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ジャン=フィリップ・ラモーの名曲。人気のクラシック音楽

バロック時代のフランス名作曲家といえばジャン=フィリップ・ラモーです。

ラモーは充実した比較的大規模な合奏が加わる教会声楽形式「グラン・モテ」やオペラ「優雅なインドの国々」で高い評価を得ており、ラモーはバレエの動きに対して自然に音楽がハマり、ストラヴィンスキー以前の最大のバレエ音楽の作曲家と称されるほど素晴らしい音楽家です。

今回はそのラモーによるバロックらしいチェンバロ、クラウザンの名曲やオペラなどの曲を集めました。

ぜひ聞いていただけたらと思います。

ジャン=フィリップ・ラモーの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)

栄光の殿堂(Le temple de la Gloire).Jean-Philippe Rameau

フランスの王室や貴族のために作曲されたオペラ・バレエの傑作です。

豪華で洗練された音楽と舞台が融合し、バロック音楽の魅力を存分に味わえます。

物語は古代の英雄たちが「栄光の殿堂」を目指す姿を描き、善と正義の重要性を訴えかけています。

特にトラヤヌスの成功を通じて、栄光を得るには徳が必要だというメッセージが込められています。

1745年11月にヴェルサイユで初演されたこの作品は、オーストリア継承戦争での勝利を祝うために制作されました。

バロック音楽やオペラ・バレエに興味のある方、歴史的背景を音楽で感じたい方におすすめの一曲です。

歌劇「ボレアド」 – 第5幕 リヒュミニアのアントレJean-Philippe Rameau

Rameau: Suite Les Boréades, RCT 31 – 9. Entrée d’ Albaris, Polimnie, les Muses, Zéphirs,…
歌劇「ボレアド」 - 第5幕 リヒュミニアのアントレJean-Philippe Rameau

ジャン=フィリップ・ラモーの最高傑作とも言えるこの曲は、オペラの集大成として知られています。

1771年に完成したこの作品は、ギリシャ神話を題材に愛と自由のドラマを壮大に描き出しています。

美しい旋律と豊かな和声、そして革新的なオーケストレーションが、物語の展開と登場人物の感情を見事に表現しています。

本作では、ラモー特有の繊細かつ力強い音楽表現が随所に見られ、特に風の神ボレアスの力強さを表す音響効果には目を見張るものがあります。

バロック音楽の魅力を存分に味わいたい方や、音楽と物語が織りなす芸術性の高さを楽しみたい方におすすめの一曲です。

歌劇「ボレアドー「序曲」Jean-Philippe Rameau

歌劇『ボレアドー』の序曲は、フランス・バロック音楽の魅力が詰まった名作です。

壮大で荘厳な音楽が、神話的な物語の幕開けを印象付けます。

愛と運命、神々と人間の関係を描いた本作は、精緻な編曲と革新的なオーケストレーションが特徴的。

1763年に作曲されながらも、1964年まで埋もれていたという経緯も興味深いポイントです。

バロック音楽に興味がある方はもちろん、ドラマティックな音楽を楽しみたい方にもおすすめの一曲。

ラモーの音楽世界を堪能できる珠玉の名曲です。

サイクロプス (一つ目巨人)Jean-Philippe Rameau

Mayako Sone Rameau Cyclopes曽根麻矢子「一つ目巨人」
サイクロプス (一つ目巨人)Jean-Philippe Rameau

フランスが誇るバロック時代の名作曲家ジャン=フィリップ・ラモーによるチェンバロソナタの中のサイクロプス(別名:キュクロープス)は、ラモーが作曲した作品の中で、頻繁に演奏される人気の曲です。

ギリシア神話に描かれている熟練の鍛冶技術を持つた一つ目の下級神の巨人をモチーフにしています。

サイクロプスの技と同じように、この曲もテンポの速いテクニカルな作品となっていてチェンバロの魅力が存分に発揮されています。

チェンバロ組曲 (1706) Suite in AJean-Philippe Rameau

Rameau – Premier Livre de Pièces de Clavecin (1706) Suite in A minor
チェンバロ組曲 (1706) Suite in AJean-Philippe Rameau

ジャン=フィリップ・ラモーはチェンバロ組曲(1706年、1724年、1728年)を発表していますが、1706年作曲の(Suite in A)を演奏しているオランダのピーテル・ヤン・ベルダーは多数の古楽器を操りバロック音楽に精通しチェンバリスト、オルガニスト、リコーダー奏者、フォルテピアノ奏者のどれもが超一流の演奏者です。

豊かな感性と高度なテクニックで低音から高音域までチェンバロの音を美しく響かせて素晴らしい演奏を披露しています。

ピグマリオン(Pygmalion)Jean-Philippe Rameau

J. Rameau – Opera «Pigmalion» | Hervé Niquet Le Concert Spirituel Ensemble
ピグマリオン(Pygmalion)Jean-Philippe Rameau

ギリシア神話に登場する王様の物語からジャン=フィリップ・ラモーが1幕しかない短いバレエ付きオペラ形式『アクト・ド・バレ』にしました。

ピグマリオンは、キプロス島の王で自分の理想の女性像ガラテアを彫刻して、その彫像に恋をしてしまい側から離れられなくなって衰弱して死にそうになっていきます。

気の毒に思ったアプロディーテが彫像に生命を吹き込み、ピュグマリオーンは人間になったガラテアと結婚すると言うギリシア神話です。

ラモーの卓越した作曲技巧とピグマリオン(1748年初演)の物語が見事に融合した素晴らしい作品です。

ちなみにピグマリオン効果のピグマリオンもこのギリシア神話に登場する王様の名前から来ています。

短いバレエ付きオペラ形式なので聞きやすいですよ。

ジャン=フィリップ・ラモーの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)

イポリートとアリシー( Hippolyte et Aricie )Jean-Philippe Rameau

50歳にして、ラモーはオペラ作曲家としての遅いスタートを切りました。

その記念すべき第1作目が「イポリートとアリシ」です。

この作品でラモーはオペラ作家としての高い評価を受け、斬新で繊細なオーケストレーションはパリの人々に感動を与えました。

ラモーは、この作品を期にパリのオペラ界を牽引してゆくことになります。