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1980年代のガールズバンド特集。道を切りひらいた音楽と個性的な魅力

その名の通り女性だけで構成されたガールズバンドは、今や世界中で人気となった存在も多く、ここ日本においてもメジャーからインディーズにいたるまで、さまざまなタイプのバンドが活躍していますよね。

邦楽の歴史のおけるガールズバンドは、1970年代後半から1980年代前半にかけてデビューしたバンドたちがその道を切り開き、バンドブーム全盛期の80年代中盤にはヒットチャートを席巻するバンドも登場、ガールズバンドのブームが巻き起こりました。

今回は、邦楽ガールズバンドの歴史を語る上で外せない80年代のバンドをピックアップ、有名どころから知る人ぞ知るバンドまでをご紹介します!

1980年代のガールズバンド特集。道を切りひらいた音楽と個性的な魅力(1〜10)

もっと自由に!’89THE NEWS

1985年『三宅裕司のいかすバンド天国』に出場、話題となりました。

飾り気のないスリーピースバンドで、メッセージ色の強い曲と骨太のロックを売りにしていました。

硬派な曲と、モデルのようともいえるルックスでも注目されました。

日本国憲法第9条の改憲に反対を続けています。

シシド・カフカさんが三代目のドラマーとして4年間在籍していたことでも知られています。

バンド活動は2013年から休止しているものの、息の長いバンドといえます。

笑いっぱなしの島メスカリン・ドライヴ

陽気でサイケデリックなサウンドに、ソウルフルな歌声。

当時、和製ジャニス・ジョプリンと呼ばれた内海洋子さん率いるメスカリン・ドライブです。

1984年に結成し、1993年に解散するまでに3枚のオリジナルアルバムをリリースしています。

93年の解散後は、同じく解散を発表した関わりが深かった同世代のバンド、ニューエスト・モデルと合併し、ソウル・フラワー・ユニオンとして活動しています。

80年代のミクスチャーロックバンドの代表格ですね!

Holy! Holy!Bárbara

一般的にはほとんど知られていない存在ながら、インディーズというカルチャーが花開いた1980年代には素晴らしいガールズバンドが地下シーンで活躍していました。

伝説的なバンド、LIZARDの中心人物モモヨさんがプロデュースを手がけたBárbaraもその1つ。

ゴシックなドレスに身を包んだメンバーのルックスも目を引きますが、彼女たちが残した数少ない音源はそれ以上のインパクトを放っているのですね。

直線的なパンクとは一線を画すフリーキーなニューウェーブ・サウンドは実に個性的で、どこか不安定なピアノが暴れ回り、ジャズやプログレ、キャバレー音楽などを煮詰めて呪術的な発狂ボーカルが織り成す世界観が極めて異色。

Siouxsie And The Bansheesといったイギリスのポスト・パンク系のバンドがお好きな方、中古レコード屋などで音源を見つけたらぜひチェック!

1980年代のガールズバンド特集。道を切りひらいた音楽と個性的な魅力(11〜20)

S’esebettreVelle Witch

Velle Witch – 血・貴婦人 / Blood Noblewoman (1988)
S'esebettreVelle Witch

Velle Witchは、1980年代末の音楽シーンに現れた、極めて異色のヘビーメタルバンドです。

彼女たちが生み出すのは、まるでホラー映画のように重く、聴く者の心をざわつかせるオカルト的なサウンド。

メジャーでの活動はありませんでしたが、自主制作のデモ『血・貴婦人』は、今もファンの間で語り継がれています。

その邪悪でミステリアスな魅力に、思わず引き込まれてしまう方も多いのではないでしょうか?

謎に包まれたままシーンを去った彼女たちの音楽、一度聴けばその独特の世界観のとりこになってしまうかもしれません。

dendrocacagliaSarasvati

1980年代の地下音楽シーンで、伝説として語り継がれる3人組ガールズバンドがSarasvatiです。

彼女たちは1985年に結成され、ポストパンクやニューウェーブといったジャンルの中でも、特に実験的で前衛的なサウンドを追求しました。

メジャーヒットこそありませんが、当時インディーズで発表した2枚の作品は、今や入手困難なレア盤となっています。

商業的な成功とは無縁でしたが、その音楽性は唯一無二。

変拍子と不協和音が絡み合う複雑な曲構成に、スティックの音色が重なるサウンドは、まさに「脱臼したダンスミュージック」。

ありきたりな音楽では物足りない、知的でスリリングな刺激を求める方にこそ触れてほしい世界観。

その奥深い魅力に、きっと心酔してしまうのではないでしょうか?

欲求不満の白雪姫嘔吐処女団

嘔吐処女団 [Outo Syojodan] – 欲求不満の白雪姫と7人の小人達 Flexi 7″ (殺害塩化ビニール 1988)
欲求不満の白雪姫嘔吐処女団

嘔吐処女団は、1980年代のアンダーグラウンドシーンでひときわ異彩を放ったガールズバンドです。

『欲求不満の白雪姫と7人の小人達』など、思わず二度見してしまうユニークなタイトルが印象的ですよね。

ところが、そのポップな見た目とは裏腹に、サウンドはとっても攻撃的なハードコアパンク!

ボーカルから放たれる激しいスクリームに、心をわしづかみにされた方も多いのではないでしょうか?

元は追っかけだったメンバーが結成したという経緯もユニークで、解散時の「もとの追っかけに戻ります」という言葉に、彼女たちらしい潔さを感じてしまいます。

夕なぎNav Katze

1984年にデビューを飾ったナーヴ・カッツェは、邦楽ガールズバンドの黎明期を彩る存在でした。

SWITCHレーベルからの初リリースはムーンライダーズの岡田徹さんがプロデュース、革新的な世界観と独自のサウンドスタイルで注目を集めたのです。

特に山口美和子さんのボーカルは、洗練されかつ感情豊かで心に残り、聴く人々を魅了し続けました。

当時のムーブメントをけん引した彼女たちの楽曲は、今でも多くのファンに愛され、時代を超えた装いで光り輝いています。

バンドのエモーショナルなメロディラインと、思わず体を揺らすリズム感は、80年代のガールズバンドブームを思い出させてくれるでしょう。

もしレコード棚で彼女たちの作品に出会ったら、手に取ってみてください。