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【ベドルジハ・スメタナ】名曲、代表曲をピックアップ!

チェコの作曲家、指揮者、ピアニストであるベドルジハ・スメタナ。

チェコの個性を現した音楽を最初に書いた作曲家として「チェコ音楽の祖」と名付けられ、多くの楽曲を生み出しました。

なかでも「わが祖国」の「モルダウ」は、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

本記事では、そんなスメタナの名曲、代表曲をご紹介します。

オペラから室内楽曲、ピアノ曲まで、さまざまなジャンルでチェコ音楽を感じられる曲が多くあるので、ぜひチェックしてみてください!

もくじ

【ベドルジハ・スメタナ】名曲、代表曲をピックアップ!(1〜20)

交響詩「ヴァレンシュタインの陣営」作品14Bedřich Smetana

チェコの音楽史に刻まれた交響詩が、ここにあります。

打楽器と金管楽器による荒々しい導入から始まり、弦楽器が旋律を奏でるこの楽曲。

木管楽器による民謡風の旋律や独奏ヴァイオリンが登場し、多彩な音色とドラマティックな展開が魅力です。

1858年から1859年にかけて作曲された本作は、30年戦争で活躍した傭兵隊長の人物像や当時の政治情勢を描写しています。

スメタナがスウェーデン滞在中に手がけ、約15分の演奏時間で彼の作曲技法や表現力の発展を感じられる重要な1曲。

ぜひ聴いてみてください。

3つのサロン風ポルカ 作品7Bedřich Smetana

3曲からなる小品集は、チェコの民族舞踊ポルカを洗練された形で表現した魅力的な作品です。

スメタナは1848年から1854年にかけてこれらを作曲し、1855年にプラハで出版しました。

各曲は独自の個性を持ち、第1番は明るく華やかな旋律、第2番は哀愁を帯びたメロディ、第3番は軽快で生き生きとしたリズムが特徴的です。

チェコの民族性とサロン音楽の優雅さを融合させた傑作。

ピアノ愛好家はもちろん、チェコ音楽に興味がある方にもオススメの1曲です。

「わが祖国」より第3曲「シャールカ」Bedřich Smetana

チェコの伝説的な女戦士シャールカの物語を描いた本作。

復讐に燃える女性の激しい感情や、敵を酔わせて眠らせる策略、最後の襲撃シーンなど、劇的な展開が音楽で巧みに表現されています。

冒頭の激しい旋律からは、シャールカの怒りと復讐心が伝わってきます。

酒宴の場面では舞曲風のリズムで酔いの高揚感を、そして最後は激しさを増して復讐の完遂を描写。

チェコの民族性豊かな旋律と、ドラマチックな音楽展開を楽しみたい方にオススメの1曲です。

ポルカ形式によるボヘミアの思い出 作品12-1Bedřich Smetana

Live From The Factory Floor: Smetana Memories of Bohemia, Polkas Op 12 No1 in A moll, Mari Kodama
ポルカ形式によるボヘミアの思い出 作品12-1Bedřich Smetana

チェコの民族舞曲であるポルカの形式を取り入れたピアノ独奏曲。

軽快でリズミカルな特徴を持ちながら、抒情性と深みが感じられる作品です。

ボヘミアの美しい風景や人々の生活を思い起こさせる哀愁を帯びた旋律が特徴的。

1859年から1860年にかけて作曲され、1863年にプラハで出版されました。

チェコの民族音楽の要素とロマン派音楽の特徴を融合させた本作は、19世紀のサロン文化の中で親しまれ、ポルカの魅力を広める役割を果たしました。

故郷への愛情と民族音楽への敬意が込められた、チェコ音楽の豊かな伝統を感じさせる1曲です。

弦楽四重奏曲第2番 ニ短調Bedřich Smetana

The Smetana Quartet: Bedrich Smetana, String Quartet N.2 in D minor
弦楽四重奏曲第2番 ニ短調Bedřich Smetana

スメタナが晩年に遺した名作です。

聴覚障害に苦しみながらも、自由な形式の中で激しい感情を表現している本作。

4つの楽章からなり、とくに第1楽章は精神的な混乱を描写し、演奏者にも挑戦的な内容となっています。

1883年3月に完成されたこの曲は、後の表現主義音楽にも影響を与え、シェーンベルクも啓発されたと言われています。

伝統的な楽曲構成を超えた自由な表現と深い感情が込められた本作は、作曲家の内面的な葛藤を如実に表しており、クラシック音楽の新たな可能性を感じさせる1曲です。