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1980年代のガールズバンド特集。道を切りひらいた音楽と個性的な魅力

その名の通り女性だけで構成されたガールズバンドは、今や世界中で人気となった存在も多く、ここ日本においてもメジャーからインディーズにいたるまで、さまざまなタイプのバンドが活躍していますよね。

邦楽の歴史のおけるガールズバンドは、1970年代後半から1980年代前半にかけてデビューしたバンドたちがその道を切り開き、バンドブーム全盛期の80年代中盤にはヒットチャートを席巻するバンドも登場、ガールズバンドのブームが巻き起こりました。

今回は、邦楽ガールズバンドの歴史を語る上で外せない80年代のバンドをピックアップ、有名どころから知る人ぞ知るバンドまでをご紹介します!

1980年代のガールズバンド特集。道を切りひらいた音楽と個性的な魅力(21〜30)

INNOCENTArea

1980年代後半のバンドシーンを覚えている方も多いのではないでしょうか?

中でも『いかすバンド天国』で鮮烈な印象を残したのがAREAです。

当時流行のサウンドとは一線を画す、1960年代ガレージロックを想起させるザラついた音作りが、とても新鮮に響きましたよね。

まるで時代を逆走するかのようなレトロなサウンドと、全身で音楽をたたきつけるようなエネルギッシュな演奏は、一度観たら忘れられない中毒性がありました。

ドラマーが交代してもその勢いは衰えず、さらにパワフルになった姿は、観る人をひきつけずにはいられなかったはず。

「とにかくかっこいい演奏にしびれたい!」そんな音楽ファンにこそ聴いてほしいバンドです。

THE BUN BENLamipass

バンドブームの熱気の中、テレビの前で度肝を抜かれた方も多いのではないでしょうか?

1989年の『イカ天』にすい星のごとく現れたLamipassは、そんな鮮烈な記憶を刻んだ3人組です。

おもちゃの三味線を手にパンクを歌うという、奇想天外なパフォーマンスには誰もが目を奪われたはず。

披露されたコミカルな楽曲「THE BUN BEN」も、一度聴けば耳から離れない不思議な中毒性を持っていました。

常識を軽やかに覆すその姿は、痛快そのもの!

「ガールズバンドはこうあるべき」なんて固定観念を、彼女たちはあっけらかんと笑い飛ばしてくれたのかもしれませんね。

1980年代のガールズバンド特集。道を切りひらいた音楽と個性的な魅力(31〜40)

乙女の祈りPermanent Wave

1989年の『イカ天』に登場し、鮮烈な印象を残した4人組、それがPermanent Waveです。

披露した楽曲「乙女の祈り」は、残念ながら完奏には至りませんでした。

ですが、その一瞬のきらめきの中に、彼女たちのみずみずしいロックサウンドの魅力が凝縮されていたのではないでしょうか?

「永遠の波」というバンド名からは、音楽シーンに自分たちの足跡を残したいという、ひたむきな想いが伝わってくるようです。

今となっては公式な音源もなく、その全貌を知ることはできません。

だからこそ「どんな音楽を奏でていたんだろう?」と、私たちの想像を果てしなくかき立てる、幻のような魅力を持ったバンドですよね。

エスパーぱぁぴぃぶぅ

1989年の人気番組『イカ天』に登場し、若さあふれるパフォーマンスで話題となった4人組、ぱぁぴぃぶぅです。

メンバー全員が19歳、ワンピース姿で演奏した姿を覚えている方も多いのではないでしょうか?

ボーカルがマントを羽織って歌う個性的なステージで、コミカルな代表曲「エスパー」を完奏し観客を沸かせました。

インディーズならではの手作り感あふれる音源や、パンクからジャズまでを網羅する意外な音楽性の広さ。

そんな遊び心と本格的なサウンドが同居する独特の世界観に、思わず引き込まれてしまいますよね。

Duncan Dancin’Non Band

80年代のインディーズシーンで存在感を放ったパンク・ニューウェーブ系バンド。

初期はボーカル&ベースのNONさんとドラマーのケイコさんという最小編成で、衝撃的なサウンドを放っていました。

1982年に結成。

『Duncan Dancin’』にみられるような実験的な楽曲は、知る人ぞ知る名曲として熱狂的なファンを生んだのだそうです。

シンプルな編成だからこそ際立つ、スリリングな音の世界に引き込まれてしまう方も多いのではないでしょうか?

ありきたりな音楽では物足りなく感じている方、ぜひこの独特なグルーヴを体感してみてくださいね!

(I’m Sorry Mama) I’m a Wild OneThe 5.6.7.8’s

The 5.6.7.8’s – (I’m Sorry Mama) I’m A Wild One (Live at Dig It Up! Sydney) | Moshcam
(I'm Sorry Mama) I'm a Wild OneThe 5.6.7.8's

The 5.6.7.8’sというバンド名を聞いて、いったいどんなバンドを想像しますか?

数字は年代を表すそうで、50年代、60年代、70年代、80年代のロックを奏でるというのがバンドのコンセプトだそうですよ。

その名の通りレトロなサウンドの楽曲を作る彼女たち。

リスナーの中にはロカビリーバンドとして認知している人もいます。

楽曲によって雰囲気は変わり、たとえば『MOTHRA』という曲ではモスラの歌のカバーしているのですが、ここではサーフロックと日本の演歌、歌謡曲のおどろおどろしい雰囲気が混じったような曲になっています。

その反面、『Woo Hoo』ではアメリカンなガレージロックのあらあらしくもさわやかなサウンドでにぎやかなロックを鳴らしています。

幅広い年代の音楽を混ぜる、音楽版タイムトラベルのようなことをしていますね。

また彼女たちは映画『キル・ビル』の居酒屋のシーンに出演した頃で世界的に知られるようになりました。

とてもカッコいいシーンなので、そちらもぜひチェックしてみてください

DANGER ZONEPINK JAGUAR

ピンクジャガー(PINK JAGUAR) - DANGER ZONE
DANGER ZONEPINK JAGUAR

当時、大人気だったアイドルグループ、セイントフォー。

彼女たちが解散してから半年後に結成されたのがピンク・ジャガーです。

浜田範子さんと鈴木幸恵さんのふたりからなるユニットです。

当時流行していたポップを意識した楽曲が多かったセイントフォーとは打って変わり、ロック色がかなり強くなりました。

その後も活動は続き、作詞作曲に挑戦するなどグラビアアイドルから一転、音楽の世界にどっぷりとハマるミュージシャンになりました。

1989年にはサポートとして入っていたバックバンドのメンバーたちと正式に、CHABACCOというバンドを結成したそうです。