【芸術の秋】珠玉のピアノ曲とともに|聴いて&弾いて楽しむクラシック
秋といえば……そう、「芸術の秋」!
音楽好きの方なら、「食欲の秋」や「スポーツの秋」より、真っ先にこの言葉を思い浮べるのではないでしょうか?
秋は、演奏会や芸術祭が全国各地で開催されるなど、音楽を楽しむのにピッタリの季節です。
今回は、そんな秋に聴きたいクラシック作品の中から、美しいピアノ曲をピックアップしてご紹介いたします。
ご自宅で静かに鑑賞するもよし、弾いて楽しむもよし!
お好みのスタイルで、芸術の秋を美しいピアノ曲とともにお楽しみください。
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【芸術の秋】珠玉のピアノ曲とともに|聴いて&弾いて楽しむクラシック(61〜70)
子供の領分 第4曲「雪は踊っている」Claude Debussy

窓辺で静かに降り積もる雪を見つめる子供たちの純粋な眼差しをイメージした作品です。
16分音符の連続する音型によって、舞い落ちる雪片の様子を緻密に描写しています。
両手で交互に奏でるパッセージは、まるで空から無数に舞い落ちる雪の結晶のよう。
1908年に当時3歳だった愛娘のために作られた本作は、子供の想像力が豊かな世界観を大切に表現しています。
スタッカートとレガートの対比や、繊細なペダルワークによって、降り積もる雪の静寂さと、その中に秘められた生命感を感じ取れます。
クラシック音楽に親しみたい方や、日常から離れて心静かなひとときを過ごしたい方におすすめの一曲です。
映像 第1集「水の反映」Claude Debussy

水面に映る光のきらめきや波紋を、繊細な音色と流れるようなアルペジオで描き出すクロード・ドビュッシー作の美しいピアノ曲です。
静謐な水辺の空気感が、右手の透明感のある旋律と左手の深みのある和音によって見事に表現されています。
音の重なりやペダルワークで作られる豊かな響きは、水の世界の神秘的な雰囲気を余す所なく伝えてくれます。
流動的な中間部では水面の動きが活発になり、最後は再び静けさに戻るという構成で、水辺のさまざまな表情を感じられる本作。
和声の進行は複雑に見えますが、ゆっくり丁寧に練習すれば、音の重なりや余韻を楽しみながら演奏できます。
ピアノの音色の美しさや表現力を追求したい方にぴったりの一曲です。
映像第2集「そして月は廃寺に落ちる」Claude Debussy

月明かりに照らされた古代寺院の神秘的な情景が、全音音階と東洋的な五音音階によって繊細に描かれた楽曲です。
クロード・ドビュッシーが1907年に手がけたピアノ作品で、静謐で瞑想的な雰囲気が漂います。
ゆったりとした時の流れの中で、月光が廃寺に降り注ぐ様子が、繊細な和音の響きと流動的なリズムで表現されています。
本作は、和声の進行が比較的シンプルで、ペダルワークに気を配れば、ピアノを学び始めて間もない方でも挑戦しやすい作品です。
東洋文化に深い関心を持っていたドビュッシーならではの、異国情緒があふれる音楽世界を味わえる一曲をぜひ演奏してみてください。
愛の喜びFritz Kreisler

ウィーンの伝統的なワルツの要素を取り入れた軽やかな舞曲で、明るく陽気な旋律が特徴です。
聴く人に喜びや楽しさを伝える作品となっており、心の底から湧き上がる幸福感を表現しています。
1905年に発表された『3つの古いウィーンの舞曲』の一部として作曲され、当初は19世紀の作曲家の作品として紹介されていました。
ヴァイオリンとピアノのデュオとして演奏されることが多いですが、ピアノソロや他の楽器編成によるアレンジも存在します。
クラシック音楽の名曲として広く親しまれており、映画やテレビ番組、CMなどでも頻繁に使用されています。
明るく華やかな旋律が魅力的な本作は、クラシック音楽初心者の方にもおすすめです。
エチュード第13番変イ長調Op.25-1「エオリアンハープ」Frederic Chopin

春の息吹を感じさせるこの曲は、流麗なアルペジオの連続が特徴的です。
右手が奏でる絶え間ない音の流れは、まるで風に揺れるハープの音色のよう。
その中に左手で紡がれる繊細な旋律が織り込まれ、牧歌的な風景を思い起こさせます。
1836年から1837年にかけて作曲されたこの作品は、技術的な練習曲でありながら、深い音楽的表現を追求しています。
演奏時間は約2分30秒ですが、その短い時間に芸術性と技巧が凝縮されています。
ピアノ学習者はもちろん、美しい音楽に心を癒されたい方にもおすすめの1曲です。
華麗なる大円舞曲Frederic Chopin

ポーランドが誇るピアノの詩人、フレデリック・ショパンのピアノ曲の中でも華麗で印象的な作品です。
舞踏音楽としての華やかさと深い芸術性が融合しており、聴く人を魅了します。
ウィーン風ワルツへの批判的態度を持ちつつ、商業的成功も意識した作品となっています。
1833年に発表され、後にロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーがバレエ用に編曲するなど、多くの音楽家に影響を与えました。
クラシック音楽に興味があり、華やかで技巧的な曲を楽しみたい方におすすめです。
ピアノの魅力を存分に味わえる一曲となっています。
春の祭典Igor Stravinsky

春の到来を祝う異教の儀式を描いたこの作品は、20世紀の音楽に革命をもたらしました。
複雑なリズムと不協和音の大胆な使用が特徴で、原始的で力強い音楽が展開されます。
オーケストラでは冒頭のファゴットの独奏は、楽器の高音域を使用し、独特の緊張感を生み出しています。
1913年5月の初演時には観客の間で大きな騒動を引き起こしましたが、オーケストラ版とは別に作曲者であるイーゴリ・ストラヴィンスキー2台ピアノ版も存在し、本人編曲であることから複調の仕組みや和声構造などの各楽曲の構造が非常に明確になって、現在では重要なピアノ曲のレパートリーとしても広く演奏されています。
クラシック音楽の常識を覆す革新性に興味がある方におすすめです。