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ジャン=フィリップ・ラモーの名曲。人気のクラシック音楽

バロック時代のフランス名作曲家といえばジャン=フィリップ・ラモーです。

ラモーは充実した比較的大規模な合奏が加わる教会声楽形式「グラン・モテ」やオペラ「優雅なインドの国々」で高い評価を得ており、ラモーはバレエの動きに対して自然に音楽がハマり、ストラヴィンスキー以前の最大のバレエ音楽の作曲家と称されるほど素晴らしい音楽家です。

今回はそのラモーによるバロックらしいチェンバロ、クラウザンの名曲やオペラなどの曲を集めました。

ぜひ聞いていただけたらと思います。

ジャン=フィリップ・ラモーの名曲。人気のクラシック音楽(1〜20)

ガヴォット ニ長調Jean-Philippe Rameau

幼少期に憧れた曲【ラモー:ガヴォット ニ長調(Rameau:Gavotte Ddur)】
ガヴォット ニ長調Jean-Philippe Rameau

ガヴォットという舞曲形式に基づき、6つの変奏が続くこの曲は、鍵盤楽器の表現力を極めた作品です。

テーマとなるガヴォットは軽快で踊りのようなリズムを持ち、その後の変奏では和声の進行やリズムの変化によって、音楽的な複雑さを増していきます。

1726年頃に出版されたこの曲は、バロック音楽における変奏曲の技法を見事に表現しています。

クラヴサンやピアノの演奏技術を試すチャレンジングな内容で、バロック音楽に興味のある方や、鍵盤楽器の表現力に魅了される方におすすめの1曲です。

クラヴサン曲集第1巻(第1組曲 イ短調):第3曲 第2アルマンドJean-Philippe Rameau

03. J.P.Rameau – Deuxième Allemande – Premier Livre de Pièces de Clavecin (Scott Ross)
クラヴサン曲集第1巻(第1組曲 イ短調):第3曲 第2アルマンドJean-Philippe Rameau

バロック音楽の魅力が詰まった1曲です。

クラヴサン(チェンバロ)という楽器の特性を生かし、優雅で滑らかな旋律が印象的。

アルマンドという舞曲形式を基にしていますが、ラモーならではの和声の使い方や対位法の技巧が随所に見られます。

1706年に発表されたこの作品は、ラモーの音楽理論の基礎となる重要な曲集の1つ。

フランスの宮廷や貴族のサロンで親しまれた音楽を現代に伝える貴重な作品で、バロック音楽のエッセンスを味わいたい方におすすめです。

チェンバロ組曲1724(Suite in D)Jean-Philippe Rameau

19. J.P.Rameau – Les Cyclopes (Rondeau) – Pièces de Clavecin (Scott Ross)
チェンバロ組曲1724(Suite in D)Jean-Philippe Rameau

フランスの象徴的存在として知られるバロック音楽の巨匠が、クラヴサンのために作曲した傑作です。

優雅な情感があふれるメロディーや複雑なリズム、豊かな和声が特徴的で、各楽章が異なる情景や感情を見事に描写しています。

例えば「旋風」の楽章では、激しい風の動きが音楽で表現されており、聴く人を楽曲の世界に引き込みます。

1724年に発表されたこの作品は、クラヴサン奏者の腕前を試す難曲としても有名です。

バロック音楽の魅力を存分に味わいたい方や、繊細な感情表現を音楽で楽しみたい方におすすめの一曲です。

歌劇「ボレアド」 – 第5幕 リヒュミニアのアントレJean-Philippe Rameau

Rameau: Suite Les Boréades, RCT 31 – 9. Entrée d’ Albaris, Polimnie, les Muses, Zéphirs,…
歌劇「ボレアド」 - 第5幕 リヒュミニアのアントレJean-Philippe Rameau

ジャン=フィリップ・ラモーの最高傑作とも言えるこの曲は、オペラの集大成として知られています。

1771年に完成したこの作品は、ギリシャ神話を題材に愛と自由のドラマを壮大に描き出しています。

美しい旋律と豊かな和声、そして革新的なオーケストレーションが、物語の展開と登場人物の感情を見事に表現しています。

本作では、ラモー特有の繊細かつ力強い音楽表現が随所に見られ、特に風の神ボレアスの力強さを表す音響効果には目を見張るものがあります。

バロック音楽の魅力を存分に味わいたい方や、音楽と物語が織りなす芸術性の高さを楽しみたい方におすすめの一曲です。

歌劇「ボレアドー「序曲」Jean-Philippe Rameau

歌劇『ボレアドー』の序曲は、フランス・バロック音楽の魅力が詰まった名作です。

壮大で荘厳な音楽が、神話的な物語の幕開けを印象付けます。

愛と運命、神々と人間の関係を描いた本作は、精緻な編曲と革新的なオーケストレーションが特徴的。

1763年に作曲されながらも、1964年まで埋もれていたという経緯も興味深いポイントです。

バロック音楽に興味がある方はもちろん、ドラマティックな音楽を楽しみたい方にもおすすめの一曲。

ラモーの音楽世界を堪能できる珠玉の名曲です。

主こそ我らが避け所なり(Deus noster refugium )Jean-Philippe Rameau

主こそ我らが避け所なり(1716年頃)は、バロック時代のフランスの作曲家ジャン=フィリップ・ラモーが最初に作曲した合唱に比較的大規模な合奏が加わる教会声楽形式「グラン・モテ」の作品です。

『旧約聖書』にある『詩編』の第46目の詩で、神は困難な時の避難所であることを感謝、賛美している宗教曲です。

繊細な音色の古楽器合奏と合唱を調和させ神聖な優美さを作り出しています。

オルガン奏者でもあったラモーは以降も充実したグラン・モテをいくつか作曲しており後年の開花を予感させる豊かな才能がこの作品からも聞き取れます。