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ジャン=フィリップ・ラモーの名曲。人気のクラシック音楽

バロック時代のフランス名作曲家といえばジャン=フィリップ・ラモーです。

ラモーは充実した比較的大規模な合奏が加わる教会声楽形式「グラン・モテ」やオペラ「優雅なインドの国々」で高い評価を得ており、ラモーはバレエの動きに対して自然に音楽がハマり、ストラヴィンスキー以前の最大のバレエ音楽の作曲家と称されるほど素晴らしい音楽家です。

今回はそのラモーによるバロックらしいチェンバロ、クラウザンの名曲やオペラなどの曲を集めました。

ぜひ聞いていただけたらと思います。

ジャン=フィリップ・ラモーの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)

歌劇「ボレアドー「序曲」Jean-Philippe Rameau

歌劇『ボレアドー』の序曲は、フランス・バロック音楽の魅力が詰まった名作です。

壮大で荘厳な音楽が、神話的な物語の幕開けを印象付けます。

愛と運命、神々と人間の関係を描いた本作は、精緻な編曲と革新的なオーケストレーションが特徴的。

1763年に作曲されながらも、1964年まで埋もれていたという経緯も興味深いポイントです。

バロック音楽に興味がある方はもちろん、ドラマティックな音楽を楽しみたい方にもおすすめの一曲。

ラモーの音楽世界を堪能できる珠玉の名曲です。

優雅なインドの国々( Les Indes galantes )Jean-Philippe Rameau

ジャン=フィリップ・ラモーのオペラ・バレの傑作である『優雅なインドの国々』は、1735年にパリで初演されました。

ラモーの見事な作曲技法で登場する人たちの喜怒哀楽が繊細な豊かさで描かれていて、それが美しい音楽の色彩空間として表現されている名作です。

4幕からなるオムニバス形式によるオペラで、ラモーの本オペラの評価では「詩と音楽とダンスが非常に生き生きとしたものになっている」という言葉や「不思議に踊り手の動きを生き生きと連想させる力を持っている」とさまざまな芸術家からも高い評判があるオペラです。

また、当時は取るに足りないジャンルと見なされていたオペラ=バレを高い水準に上げたとも言われており、ラモーの才能が光る名オペラとなっています。

クラヴサン曲集第1巻(第1組曲 イ短調):第7曲 ヴェネツィアの女Jean-Philippe Rameau

バロック時代のフランスが誇る名作曲家の華麗な一曲です。

クラヴサンの優美な音色で紡がれるメロディーは、ヴェネツィアの街並みを思わせる優雅さと、イタリアの影響を感じさせる装飾的な要素が見事に融合しています。

軽快なリズムと洗練された和声は、当時の社交界の雰囲気を見事に表現しており、聴く者を18世紀の優雅な世界へと誘います。

1706年に発表されたこの曲は、フランスとイタリアの音楽文化の交流を象徴する作品として、バロック音楽に興味のある方はもちろん、クラシック音楽入門者の方にもおすすめの一曲です。

サイクロプス (一つ目巨人)Jean-Philippe Rameau

Mayako Sone Rameau Cyclopes曽根麻矢子「一つ目巨人」
サイクロプス (一つ目巨人)Jean-Philippe Rameau

フランスが誇るバロック時代の名作曲家ジャン=フィリップ・ラモーによるチェンバロソナタの中のサイクロプス(別名:キュクロープス)は、ラモーが作曲した作品の中で、頻繁に演奏される人気の曲です。

ギリシア神話に描かれている熟練の鍛冶技術を持つた一つ目の下級神の巨人をモチーフにしています。

サイクロプスの技と同じように、この曲もテンポの速いテクニカルな作品となっていてチェンバロの魅力が存分に発揮されています。

ピグマリオン(Pygmalion)Jean-Philippe Rameau

J. Rameau – Opera «Pigmalion» | Hervé Niquet Le Concert Spirituel Ensemble
ピグマリオン(Pygmalion)Jean-Philippe Rameau

ギリシア神話に登場する王様の物語からジャン=フィリップ・ラモーが1幕しかない短いバレエ付きオペラ形式『アクト・ド・バレ』にしました。

ピグマリオンは、キプロス島の王で自分の理想の女性像ガラテアを彫刻して、その彫像に恋をしてしまい側から離れられなくなって衰弱して死にそうになっていきます。

気の毒に思ったアプロディーテが彫像に生命を吹き込み、ピュグマリオーンは人間になったガラテアと結婚すると言うギリシア神話です。

ラモーの卓越した作曲技巧とピグマリオン(1748年初演)の物語が見事に融合した素晴らしい作品です。

ちなみにピグマリオン効果のピグマリオンもこのギリシア神話に登場する王様の名前から来ています。

短いバレエ付きオペラ形式なので聞きやすいですよ。

チェンバロ組曲 (1706) Suite in AJean-Philippe Rameau

Rameau – Premier Livre de Pièces de Clavecin (1706) Suite in A minor
チェンバロ組曲 (1706) Suite in AJean-Philippe Rameau

ジャン=フィリップ・ラモーはチェンバロ組曲(1706年、1724年、1728年)を発表していますが、1706年作曲の(Suite in A)を演奏しているオランダのピーテル・ヤン・ベルダーは多数の古楽器を操りバロック音楽に精通しチェンバリスト、オルガニスト、リコーダー奏者、フォルテピアノ奏者のどれもが超一流の演奏者です。

豊かな感性と高度なテクニックで低音から高音域までチェンバロの音を美しく響かせて素晴らしい演奏を披露しています。

ジャン=フィリップ・ラモーの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)

エベの祭り( Les fêtes d’Hébé)Jean-Philippe Rameau

1697年にオペラ・バレと呼ばれる様式のオペラが登場し、最初の作品は、アンドレ・カンプラの「華麗なるヨーロッパ」でラモーも有名なオペラ・バレを書いています。

代表的作が「優雅なインド」(1735年)と、この「エベの祭り」(1739年)になります。