【2025】夏に聴きたいジャズのおすすめ曲。最新曲から定番曲まで
皆さんの日々のプレイリストの中で、暑い夏が近付いてくると聴きたくなるジャズ・ナンバーはありますか?
じめっとした暑さを和らげてくれるような心地良い旋律であったり、暑い夏をさらに盛り上げてくれるような情熱的なグルーブであったり、ジャズが夏に与えてくれる効用はさまざまです。
今回は、夏に聴きたいジャズの名曲と銘打ったテーマで楽曲をリサーチ、幅広く選出してみました。
最新のジャズナンバーを中心として誰もが知る定番の名曲も含めて、フュージョンやラテン・ジャズ、レアグルーブまでバリエーションに富んだ選曲でお届けします!
【2025】夏に聴きたいジャズのおすすめ曲。最新曲から定番曲まで(1〜10)
God Gave Me Feet For Dancing (ft. Yazmin Lacey)Ezra Collective

信仰に基づく踊りの喜びから着想を得たこの楽曲は、Yazmin Laceyさんのソウルフルなボーカルとエズラ・コレクティヴの絶妙なアンサンブルで、神から与えられた身体で踊ることの純粋な幸福感を歌い上げています。
アフロビートとジャズ・ファンクが見事に融合したサウンドは、2024年6月にリリースされ、同年9月のアルバム『Dance, No One’s Watching』にも収録されています。
バラク・オバマ前大統領の年間お気に入り楽曲25選に選ばれたことも話題となりました。
まさに暑い夏の夜に身体を委ねたくなるようなダンサブルなグルーブで、ストレスから解放されて自由に踊りたい気分の時にぴったりの名曲です!
Forgive the DamagesGoGo Penguin

マンチェスター出身のピアノトリオが、バンドとして初めてボーカルを迎えた記念すべき楽曲です。
2025年5月にリリースされた本作では、長年の友人であるシンガーソングライターのダウディ・マツィコさんがゲストボーカルとして参加し、彼らの音楽性に新たな彩りを添えています。
モジュラーシンセサイザーやエレクトリックベースなどの新しい音色も取り入れられ、従来のジャズの枠組みを超えたハイブリッドなサウンドが楽しめます。
アルバム『Necessary Fictions』に収録された本作は、繊細で感情豊かなボーカルラインと、バンドの特徴である力強いベースラインやエレクトロニカに影響を受けたドラムパターンが見事に融合しています。
暑い夏の夜に、クールで洗練されたサウンドに包まれながらリラックスしたい方にぴったりの楽曲ですよ!
Cinnamon SugarGerald Clayton

夏の夜にぴったりの心地良いグルーブを持った楽曲を紹介します。
現代ジャズ界の実力派ピアニスト、ジェラルド・クレイトンさんが2025年3月にリリースした1曲で、アルバム『Ones & Twos』に収録されています。
本作はジャズを基盤としながらも、ヒップホップやネオソウルの要素を巧みに取り入れた実験的な仕上がりとなっており、フルートのエレナ・ピンダーヒューズさんの流麗な演奏がメロディを際立たせています。
暑い夏をクールダウンさせてくれる清涼感たっぷりの音色で、海辺でこの曲の心地良いサウンドに身を委ねたりしたら最高に気持ちいいでしょうね。
Everybody Loves the SunshineRoy Ayers Ubiquity umbrella

暑い夏を心地良くクールダウンさせてくれる、メロウなジャズ・ファンクの名曲を紹介します。
ヴィブラフォンの名手として知られ、ジャズ・ファンクの先駆者として活躍したロイ・エアーズさんが、自身のプロジェクトRoy Ayers Ubiquityで1976年にリリースした代表作です。
ヴィブラフォンとエレクトリックピアノが織りなすメロウなサウンドと、太陽の暖かさをテーマにした楽曲は、Billboard 200チャートで最高51位を記録しました。
映画『Coffy』のサウンドトラックにも使用され、Dr. DreやTupac Shakurなど数多くのヒップホップアーティストにサンプリングされています。
海辺や夏の午後にリラックスしたい時、暑さを忘れて穏やかな気分に浸りたい方にぴったりの楽曲です。
なお、ロイ・エアーズさんは2025年3月に84歳で亡くなりましたが、本作は今なお多くの人に愛され続けています。
VortexKamasi Washington

2025年3月にリリースされた渡辺信一郎監督の新作アニメ『LAZARUS』のオープニング・テーマとして制作されたカマシ・ワシントンさんの新たなナンバーです。
約6分23秒という長尺の中で展開される壮大なジャズ・アンサンブルと力強いサックス・ソロが、まさに混沌としたエネルギーと高揚感に満ちた音世界を演出しています。
アニメとの融合により、これまでとは違った新たな魅力を引き出した本作は、ジャズとアニメーションという異なる芸術形式が見事に調和した現代ジャズの新境地と言えるでしょう。
夏の夕暮れ時、クールなサウンドで暑さを忘れさせてくれる楽曲として、ジャズ・ファンはもちろん、アニメ好きの方にもオススメです!
Black RiceZaccai Curtis

2025年にグラミー賞最優秀ラテン・ジャズ・アルバム賞を受賞したアルバム『Cubop Lives!』の中でも、特に夏の暑さを心地良いグルーブで包み込んでくれる名曲です。
ビバップとアフロ・キューバン・ジャズの融合を現代的な感性で表現したザッカイ・カーティスさんの情熱が、約5分間にわたって存分に発揮されています。
本作は2024年5月にTruth Revolution Recording Collectiveから公開された作品で、カーティスさんが2016年に初めてホーンセクションを加えて録音したマムボのリメイク版となっています。
コンガとボンゴの絶妙なパーカッション・ワークを軸とした、問答無用のラテン・グルーブに身を委ねたくなること間違いなし!
夏の夜に、この曲をBGMとした贅沢な時間を過ごすなんていう聴き方もオススメですよ。
Found A Light (Beale Street)BADBADNOTGOOD, V.C.R

2025年4月にリリースされたこちらの楽曲は、カナダのジャズ・インストゥルメンタルバンドとメンフィス出身のシンガーソングライター、V.C.Rさんのコラボレーション・ナンバーです。
BBNGが長らく温めていたインストゥルメンタル作品にV.C.Rさんのボーカルが加わり、南部アメリカの音楽文化への深いオマージュが込められています。
ヴィブラフォンの美しい響きとソウルフルな歌声が織り成すサウンドスケープは、ロイ・エアーズさんを彷彿とさせる心地良いグルーブを生み出しています。
暑い夏をクールダウンさせてくれるメロウな質感でありながら、どこかスピリチュアルで人間味あふれる楽曲は、静かな夏の夕暮れに1人音楽に浸りたい方や、ジャズ・ファンクやレア・グルーブを愛する方にもオススメです!