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意外と知らない都道府県民歌。あなたの地元の歌詞と歴史を探る

学校の音楽の授業や地域の行事で一度は耳にしたことがあるかもしれない都道府県民歌。

実はすべての都道府県に存在するわけではないことや、逆に複数の曲を都道府県民歌として制定していることもあるってご存じでしたか?

この記事では、全国の都道府県民歌を一挙に紹介。

ふるさとの風景や歴史、県民の誇りが込められた都道府県民歌は、知れば知るほど奥深い世界が広がっています。

自分の出身地や気になる地域の歌をぜひチェックしてみてください!

中国・四国(1〜10)

山口県民の歌山口県

詩人の佐藤春夫さんが作詞、信時潔さんが作曲を手掛けた山口県を象徴する壮大な1曲です。

1962年に制定された本作は、翌年の山口国体を控え、県民の心を一つにするために作られました。

錦帯橋や秋吉台といった美しい景観から、維新の歴史までが格調高い言葉で織り込まれ、勇壮な旋律とともに郷土の誇りを高らかに歌い上げます。

1965年に三鷹淳さんと真理ヨシコさんの歌唱でレコード化されています。

実は戦前から数えて3代目の制定という歴史があり、時代を超えて愛される重厚な響きを味わえるかもしれませんね。

薄紫の山脈島根県

島根県民の歌「薄紫の山脈」字幕&歌詞付き
薄紫の山脈島根県

島根県の雄大な自然と復興への願いを歌った県民歌です。

1951年にサンフランシスコ講和条約の締結を記念して歌詞が公募され、古関裕而さんがメロディをつけ、1952年に県民歌に制定されました。

当時の県人口である90万人もの人々が心を一つにする様子や、朝夕の光で山並みが色づく美しい風景が歌詞に描かれています。

2020年のNHK連続テレビ小説『エール』をキッカケに再び注目を集めるなど、長く愛され続けている1曲です。

徳島県民の歌徳島県

作詞を富士正晴さん、作曲を三木稔さんが手がけた本作は、1971年に制定された楽曲です。

歌詞にはすだちの香りや鳴門の渦潮、剣山に吉野川といった徳島ならではの風景が登場し、ふるさとの自然をたっぷりと感じられるのが特徴です。

合唱映えする流麗なメロディに、明るい未来への願いが込められているんですよね。

現在も県の公式サイトで大切に紹介され、県民の誇りとして長く歌い継がれている、徳島の歴史と文化が詰まった1曲ですよ。

愛媛の歌愛媛県

愛媛県政発足100年という大きな節目を記念して、1973年に制定されたのがこの曲です。

作詞は一般公募で選ばれ、作曲は『夏の思い出』などで知られる中田喜直さんが担当しました。

歌詞には瀬戸内の海や山、そして伊予のことばといった地域の魅力がちりばめられ、誰もが口ずさめるような明るいメロディが印象的です。

制定当時には倍賞千恵子さんとボニージャックスが歌い上げるソノシートが制作された記録もあり、行政による記念事業という枠を超えた豪華な布陣で制作されました。

近年では地元の合唱団や警察音楽隊による演奏も公開されており、半世紀以上の時を超えて愛媛の風景と心をつなぐ大切な歌として親しまれていますね。

香川県民歌香川県

穏やかな瀬戸内の海と讃岐の山々を想起させる本作は、1954年に制定された歴史ある1曲です。

歌詞は128編の公募から選ばれた小川楠一さんが手がけ、作曲は香川大学教授だった田口寛さんが担当しました。

かつての塩田風景や美しい自然、勤労の尊さが調和した内容は、地元の誇りを感じさせますね。

1954年当時に日本マーキュリーからSPレコード『香川県制定 香川県民歌』として発売されたシングルです。

西村正美さんが歌唱し、B面にはハーモニカ演奏も収録されました。

派手なタイアップこそありませんが、地域史を語る上で欠かせない作品です。

高知県民の歌高知県

高知県民の歌 字幕&ふりがな付き
高知県民の歌高知県

戦後復興期から高度成長期へと向かう1952年に制定された本作。

南国の明るさと県民の躍動を力強く表現したこの曲は、単なる式典歌にとどまらず、自由民権運動の精神や黒潮おどる海の豊かさ、そして文化への誇りが込められています。

制作過程も非常にユニークで、歌詞は公募、作曲はなんと5つの候補曲から公開投票で選ばれました。

現在も県の公式サイトで音源や楽譜が公開されており、高知の歴史とアイデンティティを伝える大切なシンボルとして親しまれています。

わきあがる力鳥取県

わきあがる力【鳥取県民歌】
わきあがる力鳥取県

1968年10月、明治100年記念事業の一環として鳥取県のシンボルに制定されたのが本作です。

日本を代表する作曲家、團伊玖磨さんが手掛けたメロディは、明るく力強い行進曲風の響きを持っています。

歌詞は公募で集まった案をもとに練り上げられており、大山の雄大な姿や日本海に広がる砂丘、特産の梨や稲穂といった鳥取ならではの情景が鮮やかに描かれていますね。

鳥取県民の誇りと未来への希望が詰まった、まさに郷土の応援歌といえるでしょう。