日本有数の自然豊かな土地、静岡県。
雄大な富士山、広大な茶畑、波光きらめく駿河湾など、この地が誇る美しい景観は、多くのアーティストの心を動かし、数々の名曲が生まれる舞台となってきました。
地元出身のミュージシャンが故郷への想いを込めて歌い上げたもの、訪れた人々が感動を音楽に昇華させたものなど、静岡県にまつわる楽曲は実に多彩です。
大地の恵みと人々の営みが織りなす、この土地ならではの魅力が詰まった音楽の世界へ、ぜひ耳を傾けてみませんか?
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静岡を歌った名曲を紹介~ご当地ソング・人気曲まとめ【2025】(1〜10)
まるちゃんの静岡音頭ピエール瀧

「ちびまる子ちゃん」の作者であるさくらももこの出身地が清水市(現・静岡市清水区)であることにちなんで作られた曲です。
作曲は細野晴臣が担当しています。
この動画では、パパイヤ鈴木による振り付けを覚えることもできますね。
ちゃっきり節三橋美智也

静岡をテーマにした新民謡で、北原白秋が詩を作りました。
ザ・ピーナッツや弘田三枝子などさまざまな歌手が歌っており、この動画は三橋美智也が歌うバージョンです。
なお、毎年5月にちゃっきり節日本一全国大会が開催されています。
ちょいときまぐれ渡り鳥氷川きよし

氷川きよしさんの、からっと晴れ渡る空のような歌声が心地よい、人情味あふれる股旅演歌です。
2014年に発売され、オリコンチャートで上位を記録した人気曲で、ライブでの観客との掛け合いも定番となっています。
伊豆の天城峠や駿河路、三保の松原といった静岡の名所をめぐる旅情豊かな世界観は、聴く人を美しい景色の中へといざないます。
ちょいと気まぐれな渡り鳥に自分をなぞらえ、旅先での出会いに心をときめかせる主人公の姿。
その朗らかで温かい物語と、氷川さんの伸びやかな歌声が絶妙にマッチしていますよね。
ごてんばあさんの歌藤本房子

作詞を伊達歩名義での伊集院静さん、作曲を小森昭宏さんが手がけた本曲は、テレビ静岡のキャンペーンソングとして県民に広く親しまれた一曲。
藤本房子さんの明るく弾むような歌声に乗せて、静岡の地名が次々と登場するユニークな構成がとても印象的です。
まるで歌と一緒に県内を旅しているかのような気分を味わえますよね。
今はもうない市や郡の名前まで登場することから、当時の記憶が鮮明によみがえる方も多いのではないでしょうか。
藤本房子さんの愛らしいハイトーンボイスが、古き良き静岡の風景を描き出す、宝物のようなご当地ソングです。
熱海Kroi

気の置けない仲間との気ままな旅、そんなワンシーンを切り取ったかのような、Kroiの『熱海』。
ボサノヴァを思わせる軽やかなリズムに、涼しげなアコースティックギターの音色が重なり、心地よい抜け感を演出しています。
どこか懐かしさを感じるメロディーは、昭和レトロな温泉街の情景をほうふつとさせる本曲。
気だるさとおしゃれさが同居する独特のサウンドが、少し色あせたフィルムのようなノスタルジックな世界観と、絶妙にマッチしていますよね。
肩の力がすっと抜けるような空気感に、聴いているだけで穏やかな休日の気分にひたれるのを感じます。
唐人物語 (ラシャメンのうた)サザンオールスターズ

まるで幕末の下田に迷い込んだかのような、荘厳で美しい世界観に引き込まれる楽曲です。
サザンオールスターズの楽曲の中でもひときわ異彩を放つこの曲は、原由子さんがボーカルを務めています。
舞台となった静岡県下田に実在した女性の物語をテーマにしており、その切ない人生が原さんの透き通る歌声で繊細に描かれていますよね。
三味線を思わせる音色と壮大なストリングスが織りなす和洋折衷のサウンドは、まるで大河ドラマのよう。
この曲を聴きながら下田の町を歩けば、桜舞う坂道や港の風景がいつもと違って見えるかもしれません。
旅のお供にもぴったりの一曲ですよ。
伊豆の雨角川博

角川博さんの、郷愁を誘う深い歌声が伊豆の情景と溶け合う、旅情豊かな名曲です。
1984年に発売された本曲は、演歌の情感とポップスの軽やかさが融合した「演歌ポップ」。
しっとりとしたメロディが、雨に濡れる温泉街の風情をほうふつとさせます。
大切な人へ寄せる一途な想いを、降りしきる雨に重ねて描いた歌詞の世界観。
まるで湯けむりの向こうで、愛しい人の面影を探し続けているかのような、主人公のひたむきさが伝わってきますよね。
静かな雨音が、すすり泣きのように聞こえてきて、聴く人の心を切なく揺さぶるのではないでしょうか?






