【2026】洋楽の反戦歌。平和を願う歌
2025年の現在もウクライナ情勢は解決の糸口が見えず、2023年10月以降はイスラエルとガザの間での武力衝突が勃発して世界中が混乱し続けています。
こちらの記事では、そんな時代だからこそ聴いてほしい、リスナーの感情を揺さぶる海外の反戦歌を時代やジャンルを問わずまとめました。
平和を願う痛切な思いや時には厳しい口調で権力に対して告発するような、アーティストたちそれぞれが込めたメッセージを、対訳などで確認しながら聴いてみてくださいね。
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【2026】洋楽の反戦歌。平和を願う歌(1〜10)
Over JerusalemJethro Tull

5000年にも及ぶ不寛容と報復の連鎖を、私たちはどうすれば断ち切れるのでしょうか。
そんな問いを投げかけるこの楽曲は、フルートを駆使した独自の音楽性で知られる英国の重鎮、ジェスロ・タルが2025年3月に発表したアルバム『Curious Ruminant』に収録された一曲です。
本作は、プログレッシブとフォークが織りなす壮大な音世界の中で、エルサレムという土地が背負う悲劇の歴史を描いています。
中心人物が1986年以降、何度も現地を訪れた経験から生まれた、平和への痛切な叫びが聞こえてくるような気がしてなりません。
ポルトガルのスタジオが手がけたアニメーション映像と共に、歴史の重みと向き合いたいときに聴いてみませんか。
Deira (ft. MC Abdul)Saint Levant

失われた故郷の記憶を、決して消えることのない抵抗の意志に変えて歌い上げた作品です。
パレスチナにルーツを持つアーティスト、サン・ルヴァンさんは、幼少期を過ごしたガザのホテルが2024年1月の攻撃で破壊された悲しみを本作に込めました。
「父が建て、人生で最高の時を過ごした場所を忘れない」そんな痛切な思いが伝わってきます。
同じくガザ出身の若きラッパー、MCアブドゥルさんと共に故郷への愛と解放への願いを訴える姿は、平和な日常を送る私たちの心を強く揺さぶるでしょう。
この楽曲は2024年6月リリースのデビュー・アルバム『Deira』に収録。
遠い国の話だと目を背けず、彼らの魂の叫びに耳を傾けてみませんか。
Noam’s Song 2Maor Ashkenazi & Noam Cohen

イスラエルのラッパー、マオル・アシュケナージさんと、2023年10月の音楽祭襲撃で友人を失いながらも生き延びたノアム・コーエンさん。
二人が共作した本作は、あまりにも痛切な体験を伝えるドキュメンタリーのような一曲です。
銃声と爆音が鳴り響く極限状況と、そこから生還した個人の記憶が、重く冷たいドリルビートに乗せて克明に描かれています。
これは単なる告発ではなく、死の淵から立ち上がろうとする人間の魂の叫びそのもの。
2023年11月に公開されると、イスラエル国内のチャートで10位を記録しました。
遠い国の出来事ではなく、一個人の物語として平和の尊さを考えてみませんか。
Funeral for JusticeMdou Moctar

「サハラのヘンドリックス」と称されるニジェール出身のギタリスト、エムドゥ・モクターさん。
彼が率いるバンドの2024年5月リリースのアルバム『Funeral for Justice』に収められた表題作は、不正義がまかり通る世界への痛烈な告発状です。
故郷が直面する搾取や不平等に対し、彼はギターを「助けを求める叫び」だと語ります。
その演奏は、まるでサイレンのように私たちの無関心を突き刺してくるかのようです。
この楽曲は2023年のクーデター前に制作されましたが、その後にバンドが経験した苦境を思うと、一層の切迫感が胸に迫ります。
本作を聴けば、遠い国の悲劇だと目を背けてはいられないと気付かされるはずです。
平和への祈りを燃え盛るサウンドで訴えかける彼の魂の音に、耳を澄ませてみませんか?
Hind’s HallMacklemore

権力への怒りを隠さない、あまりにもストレートな一曲です。
アメリカ出身のラッパー、マックルモアさんが2024年5月に公開した本作は、大学での抗議活動に連帯し、イスラエル軍に命を奪われた6歳の少女の名を冠しています。
見て見ぬふりをする音楽業界への痛烈な批判は、聴く者の胸に突き刺さります。
収益の全額寄付を表明し、Rage Against the Machineのトム・モレロも称賛したこの曲を聴いていると、「沈黙は加担と同じだ」という彼の声が聞こえてくるような気がしてなりません。
世界の不正義にどう向き合うべきか、深く考えさせられます。
من النهر (From the River)Ethel Cain

アメリカ出身のシンガーソングライター、エセル・ケインさんがパレスチナの人々への祈りとして制作した一曲です。
静謐なピアノと彼女の幽玄な歌声だけで構成された、約9分半にも及ぶ本作。
実験的なEP『Perverts』を制作する中で作られた作品で、遠い地で声なく消えていく命を悼み、「どうか私を忘れないで」と繰り返されるフレーズが胸に痛切に響きます。
2024年2月、3万人以上のパレスチナ人が犠牲となった状況、とりわけラファへの空爆に心を痛めた彼女が、世界への静かな怒りを込めて公開しました。
遠い国の悲劇をただの情報として消費してしまう私たちに、その事実を決して忘れないでと訴えかけてくるような気がしてなりません。
War Isn’t MurderJesse Welles

SNSから現れた現代の吟遊詩人、アメリカ出身のジェシー・ウェルズさん。
2024年4月に公開された本作は、しゃがれた声とアコースティックギター一本で、痛烈な問いを投げかけます。
為政者が振りかざす大義名分によって「殺人」という言葉が骨抜きにされてしまう現実。
「これは殺人ではないのか?」と彼の歌声が直接胸に突き刺さるような気がしてなりません。
Farm Aidでのパフォーマンスも話題を呼んだ本作は、アルバム『Under The Powerlines (April 24 – September 24)』にも収められています。
遠い国の出来事に心を痛め、無力感にさいなまれている人にこそ聴いてほしい一曲です。
その無骨な響きが、偽りのない真実を教えてくれます。



