【フランソワ・クープラン】クラヴサンを愛した作曲家の名曲、人気曲を紹介
バロック時代のフランスの作曲家、フランソワ・クープラン。
音楽名家であるクープラン家の中で育ち、その家系の中で最も有名になりました。
フランスの音楽家たちの中でも異才で、あの有名なドイツの音楽家ブラームスは、大のフランス音楽嫌いなのに彼の音楽にはかなり興味を示していたそう。
本記事ではそんなフランソワ・クープランの名曲、人気曲を紹介します。
彼の作品の中でも主要な位置を占めるのは、200曲以上ある『クラヴサン曲集』。
その中でも有名な曲をピックアップしたので、クラヴサンの音色で奏でられる優雅で描写的な音楽をぜひお楽しみください。
【フランソワ・クープラン】クラヴサンを愛した作曲家の名曲、人気曲を紹介(41〜60)
クラヴサン曲集 第2巻 第6組曲 第5曲「神秘的なバリケード」François Couperin

クープラン家出身の音楽家のなかでも特に偉大な存在として「偉大なるクープラン」と呼ばれ、後世に多大な影響を与えましたバロック時代の作曲家、フランソワ・クープラン。
彼のクラヴサンのための作品集『クラヴサン曲集』の第2巻第6組曲の5曲目は、『神秘的なバリケード』というタイトルで知られています。
「スティル・ブリゼ」と呼ばれる和音を断続的に奏でる奏法を取り入れ、神秘的な雰囲気を醸し出す一方で、絶え間なく変化する旋律、リズム、和声が複雑に絡み合う独特の響きは聴く者を魅了してやみません。
この曲の魅力を存分に味わうためには高度な演奏技術が求められますが、フランス・バロック鍵盤音楽の真髄に触れたい方にはぜひ取り組んでいただきたい作品です。
クラヴサン曲集 第2巻 第6組曲 第8曲「羽虫」François Couperin

フランソワ・クープランは、17世紀から18世紀にかけて活躍したフランスの作曲家で、多くの音楽家を輩出したクープラン一族の中でも特に有名な人物として知られています。
彼の作品のなかでも特に人気が高いのが、1717年に出版された『クラヴサン曲集 第2巻』に収められた『羽虫』です。
この曲は、クープラン特有の洗練された音楽性と繊細なタッチが感じられる作品で、農村を彩る自然の情景を音楽で表現しています。
軽やかに舞う羽虫たちの姿が目に浮かぶような生き生きとした旋律は、聴く人の心を和ませてくれることでしょう。
クラヴサン曲集 第3巻 第13組曲 第1曲「ゆりの花ひらく」François Couperin

バロック時代の宮廷や教会を中心に発展したフランス音楽界を支えた大作曲家、フランソワ・クープラン。
彼が遺した数々のクラヴサン曲のなかでも、特に美しい旋律と象徴的なタイトルで愛されているのが、『クラヴサン曲集』の第3巻第13組曲に収められた『ゆりの花ひらく』です。
次々と開花していく様子を思わせる優美な音色は、まさに音による詩情豊かな情景描写!
装飾音の細やかさと和声の豊かさも相まって、バロックの洗練された音楽性を余すところなく体現しています。
クラヴサン曲集 第3巻 第13組曲 第3曲「胸飾りのリボン」François Couperin

バロック時代の鍵盤楽器であるクラヴサンのための作品を数多く残したフランス出身の作曲家フランソワ・クープラン。
クープランを象徴する作品集『クラヴサン曲集』の第3巻第13組曲に収められている『胸飾りのリボン』は、クープランの豊かな感性と想像力が発揮された傑作です!
当時の生活や服装、クープランが過ごしたフランスの風土に思いをはせながら、バロック音楽の魅力を存分に味わえる1曲をじっくりと堪能してみてはいかがでしょうか。
クラヴサン曲集 第3巻 第13組曲 第4曲「フランス人気質、またはドミノ」François Couperin

洗練された様式と象徴的な題名の数々が光るフランソワ・クープラン。
『クラヴサン曲集 第3巻 第13組曲』のなかでも異彩を放つのが、第4曲『フランス人気質、またはドミノ』です。
仮面舞踏会の諸場面を音楽で表現したこの曲からは、クープランの表現のさえと、音楽に込められた機知やユーモアを感じ取ることができます。
バロック時代の洗練された音楽の素晴らしさを味わえる本作は、音楽経験のある大人の方にこそオススメのクラヴサン名曲です!