踊れるジャズ!~アシッドジャズの名盤・オススメのアルバム
アシッドジャズと聞いて、当時のブームの熱気をよく知っている世代の方々はともかく、若い音楽ファンの中には「オシャレなイメージだけど実際にどのような音楽なのかいまいち分からない」と感じている方は多いのでは?
ジャンルというよりは、クラブ世代が生み出した一種のカルチャーそのもの、というべきアシッド・ジャズは、日本においてもSuchmosなどのバンドの登場もあって、にわかに再評価の波が来ているように感じます。
そこで今回は、アシッドジャズのブームを盛り上げた往年の名盤を中心として、2020年代を過ぎた今だからこそ聴きたいアルバムを集めてみました!
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踊れるジャズ!~アシッドジャズの名盤・オススメのアルバム(31〜40)
T-JamGeorge Duke

ジャズ・フュージョン界の人気ピアニスト、ジョージ・デュークさんは、ジャズに限らずファンクやR&Bにクロスオーバーと、ジャンルの枠内をこえた活動を続けていたアーティストです。
その多彩な才能は、アシッドジャズのアーティストからも慕われており、インコグニートは自分たちの作品にデュークさんを招いたりもしています。
そんなデュークさんの膨大な作品群の中でも、2005年にリリースされた『DUKE』は、円熟した演奏を軸として、歌モノからインストゥルメンタルまで、ファンキーでピースフルなサウンドの数々はどれも高いクオリティを誇っています。
晩年に近い時期の彼を知る上でも、重要な1枚と言えるかもしれません。
The ChildAlex Gopher

フランス出身のプロデューサー、アレックス・ゴーファーさん!
フレンチ・タッチ・ムーブメントの中心人物として活躍した彼は、高校時代にエアーのメンバーと共にバンド「オレンジ」を結成していたという経歴の持ち主です。
1999年にリリースされた代表作『You, My Baby & I』は、ハウスやファンク、エレクトロニカを巧みに融合させた洗練されたサウンドが特徴的な名盤となっています。
ビリー・ホリデイの楽曲をサンプリングした人気曲『The Child』は映画『アメリ』のサウンドトラックにも使用され、息子の誕生をきっかけに家庭で楽しめる「ホーム・ハウス」というコンセプトで制作された本作は、クラブ・ミュージックとしてはもちろん日常のBGMとしても最適な心地よさを持った、フレンチ・ハウスの歴史的な1枚です!
Turn On, Tune In, Cop OutFreak Power

イギリスが生んだアシッドジャズ界の重要な存在、フリーク・パワー!
後にファットボーイ・スリムとして世界的名声を得るノーマン・クックさんと、トロンボーン奏者のアシュリー・スレーターさんが中心となって1993年に結成されたグループです。
彼らが1994年にリリースしたデビュー・アルバム『Drive-Thru Booty』は、アシッドジャズ、ファンク、ソウル、トリップホップを見事に融合させた傑作となっています。
収録曲「ターン・オン、チューン・イン、コップ・アウト」がリーバイスのCMに起用されてUKチャート3位の大ヒットを記録するなど、商業的にも成功を収めました。
クラブシーンを意識したグルーヴィーなサウンドは、当時のパーティー世代に絶大な支持を得た歴史的な名盤です。
Ease My Mind (feat. Tre Hardson, Fat Lip, Omni)Jazz Liberatorz

フランスはモー出身のプロデューサー・トリオ、ジャズ・リベレーターズ。
DJ Damageさん、Dustyさん、Madhiさんによって結成された彼らは、1970年代から1980年代のジャズやソウルへの深い愛情を込めたヒップホップを生み出す存在として知られています。
2008年にリリースされたデビュー・アルバム『Clin d’oeil』は、フランス国内で10万枚以上のセールスを記録した傑作であり、ジャズ・ヒップホップの名盤として語り継がれている作品です。
本作の魅力は、Fat LipさんやTre Hardsonさん、J-Liveさんといったアメリカの実力派MCたちとのコラボレーションに加え、70年代ジャズフュージョンのサンプリングとライブ楽器演奏を巧みに融合させたプロダクションにあります。
ジャズとヒップホップの架け橋的な音楽を求めている方や、本格的なジャズの要素を取り入れたヒップホップを探している方には特におすすめしたい一枚ですね。
Brother SisterThe Brand New Heavies

イギリスが生んだ、アシッドジャズ~ファンク・グループの代表格、ザ・ブランド・ニュー・ヘヴィーズ!
彼らの音楽を聴くだけで、気分が上がる音楽ファンはたくさんいるでしょう。
多くの名盤を生み出したグループですが、今回は1994年に発表された3枚目のスタジオ・アルバム『Brother Sister』を紹介します。
『Dream On Dreamer』や『Spend Some Time』といったヒット曲も収録された、まさにアシッドジャズの歴史的な名盤となっております。
リードボーカルのエンディア・ダヴェンポートさんが参加した最後のアルバムであり、彼女のソウルフルな歌声とバンドの卓越した演奏が融合した至福の音楽体験を味わえます。
UKアルバムチャートで最高4位を記録し、プラチナ認定を受けたことからも分かるように、商業的にも批評的にも成功を収めた傑作です。
踊れるジャズ!~アシッドジャズの名盤・オススメのアルバム(41〜50)
Minha MenteTopaz

アメリカ・テキサス州出身のマルチインストゥルメンタリスト、トパーズ・マクギャリグルさんが率いるTopazが2002年に発表したアシッドジャズの名盤です!
本作はVelour Recordingsから発表された2作目のアルバムで、「Minha Mente」や「I Can See It In You」といった代表曲を収録しています。
サックス奏者としてのトパーズさんの圧倒的な演奏技術はもちろん、ワーリッツァーやフェンダー・ローズを駆使したファンキーなサウンドが全編に渡って展開されており、生のバンド演奏とダンス・グルーヴが見事に両立した仕上がりとなっています。
PopMattersでは「過去10年で最高のジャズファンク盤の一つ」と絶賛されるなど、海外でも高い評価を獲得した逸品ですね。
クラブで踊れるジャズを求めている方や、グレイボーイ・オールスターズなどがお好きな方には特にオススメしたい作品です!
Jive TownBrian Tarquin

ブライアン・ターキンさんは、アメリカはニューヨーク出身のジャズ・ギタリストにして、エンジニアや作詞作曲、プロデュースまで何でもこなすマルチなアーティストです。
甘いトーンのギターとメロウなサックスが交互に主張し合い、アーバンで都会的な香りが漂うこちらの楽曲が収録されているのは、ブライアンさんが1999年にリリースした3枚目のアルバム『Soft Touch』です。
アシッドジャズの人気バンド、ガリアーノのベーシストをプロデューサーに迎えた作品ということもあり、フュージョンやアシッドジャズ好きにはおススメの1枚です。





