音楽は作るアーティストの純粋なエモーションの発露でもありますから、当然喜怒哀楽のうちの「怒り」を表現した名曲も無数に存在します。
自分自身の内面的な怒りであったり、社会への不満や理不尽な現実に対する批判など、怒りの種類はさまざまですよね。
こちらの記事では、怒りをテーマとした洋楽の名曲を時代やジャンルを問わず紹介しています。
音を聴くだけでもその怒りが伝わってくるようなヘビーな曲から、静かでも確実な抗議の意思を示すような楽曲まで、リリックの内容に踏み込んだレビューをぜひお楽しみください。
怒りの歌。洋楽の怒りソング。おすすめの名曲、人気曲(1〜20)
Worst BehaviorDrake

カナダの人気ラッパー、ドレイクさん。
トラップからメロウなラップまで、幅広いスキルを持ったラッパーです。
こちらの『Worst Behavior』は彼の代表的な曲のひとつで、2013年にリリースされました。
BETヒップホップ・アワードの視聴者賞を受賞しており、批評家からも高い評価を得ました。
リリックは「くそったれ」というワードであふれかえっています(笑)。
いかにもヒップホップな怒りに満ちたリリックなので、ぜひ和訳の方もチェックしてみてください!
So WhatP!nk

アメリカ出身のポップシンガー、ピンクの楽曲。
歌詞の意味を知らずに聴くとシャッフルビートに体が揺れるポップな曲調ですが、歌詞と一緒に聴くことで見えなかった怒りや寂しさを感じられるナンバーです。
複雑な心情を叩きつけるようなサビが感情を揺さぶる、イライラしている時に聴いて発散できる楽曲です。
Scentless ApprenticeNirvana

怒りと憎悪が渦巻く圧倒的なサウンドは、ニルヴァーナの音楽性の真髄を示しています。
アルバム『In Utero』に収録された本作は、パトリック・ジュースキントの小説『香水』からインスパイアされた楽曲で、社会からの疎外感や孤独を強烈に表現しています。
1993年9月、スティーヴ・アルビニをプロデューサーに迎え、荒々しくも繊細な音作りが実現。
メンバー全員での共同制作という珍しい試みにも挑戦し、バンド史上でも実験的な意欲作となりました。
ニルヴァーナの音楽に触れたことのない方にも、グランジミュージックの真髄を体感できる1曲としてお勧めできます。
FUCK YOUCeeLo Green

破壊的な怒りを明るく昇華した、アメリカのシーロー・グリーンさんによる痛快なリベンジソングです。
恋人に金持ちの男性を選ばれ、裏切られた男性の怒りや皮肉をコミカルに表現した歌詞と、ソウルフルでポップなメロディが見事な調和を生み出しています。
2010年8月に公開された本作は、世界13カ国のチャートでトップ10入りを果たし、イギリスではシングルチャート1位を獲得する大ヒットとなりました。
グラミー賞にもノミネートされ、「最優秀アーバン/オルタナティブ・パフォーマンス賞」を受賞。
失恋の痛手を抱えている方や、モヤモヤした感情を吹き飛ばしたい時におすすめの1曲です。
Without MeEminem

エミネムさんといえば、童話をモチーフにするなどの、個性的なリリックな印象的ですよね。
美しいリリックに注目しがちですが、リリックの攻撃性にも定評があります。
そんな彼の攻撃性たっぷりの曲が、こちらの『Without Me』です。
この曲は2002年にリリースされたのですが、当時エミネムさんへの風当たりは非常に強く、他のラッパーも彼をよく思っていませんでした。
そういった風潮を斬新なリリックと世界トップクラスのスキルでアンサーした内容に仕上げられています。