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昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ

あなたは「春」と聞いて、どんな歌を思い浮かべますか?

戦前から戦後にかけての昭和初期には、季節の移ろいを繊細に描いた流行歌や唱歌、童謡が数多く生まれました。

本特集では、そんな時代の春にまつわる歌謡曲や唱歌をたっぷりとお届けします。

リンク先の音源動画資料には当時のオリジナル音源を選んでいる曲もありますから、レトロな響きとともに当時の春の空気を味わってみてください。

懐かしいメロディーを口ずさみながら、穏やかな春のひとときをお楽しみいただければ幸いです。

昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ(51〜60)

仰げば尊し唱歌

春の歌の定番となっているのが、卒業式などでお馴染みの『仰げば尊し』です。

この曲を聴くと、春がやって来た事を思い出す人も多いでしょう。

この曲は詳細が不明とされていますが、明治17年の『小学唱歌』に初めて掲載されました。

うれしいひなまつり

2006年、日本において文化庁とが親子に長く歌い継がれてほしいという名目で童謡や唱歌、歌謡曲などから選定した101曲が「日本の歌百選」として発表されました。

本稿で紹介している『うれしいひなまつり』は、その101曲に選ばれた楽曲の1つです。

説明するまでもなく有名な童謡ですし、誰もが聴いたことのある曲ですよね。

昭和10年にサトウハチローさんの作詞、河村直則さん作曲による童謡として発表され、タイトル通りひな祭りをテーマとした『うれしいひなまつり』ですが、ひな祭りを楽しく過ごす時間を情緒的に描いた歌詞にもかかわらず、マイナーコードを基調としたいわゆる「短調」の曲というのがおもしろいですよね。

また、実際のひな人形に対して不正確な描写があることも事実ではあるのですが、楽曲の素晴らしさは変わらないからこそ、冒頭で述べたように日本を代表する春の童謡としていつまでも愛され続けているのでしょう。

故郷唱歌

ふるさと(♬兎追いしかの山〜)byひまわり🌻×4【合唱】歌詞付き【日本の歌百選】FURUSATO Hometown|
故郷唱歌

青い山、清らかな水、そして幼い頃に遊んだ思い出。

懐かしい故郷の風景と、離れて暮らす家族や友人への思いを優しく包み込むメロディーは、誰の心にも響く普遍的な魅力を持っています。

1914年に文部省唱歌として発表された本作は、高野辰之さんと岡野貞一さんによって生み出され、当時の日本の農村風景や生活を色濃く反映しています。

1998年の長野オリンピック閉会式で歌われ、多くの人々に感動を与えました。

ト長調の3拍子で紡がれるシンプルで覚えやすい旋律は、卒業式や成人式など人生の節目に歌われ続けています。

郷愁を誘う歌詞とメロディーは、故郷を離れて暮らす全ての人の心に寄り添う、まさに日本の心を象徴する楽曲といえるでしょう。

うれしいひなまつり河村順子

【♪うたアニメ】うれしいひなまつり〈うた:いっちー&なる〉
うれしいひなまつり河村順子

春の訪れとともに色とりどりのぼんぼりや桃の花を飾るひな祭り。

そんな風物詩を歌い上げたのが、河村順子さんによる『うれしいひなまつり』です。

1936年に発表されて以来、日本中の家庭で親しまれてきたこの曲は、子供から大人まで誰もが口ずさむ名曲。

この歌を聴けば、にわかに春の気配を感じ、ほっと温かな気持ちになるでしょう。

サトウハチローさんによる歌詞は、家族の絆と優しい時間が交錯するひな祭りの風景を描いており、聴く人の心に沁み入ります。

アルバム『河村順子・童謡の歩みI』や『河村順子・童謡の歩みII』に収録されており、今聴いてもその郷愁を感じさせるメロディーは色褪せることがありません。

春が訪れるたびに耳にしたくなる、そんな1曲ですね。

昭和初期の春の歌。春を感じる歌謡曲や唱歌まとめ(61〜70)

青い山脈藤山一郎、奈良光枝

『青い山脈』は多くの日本人に愛されている楽曲であり、戦後間もない昭和24年に発表された昭和歌謡です。

石坂洋次郎さんによる同名の小説を原作とした今井正監督による映画の主題歌として生まれた曲であり、オリジナルは藤山一郎さんと奈良光枝さんがデュエットとして歌唱を担当しています。

奈良さんが早くに亡くなったこともあって藤山さん単独による歌唱がより有名で、映画の主題歌という枠内をこえて戦後の日本人に希望を与えたまさに国民的な楽曲なのです。

作詞を務めたのは西條八十さん、作曲は服部良一さんが担当しており、後に藤山さんと服部さんは国民栄誉賞を受賞しているという共通点もありますから、二人の国民栄誉賞受賞者が関わった楽曲というのも興味深いですよね。

ちなみに映像作品としての『青い山脈』はその後も何度か映画化やドラマ化しており、そのたびにこちらの楽曲『青い山脈』が主題歌として起用されて他の歌手による歌唱も多く存在していますから、そちらもぜひチェックしてみてください!

桜咲く国OSK日本歌劇団

戦前の情緒が蘇る楽曲『桜咲く国』は、OSK日本歌劇団により歌われた楽曲です。

1930年の「春のおどり さくら」以来、春公演でのテーマソングとして定着。

それから長らく、時代をこえて愛され続けています。

歌詞には桜の花びらが舞い散る様子が描かれ、聴く者の心に春風のような爽やかさを運んできます。

プロ野球チーム、近鉄バファローズの応援歌としても知られていますね。

おわりに

戦前・戦中・戦後と時代の移ろいの中で愛されてきた春の歌を、流行歌や歌謡曲、唱歌、童謡と幅広くお届けしました。

どの曲にも、春の息吹とともにその時代を生きた人々の想いがそっと息づいています。

季節がめぐるたびに口ずさみたくなる一曲と出会えていたら嬉しいですね。

ぜひお気に入りの春の歌を暮らしのそばに置いてみてください。