさで言えば他にも難しい楽曲はいくつも存在しますが、本作の高い演奏効果を発揮しながら演奏するには、相当な実力が求められます。

トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマン: トッカータ ハ長調,Op.7 Pf.フレディ・ケンプ:Kempf,Freddy
トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマンの難曲として名高い作品、『トッカータ ハ長調 Op.7』。

「トッカータ」は日本語で「触れる」といった意味で、シューマンは演奏家の指ならしをかねた即興曲として作ったようです。

しかしこの作品、指ならしといっても決して簡単な曲ではありません。

むしろ、シューマンの作品のなかでもトップクラスの難易度をほこります。

高い演奏効果を追い求めた結果、難所が非常に多く、第1主題も第2主題も高度なテクニックを求められる仕上がりとなっています。

12の超絶技巧練習曲 Op.11 第10番「レズギンカ」Sergey Lyapunov,

第35回ピティナ コンペティション全国決勝 特級 銅賞 太田実花
12の超絶技巧練習曲 Op.11 第10番「レズギンカ」Sergey Lyapunov,

セルゲイ・リャプノフの名作『12の超絶技巧練習曲』。

この作品はフランツ・リストの名作『超絶技巧練習曲』に対抗して、彼が使用しなかった12の調を使って作曲されました。

対抗しているのは調だけではなく、演奏もリストのものと肩を並べる圧倒的な難易度をほこります。

その中でも特にオススメしたいのが、こちらの『12の超絶技巧練習曲 Op.11 第10番「レズギンカ」』。

舞踊音楽をベースとしており、鍵盤を非常に強くたたき続けるハードな演奏が特徴です。

難易度のベクトルとしては『鬼火』に近い感じですね。

練習曲「鉄道」Op.27bCharles Valentin Alkan

フランスのロマン派を代表する作曲家の1人、シャルル=ヴァランタン・アルカン。

こちらの『練習曲「鉄道」Op.27b』はアルカンの作品のなかでも、特に難しいと言われている楽曲です。

そんなこの作品のポイントは、なんといっても緩急。

冒頭からいきなり、蒸気機関車をイメージした急速のパッセージが登場します。

16分音符ということもあり、とにかく右手が忙しい作品で、相当な指の速さが求められます。

シンプルに演奏難易度が高い作品なので、指の動きに自信のある方はぜひチェックしてみてください。