1980年代のガールズバンド特集。道を切りひらいた音楽と個性的な魅力
その名の通り女性だけで構成されたガールズバンドは、今や世界中で人気となった存在も多く、ここ日本においてもメジャーからインディーズにいたるまで、さまざまなタイプのバンドが活躍していますよね。
邦楽の歴史のおけるガールズバンドは、1970年代後半から1980年代前半にかけてデビューしたバンドたちがその道を切り開き、バンドブーム全盛期の80年代中盤にはヒットチャートを席巻するバンドも登場、ガールズバンドのブームが巻き起こりました。
今回は、邦楽ガールズバンドの歴史を語る上で外せない80年代のバンドをピックアップ、有名どころから知る人ぞ知るバンドまでをご紹介します!
1980年代のガールズバンド特集。道を切りひらいた音楽と個性的な魅力(41〜50)
Boy BoyOXZ

3ピースのガールズバンドといえば少年ナイフですが、同時期にトリオで活動するバンドが存在していました。
1981年に結成されたOXZは、大阪と京都を拠点として活躍したポストパンク・バンドです。
少年ナイフとは真逆のアングラ感とダウナーな世界観が特徴で、プリミティブな演奏は技術的にはつたないのも事実ではありますが、同時代のポジパンにも通じるダークな音と独特の詩情を感じさせる歌詞が実に魅力的でカッコいい。
とくに洋楽ファンの方々には、彼女たちのようなガールズバンドが1980年代に存在していた、という事実だけでも知っていただきたいところ。
2020年2月には、老舗の米インディーズ・レーベルCAPTURED TRACKSより、彼女たちの8年間の軌跡を収めた『ALONG AGO: 1981-1989』がリリースされています!
嘘月水玉消防団

水玉消防団は、パンクとニューウェーブを融合したサウンドで80年代に活躍した隠れた名バンドです。
特に1985年のメールス・フェスティバルでのパフォーマンスは、即興演奏と地下シーンでの熱狂的な評価を受けました。
天鼓さんとカムラさんのツインボーカルは、当時の女性バンドらしさを覆すほど傑出していて、その後の多くのバンドに影響を与えたと言えるでしょう。
天鼓さんは、ニューヨークでソロデビューを果たすなど、そのキャリアも多岐にわたります。
彼女たちの作品を手に入れられる機会があれば、その独特な魅力にぜひ触れてみてください。
おわりに
J-POP史に残る名曲を生んだバンドにせよ、地下シーンで活動を続けたバンドにせよ、本稿で紹介した彼女たちの努力と活躍があればこそ、現代の邦楽シーンにおけるガールズバンドの立ち位置が確立されたといっても過言ではありません。
とくにマイナーなバンドについては名前すら知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。
今回の記事を足掛かりとして、ぜひガールズバンドの歴史を掘り下げてみてくださいね。