踊れるジャズ!~アシッドジャズの名盤・オススメのアルバム
アシッドジャズと聞いて、当時のブームの熱気をよく知っている世代の方々はともかく、若い音楽ファンの中には「オシャレなイメージだけど実際にどのような音楽なのかいまいち分からない」と感じている方は多いのでは?
ジャンルというよりは、クラブ世代が生み出した一種のカルチャーそのもの、というべきアシッド・ジャズは、日本においてもSuchmosなどのバンドの登場もあって、にわかに再評価の波が来ているように感じます。
そこで今回は、アシッドジャズのブームを盛り上げた往年の名盤を中心として、2020年代を過ぎた今だからこそ聴きたいアルバムを集めてみました!
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踊れるジャズ!~アシッドジャズの名盤・オススメのアルバム(21〜30)
Minha MenteTopaz

アメリカ・テキサス州出身のマルチインストゥルメンタリスト、トパーズ・マクギャリグルさんが率いるTopazが2002年に発表したアシッドジャズの名盤です!
本作はVelour Recordingsから発表された2作目のアルバムで、「Minha Mente」や「I Can See It In You」といった代表曲を収録しています。
サックス奏者としてのトパーズさんの圧倒的な演奏技術はもちろん、ワーリッツァーやフェンダー・ローズを駆使したファンキーなサウンドが全編に渡って展開されており、生のバンド演奏とダンス・グルーヴが見事に両立した仕上がりとなっています。
PopMattersでは「過去10年で最高のジャズファンク盤の一つ」と絶賛されるなど、海外でも高い評価を獲得した逸品ですね。
クラブで踊れるジャズを求めている方や、グレイボーイ・オールスターズなどがお好きな方には特にオススメしたい作品です!
Near The Black ForestVanessa Daou

アメリカ合衆国のヴァージン諸島出身のヴァネッサ・ダオさんは、シンガーソングライター、詩人、ビジュアルアーティストとして多彩な才能を発揮するマルチ・アーティストです。
コロンビア大学でダンスや詩を学んだ彼女は、夫でプロデューサーのピーター・ダオさんと共にバンド「The Daou」で活動後、ソロアーティストとして独自の道を歩み始めました。
1994年にリリースされたソロデビュー・アルバム『Zipless』は、作家エリカ・ジョングさんの詩にインスパイアされた革新的な作品です。
エレクトロニカ、トリップホップ、ニュージャズ、スポークンワードを融合させた独自のサウンドで、官能的かつ文学的な世界観を構築しています。
「Near The Black Forest」や「Sunday Afternoons」といった楽曲がVH1で頻繁にオンエアされ話題となりました。
文学と音楽の新たな可能性を示した本作は、知的で洗練された音楽を求める方、詩的な表現に魅力を感じる方にぜひオススメしたい名盤です!
踊れるジャズ!~アシッドジャズの名盤・オススメのアルバム(31〜40)
Black AmourBarry Adamson

イギリス・マンチェスター出身のバリー・アダムソンさんは、マガジンやニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのベーシストを経て、1988年にソロ活動を開始したマルチ・ミュージシャンです。
ポストパンクからアシッドジャズ、映画音楽的なサウンドまで幅広い音楽性を持つアダムソンさんが2002年にリリースした『The King Of Nothing Hill』は、まさに「シネマティック・ソウル」とも呼ばれる彼独自のスタイルが全開となった名盤です。
ソウル、ジャズ、エレクトロニカ、ファンクを絶妙にブレンドした楽曲群は、まるで映画のサウンドトラックのような構成力を誇り、アイザック・ヘイズさんやカーティス・メイフィールドさんの影響も感じられる濃密なグルーブを生み出しています。
踊れるジャズとクールなサウンドスケープを求める方には絶対にオススメしたい傑作アルバムですね!
Killer Inside MeMC 900 Ft. Jesus

アメリカ・ケンタッキー州出身のマーク・グリフィンさんのプロジェクト、エムシー・ナインハンドレッド・フット・ジーザス!
クラシック音楽の訓練を受けたトランペット奏者というバックグラウンドを持つグリフィンさんが、ヒップホップとジャズ、エレクトロニカを融合させた実験的な音楽で1990年代に注目を集めました。
1991年にリリースされた2ndアルバム『Welcome to My Dream』は、前作よりもジャズ色を強めた意欲作となっています。
レヴィスのCMに使用された「Falling Elevators」や、U2にサンプリングされた「The City Sleeps」といった楽曲を収録し、スポークンワード的な語り口とジャズの即興性が絶妙にブレンドされた、まさにアシッドジャズとヒップホップの架け橋的な傑作です。
実験的な音楽や多ジャンル融合サウンドがお好きな方にオススメしたい1枚ですね。
The ChildAlex Gopher

フランス出身のプロデューサー、アレックス・ゴーファーさん!
フレンチ・タッチ・ムーブメントの中心人物として活躍した彼は、高校時代にエアーのメンバーと共にバンド「オレンジ」を結成していたという経歴の持ち主です。
1999年にリリースされた代表作『You, My Baby & I』は、ハウスやファンク、エレクトロニカを巧みに融合させた洗練されたサウンドが特徴的な名盤となっています。
ビリー・ホリデイの楽曲をサンプリングした人気曲『The Child』は映画『アメリ』のサウンドトラックにも使用され、息子の誕生をきっかけに家庭で楽しめる「ホーム・ハウス」というコンセプトで制作された本作は、クラブ・ミュージックとしてはもちろん日常のBGMとしても最適な心地よさを持った、フレンチ・ハウスの歴史的な1枚です!
Death by ChocolateDe-Phazz

ドイツ・ハイデルベルク出身のディー・ファズは、1997年にプロデューサーのピット・バウムガルトナーさんによって結成された音楽プロジェクトです。
ジャズ、ソウル、ラテン、トリップホップなど多彩なジャンルを融合させたサウンドが特徴で、パット・アップルトンさんやカール・フリアソンさんといったボーカリストが参加しています。
2001年にリリースされた3作目のアルバム『Death by Chocolate』は、前作よりもソウルやラウンジミュージック寄りの方向性を打ち出した代表作の1つ。
全16曲約64分の収録時間で、フランス語歌詞の「Jeunesse Dorée」をはじめ都会的で洗練されたサウンドが展開されます。
電子音楽と生楽器の巧みな融合により、アシッドジャズやダウンテンポの名盤として多くのリスナーに愛され続けており、オシャレなジャズサウンドを求める音楽ファンには大推薦の至福の1枚ですね。
Everything Is Going To The BeatAce Of The Clubs

あるジャンルの音楽がブームになった際、手っ取り早くシーンの熱気を知りたいと思った時に役に立つのがコンピレーション・アルバムです。
もちろんアシッドジャズにも多くの編集盤がリリースされていますが、1991年にリリースされた『Acid Jazz : Collection Two』も、まさにそういった需要に応える1枚です。
紹介している楽曲は、アルバムの最後に収録されている曲で、ネタとしても大人気のファラオ・サンダースさんの名曲『You’ve Got To Have Freedom』を巧みにサンプリングしたアレンジが最高にクール。
アルバムを何枚もリリースしているというわけではない、マニアックなアーティストを知りたい方にもオススメです!






