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【ベドルジハ・スメタナ】名曲、代表曲をピックアップ!

【ベドルジハ・スメタナ】名曲、代表曲をピックアップ!
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チェコの作曲家、指揮者、ピアニストであるベドルジハ・スメタナ。

チェコの個性を現した音楽を最初に書いた作曲家として「チェコ音楽の祖」と名付けられ、多くの楽曲を生み出しました。

なかでも「わが祖国」の「モルダウ」は、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

本記事では、そんなスメタナの名曲、代表曲をご紹介します。

オペラから室内楽曲、ピアノ曲まで、さまざまなジャンルでチェコ音楽を感じられる曲が多くあるので、ぜひチェックしてみてください!

もくじ

【ベドルジハ・スメタナ】名曲、代表曲をピックアップ!(1〜20)

歌劇「売られた花嫁」より序曲Bedřich Smetana

Bedřich Smetana: Ouverture zur Oper „Prodaná nevěsta“ („Die verkaufte Braut“)
歌劇「売られた花嫁」より序曲Bedřich Smetana

チェコ音楽の魂が躍動する名曲です。

軽快なリズムと活気に満ちた旋律が、ボヘミアの村で開催される祭りの喜びを鮮やかに描き出します。

冒頭の弦楽器によるフーガから始まり、民族舞踏「ポルカ」や「フリアント」の要素を巧みに取り入れた構成は、聴く者を瞬時に引き込みますね。

1866年5月に初演されて以来、その魅力は色あせることなく、多くの人々に愛され続けています。

チェコの風土や文化に興味がある方、ぜひ聴いてみてくださいね。

「わが祖国」より第1曲「ヴィシェフラド」Bedřich Smetana

Jiří Bělohlávek, SOPK – Bedřich Smetana: Má vlast / My Country (Vyšehrad)
「わが祖国」より第1曲「ヴィシェフラド」Bedřich Smetana

チェコの誇りを音楽で表現した名作。

プラハの古城を題材にした本作は、2台のハープの荘厳な響きから始まります。

吟遊詩人の竪琴を思わせるこの旋律は、城の歴史を物語るかのよう。

やがてオーケストラ全体で壮大なクライマックスを迎え、戦いを想起させる行進曲風の部分へと展開。

しかし最後は静かに締めくくられ、廃墟となった城の哀愁が感じられます。

1874年に完成したこの曲は、チェコの人々の民族意識を高める役割も果たしました。

毎年5月12日のプラハの春音楽祭で演奏される伝統があり、今なお多くの人々に愛されています。

チェコの歴史や文化に興味がある方にぜひ聴いていただきたい1曲です。

3つの詩的ポルカより作品8-2Bedřich Smetana

Chris Schindler plays Smetana Polka Poetique Opus 8 No. 2
3つの詩的ポルカより作品8-2Bedřich Smetana

軽快なピアノと爽やかなメロディが印象的なこの作品。

ポルカのリズムを基調としながらも、ロマンティックな旋律が融合した優雅でありながら情熱的な曲調が特徴です。

1855年に作曲された本作は、当時の上流社会のサロンでも頻繁に演奏されました。

チェコの民族舞曲であるポルカを芸術的なレベルに引き上げようとした作曲家の意図が感じられますね。

繊細な感性と民族的な情熱が融合した本作は、ピアノ愛好家はもちろん、チェコ音楽に興味のある方にもオススメです。

「わが祖国」より第2曲「モルダウ」Bedřich Smetana

スメタナの代表作である交響詩『わが祖国』。

その第2曲『モルダウ』は音楽の教科書にも載っており、一度は聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?

2つの源流から始まり、森や牧草地、農夫たちの結婚式を経て、プラハへと流れ込む川の様子を音楽で表現しています。

清らかに流れる水の様子や、夜の月明かりの下で水の精たちが舞うシーンが美しく描かれており、チェコの未来への希望も込められています。

1874年11月から12月にかけて作曲され、失聴しながらも作曲を続けたスメタナの苦悩と、祖国への深い愛情が込められた傑作。

美しい旋律と豊かな表現力は、チェコの自然や文化に関心のある方にぜひ聴いていただきたい1曲ですね。

「わが祖国」より第4曲「ボヘミアの森と草原から」Bedřich Smetana

Smetana: Má Vlast: Aus Böhmens Hain und Flur / Harnoncourt / Chamber Orchestra of Europe / styriarte
「わが祖国」より第4曲「ボヘミアの森と草原から」Bedřich Smetana

チェコの美しい自然を描いた交響詩。

深い森を思わせる暗い響きで始まり、クラリネットが哀愁を帯びた旋律を奏でます。

続いてフーガ形式で、草が生い茂っている森の情景が描かれ、ホルンなどの管楽器が広大な森の広がりを表現。

中盤では、2/4拍子のポルカが登場し、収穫や婚礼を思わせる陽気な祭りの舞曲が描写されます。

終盤では、既に出てきた主題が再現され、激しいコーダとなります。

1875年10月に完成したこの曲は、ボヘミアの自然の美しさと人々の生活、そして民族的な誇りが音楽的に表現された作品。

チェコの文化や歴史に興味のある方にオススメです。