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昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ

あなたは「春」と聞いて、どんな歌を思い浮かべますか?

戦前から戦後にかけての昭和初期には、季節の移ろいを繊細に描いた流行歌や唱歌、童謡が数多く生まれました。

本特集では、そんな時代の春にまつわる歌謡曲や唱歌をたっぷりとお届けします。

リンク先の音源動画資料には当時のオリジナル音源を選んでいる曲もありますから、レトロな響きとともに当時の春の空気を味わってみてください。

懐かしいメロディーを口ずさみながら、穏やかな春のひとときをお楽しみいただければ幸いです。

昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ(51〜60)

東京ラプソディー藤山一郎

戦前の昭和歌謡を象徴する代表曲のひとつで、藤山一郎さんの艶やかな歌声によって1936年に発売されました。

タイトルにカタカナが含まれているところからも華々しく、モダンなイメージを感じますよね。

歌詞には「パラダイス」や「ジャズ」といった言葉も並び、銀座や神田、浅草、新宿といった東京を代表する繁華街も登場。

銀座のティールーム、ジャズの浅草など、ときめく都会を感じさせるふくよかな歌詞が楽しいので、当時の東京に思いをはせながら聴いてみてください!

三色すみれ桜田淳子

桜田淳子 三色すみれ     by jama
三色すみれ桜田淳子

初恋の淡い思いを三色のすみれの花に託した、1974年2月リリースの桜田淳子さんの楽曲です。

はかない恋心を歌ったこの楽曲は、オリコンチャート10位を記録し、約18.6万枚のヒットを記録しました。

阿久悠さんの紡ぐ繊細な歌詞と、中村泰士さんが紡ぎ出すメロディの融合が、純真な少女の切ない恋心を見事に表現しています。

本作は、期待と不安が交錯する思春期の心情を美しく描き出し、桜田淳子さんの透明感のある歌声が物語に深みを添えています。

待ち焦がれる気持ちとかなわぬ恋の切なさを胸に秘めた方の心に、優しく寄り添う1曲です。

同期の桜伊藤久男

日本の軍歌である『同期の桜』。

華々しく、潔く散る姿を、桜の花として表現した歌で、この言葉が「同期生」を表す由来ともなりました。

原曲は『戦友の唄(二輪の桜)』という曲で、1939年にキングレコードから発売されていたのだそう。

その後、鶴田浩二さんや美空ひばりさん、北島三郎さんらにもカバーされています。

勇ましくも、はかなく切ない気持ちをどこかに秘めた楽曲で、戦争のつらさを忘れないためにも歌い継がれていくのかもしれませんね。

すみれの花咲く頃宝塚少女歌劇 月組

宝塚歌劇団の象徴する代表曲として知られる『すみれの花咲く頃』は、まさに昭和初期の息吹を感じられる春の名曲ですよね。

宝塚歌劇100周年を迎えた記念すべき年、2014年には阪急電鉄宝塚本線の宝塚駅にて発車メロディとして起用されるなど、その関係性は非常に深いものがあります。

実はこの楽曲、宝塚歌劇団のオリジナルソングというわけではなく原曲が存在することを皆さんはご存じでしょうか。

もともとは1928年にドイツにて発表された『再び白いライラックが咲いたら』という楽曲がオリジナルであり、ヨーロッパ各国でそれぞれの言語を用いたカバーの中でもフランスで『白いリラが咲くとき』として翻訳され、ちょうどヨーロッパに滞在中だった宝塚歌劇団の演出家、白井鐵造さんの手によって持ち帰られた曲の中に『白いリラが咲くとき』が含まれていたのですね。

日本で歌われる際に「すみれ」へと置き換えられたのは、日本人にとってなじみの深い花として選ばれたとのことです。

そんな歴史的な背景を思い浮かべながら、原曲との違いを聴き比べてみるのもおもしろいですよ!

昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ(61〜70)

桜咲く国OSK日本歌劇団

戦前の情緒が蘇る楽曲『桜咲く国』は、OSK日本歌劇団により歌われた楽曲です。

1930年の「春のおどり さくら」以来、春公演でのテーマソングとして定着。

それから長らく、時代をこえて愛され続けています。

歌詞には桜の花びらが舞い散る様子が描かれ、聴く者の心に春風のような爽やかさを運んできます。

プロ野球チーム、近鉄バファローズの応援歌としても知られていますね。

青い山脈藤山一郎、奈良光枝

『青い山脈』は多くの日本人に愛されている楽曲であり、戦後間もない昭和24年に発表された昭和歌謡です。

石坂洋次郎さんによる同名の小説を原作とした今井正監督による映画の主題歌として生まれた曲であり、オリジナルは藤山一郎さんと奈良光枝さんがデュエットとして歌唱を担当しています。

奈良さんが早くに亡くなったこともあって藤山さん単独による歌唱がより有名で、映画の主題歌という枠内をこえて戦後の日本人に希望を与えたまさに国民的な楽曲なのです。

作詞を務めたのは西條八十さん、作曲は服部良一さんが担当しており、後に藤山さんと服部さんは国民栄誉賞を受賞しているという共通点もありますから、二人の国民栄誉賞受賞者が関わった楽曲というのも興味深いですよね。

ちなみに映像作品としての『青い山脈』はその後も何度か映画化やドラマ化しており、そのたびにこちらの楽曲『青い山脈』が主題歌として起用されて他の歌手による歌唱も多く存在していますから、そちらもぜひチェックしてみてください!

おわりに

戦前・戦中・戦後と時代の移ろいの中で愛されてきた春の歌を、流行歌や歌謡曲、唱歌、童謡と幅広くお届けしました。

どの曲にも、春の息吹とともにその時代を生きた人々の想いがそっと息づいています。

季節がめぐるたびに口ずさみたくなる一曲と出会えていたら嬉しいですね。

ぜひお気に入りの春の歌を暮らしのそばに置いてみてください。