秋といえば……そう、「芸術の秋」!
音楽好きの方なら、「食欲の秋」や「スポーツの秋」より、真っ先にこの言葉を思い浮べるのではないでしょうか?
秋は、演奏会や芸術祭が全国各地で開催されるなど、音楽を楽しむのにピッタリの季節です。
今回は、そんな秋に聴きたいクラシック作品の中から、美しいピアノ曲をピックアップしてご紹介いたします。
ご自宅で静かに鑑賞するもよし、弾いて楽しむもよし!
お好みのスタイルで、芸術の秋を美しいピアノ曲とともにお楽しみください。
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【芸術の秋】珠玉のピアノ曲とともに|聴いて&弾いて楽しむクラシック(1〜10)
6つの演奏会用練習曲 作品35-2「秋」Cécile Chaminade

フランスの女性作曲家セシル・シャミナードが1886年に発表したピアノ独奏曲。
彼女の代表作の一つで、豊かなロマンティシズムと情感が特徴です。
こちらの『秋』は、全6曲からなる練習曲集の第2曲にあり、秋の季節感を表現しています。
静けさと寂しさ、時折激しい感情が交差する構成が魅力的。
ゆったりとしたリズムと哀愁漂うメロディで、秋の移り変わりや物寂しい雰囲気を見事に描き出しています。
ピアノ愛好家の方はもちろん、秋の雰囲気を音楽で味わいたい方にもオススメの1曲です。
秋のささやきRichard Clayderman

フランスが生んだピアニスト、リチャード・クレイダーマンによる名曲。
1977年に作曲され、1978年のアルバム『A Comme Amour』に収録されました。
1981年にはTBS系列のドラマ『愛の滑走路’81』のテーマ曲にも起用され、日本でも大ヒット。
ゆったりとしたテンポと繊細なアルペジオのピアノラインが特徴です。
秋の静寂や感傷的な雰囲気を見事に表現しており、愛の儚さや美しさを秋の風景に重ねたかのような旋律は、聴く人の心に深い感動を与えます。
静かな秋の夜長に、しみじみと聴きたい1曲ですね。
前奏曲集 第2集 第2曲「枯葉」Claude Debussy

絵画のような繊細で美しい作品を数多く残したフランスの作曲家クロード・ドビュッシーは、前奏曲として24の作品を残しています。
12曲ずつで構成された2つの前奏曲集のうち、第2集に収録されている『第2曲「枯葉」』は、秋のもの悲しさを感じさせる曲調が特徴的な1曲です。
不安定な印象の和音の連続に、なんとも不思議な気持ちにさせられるこの曲は、フランス印象派のドビュッシーらしい世界観を感じながら、まさに秋らしさも味わえる作品といえるでしょう。
歌曲集「2つの歌」より「月の光」Gabriel Fauré

1887年に作曲されたこの歌曲は、フランスを代表する作曲家ガブリエル・フォーレの代表作の一つです。
フォーレは9歳でパリの音楽学校に入学し、サン=サーンスに師事するなど、幼少期から音楽の才能を開花させました。
本作は、ポール・ヴェルレーヌの詩に基づいており、月光の下で行われる仮面舞踏会を描いています。
華やかな外見と内に秘めた哀愁のコントラストが、フォーレの繊細な音楽表現によって見事に表現されている魅力的な作品。
歌とピアノのアンサンブルで聴くのもよいですが、ピアノの独奏で聴くのもまた違った魅力を感じられます。
秋の夜長に、物思いにふけりながら聴くのにぴったりの1曲ですね。
ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

夜空にぼんやりと浮かぶ月を表すような穏やかで美しいメロディが印象的な、クロード・ドビュッシーの名曲『月の光』。
ドビュッシーの初期の作品である『ベルガマスク組曲』のなかでももっとも有名であり、クラシックの演奏会のみならず、映画やCMなどにもたびたび起用されています。
神秘的な雰囲気の曲調は、静かな秋の夜長に聴くのにピッタリ!
演奏することで、独特の世界観を楽しみながら、芸術の秋を満喫するのもオススメですよ。
愛の夢 第3番Franz Liszt

旋律な美しさが際立つフランツ・リストの『愛の夢 第3番』は、演奏会や発表会だけでなく映画やドラマなどでも起用され、多くの方に親しまれている作品です。
もともとは歌曲『おお、愛しうる限り愛せ』として作曲されたこの曲。
のちにリスト自身によってピアノ独奏版に編曲され、現在ではピアノ曲として演奏される機会の方が多く見受けられます。
ロマンチックな曲調は、秋の心地よい夜にゆったりとくつろぎながら鑑賞したり、美しいメロディを味わいながら演奏するのにピッタリ!
ぜひ、その深みを芸術の秋に堪能してみてください。
子どものためのピアノ曲集「虹のリズム」第22曲「秋の光に落葉が舞って」平吉毅州

独唱曲や合唱曲など、児童向けの作品を数多く手掛けた日本人作曲家、平吉毅州さん。
子供向けのピアノ曲も作曲しており、『秋の光に落葉が舞って』もそのうちの1曲です。
『子どものためのピアノ曲集「虹のリズム」』に収録されているこの作品からは、色づいた葉っぱが散っていく様子をちょっぴり切ない気持ちで眺めている、そんな子供の様子が思い浮かびます。
風に舞う木の葉をイメージしながら、旋律の美しさを静かに味わいたい作品です。