ボレロの名曲。おすすめのボレロ形式の人気曲と名演
『ボレロ』といえば誰もがフランスの作曲家モーリス・ラヴェルの楽曲を思い浮かべますが、実はスペイン起源の舞踊音楽で一ジャンルとしても存在しています。
もちろんラヴェルによる『ボレロ』が一番有名で本ジャンルの代名詞となっており、さまざまな作曲家に影響を与えており、例えば時代劇『水戸黄門』のテーマ曲にボレロのリズムが使われていたり、同じメロディを繰り返し楽曲の中でアレンジがありながら壮大な盛り上がる作風は『タイム・セイ・グッドバイ』や宇多田ヒカルによるキングダムハーツ『光』のオーケストラ・アレンジでも効果的に使われています。
そんな影響力が強いボレロですが、こんな曲もボレロだったの?
というような曲や演奏家による名演を集めました!
ぜひラヴェルのボレロだけではない作品を聞いてみてください。
ボレロの名曲。おすすめのボレロ形式の人気曲と名演(21〜30)
「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/フランス国立管弦楽団 ロリン・マゼール指揮

フランスの作曲家モーリス・ラヴェルのバレエ音楽「ボレロ」。
三拍子のずっとかわらぬリズムが保持される中で、2種類のメロディーが繰り返される、楽器を変えながら重ねられる、ちょうど海の波のような特徴的なサウンド構成をもつ楽曲。
1928年に発表されましたが、今もバレエファンだけに留まらず、クラシックの名曲として広く愛されている音楽です。
演奏家によっても大きく異なるボレロ。
今回はまずラヴェルのボレロを異なるさまざまの演奏家でご紹介した後、関係する楽曲をご紹介します。
こちらは非常に広い情景を思わせる繊細かつダイナミックな指揮に定評のあるロリン・マゼール指揮による、1981年9月のフランス国立管弦楽団の演奏でどうぞ。
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「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

ボレロの聴衆にもたらす爽快感は、とくに他の楽曲に比べて、フレーズの規則的な繰返し、リズムの規則的な繰り返しと、全体のサウンドの緻密な設計のために、非常に高いことが知られています。
これを、あのヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の手で、力強く、かつダイナミックに演奏されているのがNewYear’sEve Concert 1985のステージです。
1985年12月31日 ベルリンフィルハーモニーホールの、クラシックの本場での演奏をどうぞ。
「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/パリ管弦楽団 クリストフ・エッシェンバッハ指揮

指揮者にもさまざまな人物がおり、それぞれの個性を活かした演奏を存分に楽しませてくれます。
このエッシェンバッハはドイツのピアニストであり指揮者。
アメリカでフィラデルフィア管弦楽団、フランスでパリ管弦楽団という欧米トップランクの両オーケストラの音楽監督を兼任したほか、北ドイツ放響の最終シーズンには3団体を兼任したほどの、クラシック本場の地で人気の高い指揮者。
2007年のNHK音楽祭の際に来日した時には名演奏が非常に多いのですが、最後の曲にクリストフ・エッシェンバッハが選んだのが、ボレロ。
必聴の演奏です。
個人的には、こちらとあわせ演奏されていたラ・ヴァルスの管弦楽版もぜひおすすめしておきたい名演。
「Bolero」Maurice RavelMaurice Ravel/冨田勲

日本の偉大な編曲家でも有りシンセサイザー演奏家でも有る冨田勲。
1932年生まれと、非常に若い頃からシンセサイザーの国際的な演奏家として、電子音楽作曲者の世界的魁としても活躍していたことから、古くから海外でも高い評価と人気があります。
その、1979年作品です。
富田作品にはいずれも見られますが、その音色使いと、一音ずつの表現には、藝術という部分と壮大な世界を音で表すといった非常に高度な技術理解と技術の実現が含まれている物が多く、こちらのボレロでも、ただラヴェルの作品を、シンセサイザーに置き換えたというのとは全く異なる芸術性がプラスされています。
クラシックで言うボレロとは全く違う、ラヴェルのボレロの世界です。
「Bolero」Maurice Ravel東京フィルハーモニー交響楽団 大友直人指揮

もともとがロシア人バレリーナ、イダ・ルビンシュタインのための作られた楽曲。
非常に特徴的な、規則的なリズムのママずっと続く構成。
ステージでこのスタイルは普通あまりとられることがなく、特にバレエでは、情感を音楽にも込めるため、非常に複雑なリズムやメロディを重ねるのが一般的で、そういった点には背を向けた、非常に機械的な曲に思えます。
ですが、ただ楽器を変えて追いかけあうように重ねたり、その重なる楽器の組み合わせを変えるだけで、非常に厚みや表情が生まれてくる、じつに技巧的な名曲でもあるのです。
こちらは多くの人の記憶に新しい2015年末、世界の男性バレリーナの中でも、まちがいなく最高点にあったシルヴィ・ギエムさんが、その人生最後のステージとして年末のカウントダウンの風物詩である東急ジルベスターコンサートでモーリス・ベジャール振付のボレロを踊った時のものです。


