【高齢者向け】椅子に座ってできる楽しい体操
高齢者の方の、心身の健康に欠かせないレクリエーションと言えば体操ですよね。
体力や筋力の低下を防ぐのはもちろん、転倒予防などにも効果があります。
ですが、高齢者の方の中には激しい運動ができない方もいらっしゃるでしょう。
そんな方にオススメなのが椅子に座ってできる体操です。
音楽にあわせてテンポよく動くので、楽しく取り組めるのが魅力的ですよ。
さらに筋肉や脳に刺激を与えることで血行がよくなり、認知症などの予防にも期待が高まります。
体を動かすのが苦手な方でも、手軽に楽しめる体操ばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【高齢者向け】椅子に座ってできる楽しい体操(51〜60)
歌体操集 昭和の名曲

さまざまな昭和の名曲に合わせて、椅子に座った状態でゆっくりかつしっかりと体を動かしていく体操です。
『三百六十五歩のマーチ』では大きな手の動きや足踏みの動き、『北国の春』では指を動かす体操など、曲ごとに動きも切り替えていきましょう。
曲が変われば動きの大きさも変わってくるので、体のどこに集中すればいいのかという意識も重要ですね。
曲にのる楽しさも感じつつ、それぞれの体の部位を集中して動かしていくのが何よりも大切です。
ボールやイスに座って骨盤底筋エクササイズ

椅子に座って生活する時間が長くなるほどに、骨盤のまわりの筋肉を使うことも減って、徐々に筋力も低下してしまいますよね。
そんな骨盤の周りにある筋肉のトレーニングを、生活の中に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
やり方は椅子に座った状態で腰を動かすというシンプルなもので、ダンスのような滑らかな動きを意識するのがよさそうです。
椅子のほかにもバランスボールに座るパターンもオススメで、よりバランスに意識が向けられて全身がしっかりと鍛えられますよ。
背中を動かすピラティス運動

背中はなんとなく過ごしていると意識が向けにくいもので、気が付かないうちに筋力が落ちている可能性もありますよね。
そんな背中に意識を向けて、腕や肩と連動させるようにして鍛える、ピラティスの要素も取り入れたトレーニングです。
基本的には肩甲骨に意識を向けて、肩を動かしていく運動で、しっかりと肩甲骨が動くように姿勢も意識しましょう。
今までに意識を向けたことがないと、肩の動かし方もつかみにくいので、まずはゆっくりと動かして肩の動きのチェックからはじめるのがオススメですよ。
風船バレー棒叩き

風船は空気を入れると、フワフワした動きをしますよね。
そんなフワフワとした風船を、棒でたたいてバレーボールをしてみましょう。
2つのチームに分かれて、棒を持って高齢者の方に座っていただきます。
自分のところに来た風船を、バレーボールのように棒を使って返していきますよ。
棒は長めのものを使うことがポイントですよ。
ゆっくりと動く風船のバレーボールに、高齢者の方も盛り上がることでしょう。
慣れてきたら、風船を2個にするなどしてみてくださいね。
【高齢者向け】椅子に座ってできる楽しい体操(61〜70)
椅子に座ってできる足の運動

歩くのがとっても楽になる、椅子に座ったままでできる体操をご紹介します。
まずは手で足をさすり、筋肉をほぐしていきましょう。
片膝ずつ足を付かないようにあげるたり、横に開いて閉じる動きなど、さまざまな動きがあります。
一生懸命になると前のめりになりがちですが、椅子に深く座り、両足が床に着いた姿勢でおこなうことが大切です。
この運動を行うことで、膝痛予防や脚力の向上、安定した歩行の獲得や転倒予防の効果が期待できますよ。
慣れるまでは痛みのない範囲で、無理せず行ってくださいね。
ポップコーンゲーム

健康のためには体を動かすことがよいとわかっていても、体を動かすことがおっくうになっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、楽しみながら足の体操ができるポップコーンゲームをご紹介します。
椅子に座り、両膝に紙皿をつけましょう。
紙皿の中には、紙をくしゃくしゃにして丸めたものを、たくさん入れておきますよ。
紙皿がフライパンで、紙を丸めたものをポップコーンとしてゲームをします。
「よーいスタート」の掛け声とともに、足をバタバタさせて足踏みをして、紙のポップコーンを紙皿から落としてください。
丸めた紙が、紙皿から落ちる様子は、フライパンの上で加熱されたポップコーンのように見えますよ。
ゲーム感覚で出来る体操なので、高齢者の方も楽しみながら取り組めそうですね。
365歩のマーチ 歌体操

水前寺清子さんの名曲『三百六十五歩のマーチ』にあわせて、元気に体を動かしていこうという内容です。
前に向かって元気に歩いていくような歌詞が印象的なので、とくに足踏みの動きを意識して進めていきましょう。
全体的にリズムをしっかりと意識した動きなので、曲のリズムを感じつつ、大きく体を動かしていく流れですね。
立った状態と、椅子に座った状態の、どちらの場合でも、正しい姿勢を意識することが、体をほぐすためには大切ですね。