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80年代の邦楽ガールズバンド。~有名どころからマイナーまで

その名の通り女性だけで構成されたガールズバンドは、今や世界中で人気となった存在も多く、ここ日本においてもメジャーからインディーズにいたるまで、さまざまなタイプのバンドが活躍していますよね。

邦楽の歴史のおけるガールズバンドは、1970年代後半から1980年代前半にかけてデビューしたバンドたちがその道を切り開き、バンドブーム全盛期の80年代中盤にはヒットチャートを席巻するバンドも登場、ガールズバンドのブームが巻き起こりました。

今回は、邦楽ガールズバンドの歴史を語る上で外せない80年代のバンドをピックアップ、有名どころから知る人ぞ知るバンドまでをご紹介します!

80年代の邦楽ガールズバンド。~有名どころからマイナーまで(1〜20)

笑いっぱなしの島メスカリン・ドライヴ

陽気でサイケデリックなサウンドに、ソウルフルな歌声。

当時、和製ジャニス・ジョプリンと呼ばれた内海洋子さん率いるメスカリン・ドライブです。

1984年に結成し、1993年に解散するまでに3枚のオリジナルアルバムをリリースしています。

93年の解散後は、同じく解散を発表した関わりが深かった同世代のバンド、ニューエスト・モデルと合併し、ソウル・フラワー・ユニオンとして活動しています。

80年代のミクスチャーロックバンドの代表格ですね!

GET A CHANCENORMA JEAN

マリリン・モンローの本名にちなんだバンド、ノーマ・ジーン。

1986年から活動開始し、主に1990年代前半に活躍されていました。

イカ天こと『三宅裕司のいかすバンド天国』に出演し、『NO PAINS NO GAINS』でイカ天キングに。

バンドブームが高まっていた1990年にシングル『GET A CHANCE!!』でメジャーデビューし、オリコン9位のヒットを記録しました。

バンドは1994年に活動休止しましたが、2006年に一日再結成。

ダイナマイトMARIさんのボーカルやリズミカルで弾ける雰囲気だったり、明るい気持ちになれる楽曲に元気づけられますよ!

RAP OUT!RAP

Bárbaraと同じく、LIZARDのモモヨさんによるプロデュースでデビューを果たしたガールズバンドとして、1984年に結成されたRAPがいます。

日本のパンクロックの歴史を語る上では欠かすことのできない、伝説的な音楽雑誌DOLLのレーベル「CITY ROCKER RECORDS」傘下の「ドグマ・レコード」から作品をリリースしており、華やかなルックスのガールズバンドというレッテルに抗うようにバンド自らもフリーペーパーを発行するなど、まさにDIYな精神にのっとった活動を続けたガールズバンドの先駆的な存在なのですね。

ガスタンクやあのX JAPAN、LIP CREAMやGAUZE、もちろんLIZARDも含めて、ハードコアやメタル、パンクを問わず多くの大物バンドと対バンをこなした彼女たちは、独自に解釈したニューウェーブ~ポストパンク的な音の中で女性ならではの視点を持った歌詞を歌い上げ、多くのフォロワーを生み出しました。

残念ながら、いまだに彼女たちの音源はCD化されていないようですから、中古レコードを見つけたら即入手しましょう!

(I’m Sorry Mama) I’m a Wild OneThe 5.6.7.8’s

The 5.6.7.8’s – (I’m Sorry Mama) I’m A Wild One (Live at Dig It Up! Sydney) | Moshcam
(I'm Sorry Mama) I'm a Wild OneThe 5.6.7.8's

The 5.6.7.8’sというバンド名を聞いて、いったいどんなバンドを想像しますか?

数字は年代を表すそうで、50年代、60年代、70年代、80年代のロックを奏でるというのがバンドのコンセプトだそうですよ。

その名の通りレトロなサウンドの楽曲を作る彼女たち。

リスナーの中にはロカビリーバンドとして認知している人もいます。

楽曲によって雰囲気は変わり、たとえば『MOTHRA』という曲ではモスラの歌のカバーしているのですが、ここではサーフロックと日本の演歌、歌謡曲のおどろおどろしい雰囲気が混じったような曲になっています。

その反面、『Woo Hoo』ではアメリカンなガレージロックのあらあらしくもさわやかなサウンドでにぎやかなロックを鳴らしています。

幅広い年代の音楽を混ぜる、音楽版タイムトラベルのようなことをしていますね。

また彼女たちは映画『キル・ビル』の居酒屋のシーンに出演した頃で世界的に知られるようになりました。

とてもカッコいいシーンなので、そちらもぜひチェックしてみてください

ばなな3F=C

エンジニアとサウンドアドバイザーとしてあの平沢進さんが参加、1984年にリリースされた『と・ま・ど・い』で注目を集めた3F=Cは、ガールズバンドの中でも特に個性的な存在です。

彼女たちの音楽はニューウェーヴとポストパンクを独自のスタイルで融合させ、アコースティックな要素が絡み合いながら、新鮮で奥深い響きを創り出しています。

キャ→のメンバーであるすみ子さんとのり子さんの息の合ったパフォーマンスは、知られざる80年代ガールズバンドシーンを深掘りしたいという方にもぜひチェックしてみてほしいですね。