文部省唱歌・童謡・わらべうた。歌い継がれる日本のこころ
文部省唱歌は、日本人の心に寄り添い続けてきた大切な歌の宝物です。
「うみ」の広がる青い水平線、「さくらさくら」の華やかな春の情景、「うさぎとかめ」の心温まる教訓。
優しい旋律と深い意味を持つ歌詞は、幼い頃から私たちの感性を育んできました。
時代が移り変わっても色あせることなく、家族で歌い継がれる文部省唱歌には、日本の豊かな情緒と文化が息づいているのです。
文部省唱歌・童謡・わらべうた。歌い継がれる日本のこころ(1〜20)
一番星みつけた文部省唱歌

文部省唱歌の『一番星みつけた』をご紹介します。
文部省唱歌は、現在の小学校の位置付けである日本の国民学校で教えられてきた歌の総称だそうです。
昔から親しまれてきた『一番星みつけた』の楽曲を歌ってみるのはいかがでしょうか?
シンプルなメロディや歌詞なので歌いやすく、覚えやすいのが特徴ですよ!
七夕の会や行事でゲームや出し物をする際に、取り入れると良いでしょう。
子供たちとの、ふれあい遊びにも活用できそうですよね。
雪文部省唱歌

穏やかで美しい春の到来を歌った文部省唱歌です。
1910年の『尋常小学読本唱歌』に掲載されました。
山や里、野に春が訪れる喜びを表現した歌詞は、日本人の季節に対する繊細な感性が込められています。
本作は助詞の使い分けも見事で、花が咲く状態には「に」を、鳥が鳴く動作には「で」を使用するなど、日本語の美しさも感じられます。
春の新学期や入学式などの季節の行事で歌われることが多く、自然の移り変わりを感じながら心温まるひとときを過ごしたい方にもピッタリの名曲です。
おおなみこなみ

長縄跳びやリトミックの定番曲として位置づけられ、縄を左右に大きく揺らして波の動きを表現する動作とともに楽しめる本作。
歌いながら体を動かすことで、自然とリズム感や協調性が養われます。
子供たちの音楽教育や情操教育の現場でも活用され、教育芸術社の小学校音楽教科書『小学生のおんがく1』にも掲載されています。
子供の頃に、この曲を口ずさみながらみんなで大縄跳びを楽しんだ方も多いのではないでしょうか?
地域によって歌詞が異なるようなので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
つくしはつんつん

自然の息吹を感じさせるわらべうたの傑作。
単純な言葉遊びのなかに、植物が芽吹く瞬間の描写が見事に織り込まれていて、まるで春の野山を散策しているような楽しさを味わえます。
音楽としての高い芸術性よりも、気軽に口ずさめる親しみやすさが、長年にわたり愛され続けている理由でしょう。
手遊びとしても親しまれ、保育の現場で幅広く取り入れられています。
日本人の持つ季節感と、自然をいつくしむ心が見事に表現された本作は、子供から大人まで世代を超えて楽しめます。
自然豊かな春の訪れを感じながら、家族や友人と声を合わせて歌ってみませんか?
汽車ぽっぽ

汽車に乗りながら両側に流れゆく風景を歌った楽しい歌であるが、作られたのは戦前の昭和12年、当時は兵隊さんの汽車という題で世に出ています。
蒸気機関車に乗って戦場に出かける兵隊さんを見送るための歌であると言われています。