【2025】洋楽の反戦歌。平和を願う歌
2025年の現在もウクライナ情勢は解決の糸口が見えず、2023年10月以降はイスラエルとガザの間での武力衝突が勃発して世界中が混乱し続けています。
こちらの記事では、そんな時代だからこそ聴いてほしい、リスナーの感情を揺さぶる海外の反戦歌を時代やジャンルを問わずまとめました。
平和を願う痛切な思いや時には厳しい口調で権力に対して告発するような、アーティストたちそれぞれが込めたメッセージを、対訳などで確認しながら聴いてみてくださいね。
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【2025】洋楽の反戦歌。平和を願う歌(1〜10)
Funeral for JusticeMdou Moctar

「サハラのヘンドリックス」と称されるニジェール出身のギタリスト、エムドゥ・モクターさん。
彼が率いるバンドの2024年5月リリースのアルバム『Funeral for Justice』に収められた表題作は、不正義がまかり通る世界への痛烈な告発状です。
故郷が直面する搾取や不平等に対し、彼はギターを「助けを求める叫び」だと語ります。
その演奏は、まるでサイレンのように私たちの無関心を突き刺してくるかのようです。
この楽曲は2023年のクーデター前に制作されましたが、その後にバンドが経験した苦境を思うと、一層の切迫感が胸に迫ります。
本作を聴けば、遠い国の悲劇だと目を背けてはいられないと気付かされるはずです。
平和への祈りを燃え盛るサウンドで訴えかける彼の魂の音に、耳を澄ませてみませんか?
Bajo los EscombrosResidente, Amal Murkus

瓦礫の下から響く祈りのような歌声に、胸が締め付けられるようです。
プエルトリコ出身のラッパーであるレジデンテさんが、パレスチナの歌手アマル・ムルクスさんさんと共に作り上げた本作は、まさに魂の叫びそのもの。
アマル・ムルクスさんは、文化を通じて平和と権利を訴え続ける活動家です。
この楽曲では、レジデンテさんの告発するラップと、アマル・ムルクスさんのアラビア語の歌声が交差し、爆撃で日常を奪われた人々の悲痛な思いや故郷への愛を歌っているかのようです。
2024年2月に世に出たアルバム『Las Letras Ya No Importan』に収められたこの楽曲は、人道危機を受け当初の予定から発売が延期された作品です。
遠い国の出来事に無力感を覚える夜、一人静かに耳を傾けてみませんか?
Deira (ft. MC Abdul)Saint Levant

失われた故郷の記憶を、決して消えることのない抵抗の意志に変えて歌い上げた作品です。
パレスチナにルーツを持つアーティスト、サン・ルヴァンさんは、幼少期を過ごしたガザのホテルが2024年1月の攻撃で破壊された悲しみを本作に込めました。
「父が建て、人生で最高の時を過ごした場所を忘れない」そんな痛切な思いが伝わってきます。
同じくガザ出身の若きラッパー、MCアブドゥルさんと共に故郷への愛と解放への願いを訴える姿は、平和な日常を送る私たちの心を強く揺さぶるでしょう。
この楽曲は2024年6月リリースのデビュー・アルバム『Deira』に収録。
遠い国の話だと目を背けず、彼らの魂の叫びに耳を傾けてみませんか。
【2025】洋楽の反戦歌。平和を願う歌(11〜20)
Voice of a ChildEric Clapton

ガザ地区で傷つく子どもたちを救いたい、そんな切なる思いからイギリスのギタリスト、エリック・クラプトンさんによって奏でられたインストゥルメンタル作品です。
この楽曲は、2023年12月に行われたチャリティー公演の記録を収めたライブアルバム『To Save a Child: An Intimate Live Concert』の冒頭を飾ります。
歌詞はありませんが、一音一音が紡ぎ出す哀愁に満ちたギターの旋律は、言葉にならない子どもたちの叫びそのもの。
遠い国で起きている悲劇も、決して他人事ではないのだと胸に迫ります。
平和な日常にいる私たちだからこそ、本作に耳を傾け、自分に何ができるのかを考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
War is a GodJesse Welles

現代アメリカの良心とも称される、アーカンソー州出身のシンガーソングライター、ジェシー・ウェルズさん。
2024年にはSaving Country Musicの初代「Songwriter of the Year」に選ばれるなど、その才能は高く評価されています。
本作に込められているのは、なぜ同じ神を信じる者同士が聖典の解釈ひとつで殺し合わなければならないのか、という痛切な問いです。
静かなギターに乗せて紡がれる言葉は、争いを続ける人々への厳しい告発のようにも聞こえてきます。
この作品は2025年2月に公開のアルバム『Middle』に収録された一曲。
遠い国の紛争をただの情報として消費してしまうことに虚しさを感じたとき、彼の歌声に耳を傾けながら、私たちに何ができるのか考えてみませんか?
Palestine Will RiseAbe Batshon, Samer & Sammy Shiblaq

アメリカを拠点とするパレスチナ系アーティスト、アベ・バトションさん、サメールさん、サミー・シブラクさんによる一曲です。
力強いヒップホップのビートに乗せて、故郷への連帯と平和への祈りを込めたプロテストソングで、理不尽な暴力に屈せず、自分たちの存在を懸命に叫ぶ姿が描かれています。
2024年2月に発表された本作は、アベ・バトションさんが『Free Palestine』などで訴え続けてきたメッセージの延長線上にあります。
遠い地で起きている悲劇を前に、無力感を覚えることは少なくありません。
ですが、彼らの魂の叫びに耳を傾けることは、決して無駄ではないはずです。
自分とは関係ないと思わず、その声に耳を澄ませてみませんか?
Before & AfterAdnan Joubran

戦争によって失われた日常と、それでも祈るように奏でられる希望。
そんな音の情景を描き出したのが、パレスチナ出身のウード奏者、アドナン・ジョウブランさんです。
4世代にわたる音楽一家に生まれた彼が、この楽曲で試みたのは、破壊される前のガザの街の音や子供たちの声を織り込むことでした。
在りし日の穏やかな響きは、哀悼の念を込めたウードの音色と重なり、私たちが何を失ったのかを突きつけてくるかのようです。
2024年10月6日に公開された本作は、彼の痛切なメッセージが込められています。
遠い国の出来事だと片付けず、そこに確かにあった暮らしに思いを馳せ、平和の本当の意味を考えたいときに聴いてみてはいかがでしょうか。