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【初級】大人のピアノ初心者におすすめ! 美しい&おしゃれなピアノ曲

私たちの心を癒やしてくれるピアノの透き通る音色。

今、大人になって改めてその魅力に気づき、「聴くだけでなく自分でも演奏してみたい!」と思われる方や、こどもの頃は練習が面倒でピアノレッスンが苦痛だったけれど、大人になってもう一度練習して弾けるようになりたいと習い始める方が増えています。

本記事では、そんな大人のピアノ初心者やブランクのある経験者の方にオススメの美しい&おしゃれなピアノ曲をご紹介します!

クラシックから洋楽、邦楽、そしてゲーム音楽、映画音楽まで、幅広く選曲していますので、お気に入りの1曲選びにお役立てください。

【初級】大人のピアノ初心者におすすめ! 美しい&おしゃれなピアノ曲(21〜30)

エコセーズ 変ホ長調 WoO 86Ludwig van Beethoven

スコットランドの民族舞踊をモチーフにした軽快な一曲です。

1825年11月にアルバム『Ernst und Tändeley』に収録され、変ホ長調で書かれた短く魅力的な舞曲となっています。

シンプルな二部構成でありながら、親しみやすいメロディーと心地よいリズムが特徴です。

本作はサロンでの演奏や舞踏会用の楽曲として人気を博し、優雅で明るい雰囲気を持ち合わせています。

ピアノを楽しみながら練習したい方や、短い演奏時間でも充実感を味わいたい方にぴったりの作品です。

気軽に取り組める構成と魅力的な旋律で、ピアノ学習の良いステップとなるでしょう。

白鳥の歌 『セレナーデ』Franz Schubert

シューベルト : 白鳥の歌 『セレナーデ』【33_暗い・悲しい楽譜と解説付きクラシックピアノ曲】
白鳥の歌 『セレナーデ』Franz Schubert

フランツ・シューベルトが1828年8月以降に手掛けた歌曲集、名盤『Schwanengesang』に収められている一曲です。

夜の静寂のなか、愛する人に秘めた想いを囁きかけるような、甘くも切ない旋律がとても印象的です。

この楽曲の繊細なピアノ伴奏は、主人公の心の震えや夜風の気配までも描き出しており、聴く人を物語の世界へ引き込みます。

1933年の映画『Gently My Songs Entreat』で使われたことでも知られています。

本作に漂う哀愁は、どうしようもない悲しみに暮れたい夜にそっと寄り添ってくれるので、感傷に浸りたい時にぜひ聴いてほしい名曲です。

【初級】大人のピアノ初心者におすすめ! 美しい&おしゃれなピアノ曲(31〜40)

Claude Debussy

ドビュッシー「夢」羽田健太郎
夢Claude Debussy

1890年にフランスの作曲家クロード・ドビュッシーが作曲したこの楽曲の魅力は、穏やかで幻想的な響きにあります。

A-B-A三部形式で構成され、分散和音による美しい伴奏の上に歌うような旋律が流れていきます。

中間部ではコラール風の和声が現れ、ドラマチックな表情を見せた後、再び静寂へと戻る構成です。

本作は調性が曖昧で、フェードアウトするような柔らかな終結が夢見心地の余韻を残します。

暑い夏の日に心の安らぎを求める方や、印象派音楽の色彩が豊かな響きを楽しみたい方におすすめです。

約4分という演奏時間で気軽に聴けるため、リラックスしたいひと時にぴったりの作品といえるでしょう。

フランス組曲 第6番 BWV817 ガボットJ.S.Bach

Bach French Suite No.6 “Gavotte” P. Barton, FEURICH 218 piano
フランス組曲 第6番 BWV817 ガボットJ.S.Bach

バロック時代に作曲された組曲の中でも、この楽曲は明快な2拍子のリズムと親しみやすい旋律が魅力です。

1722年から1725年頃に教育目的で書かれた作品で、フランス風の優雅さとドイツ的な構築性が見事に融合しています。

宮廷舞踏の雰囲気を現代に伝える貴重な楽曲として、演奏者には表現力と技術の両方が求められますが、難しいフレーズや技巧的な部分が少ないため取り組みやすいのが特徴です。

ピアノを始めて間もない方やバロック音楽に挑戦してみたい方におすすめで、音色や表現を重視しながら練習することで、当時の宮廷の雰囲気を感じながら演奏できるでしょう。

フランス組曲 第2番 BWV 813 メヌエットⅡJ.S.Bach

J.S. Bach: French Suite No. 2 in C Minor, BWV 813: VI. Menuet II (BWV 813a)
フランス組曲 第2番 BWV 813 メヌエットⅡJ.S.Bach

バロック音楽の美しさが詰まったフランス組曲の中の優雅な舞曲です。

1722年頃に作曲されたハ短調の調性が持つ厳粛さとメヌエット特有の品格があるリズムが見事に融合していて、バッハが築き上げたポリフォニーの世界を存分に味わえます。

技術的な難易度が比較的控えめなため、バロック音楽に挑戦してみたい方や装飾音の表現を学びたい方には絶好の教材となるでしょう。

本作はABA形式で構成されていて、演奏者の解釈やフレージングの工夫によって多彩な表情を見せてくれます。

チェンバロで書かれた原曲をピアノで弾く際の音色の探求も楽しめますよ!

無言歌集 第4巻 Op.53 第1曲 海辺でFelix Mendelssohn

Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.53 no.1 in A flat Major
無言歌集 第4巻 Op.53 第1曲 海辺でFelix Mendelssohn

穏やかな波のうねりと海風のさざめきを思わせる、静かで詩情が豊かなピアノ曲です。

変イ長調で書かれた本作は、1841年にアルバム『無言歌集』第4巻の1曲目として公開された作品です。

透明感のある和音の響きと美しい旋律が織りなす優美な音の世界は、海辺の風景を目の前に広がるかのように感じさせてくれます。

シンプルながらも繊細な表現力が求められる作品ですが、ゆっくりと丁寧に練習を重ねることで、確実に演奏できるようになれます。

リラックスした雰囲気の中で練習したい方や、表現力を磨きたい方にぴったりの一曲といえるでしょう。

フランス組曲 第5番 BWV816 サラバンドJ.S.Bach

クラシック音楽に挑戦したい方や優雅な舞曲を弾いてみたい方にはバロック時代の組曲から抜粋された美しいサラバンドはいかがでしょうか。

『フランス組曲第5番 ト長調 BWV816』の第3楽章は、1722年から1725年の間に作曲された6つの組曲の中でも特に親しみやすい作品です。

本作は緩やかな3拍子で書かれており、右手の装飾された旋律と左手の伴奏が美しく絡み合う構成となっています。

もともとスペイン起源の舞曲でありながら、バロック時代にフランスやドイツで洗練された形式として定着したサラバンドの特徴をよく表しています。

深い情感と静謐な美しさを持つこの楽章は、装飾音の解釈やフレージングの工夫が求められるため、表現力を磨きたい方におすすめです。