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怖くて美しい名曲~恐怖の映画音楽・テーマ曲

ホラー映画やサスペンス・ドラマなどで音楽が果たしている役割は、非常に大きく重要ですよね。

無音で恐怖を演出する方法もありますが、やはり象徴的なテーマ曲は旋律だけで恐怖を感じたり、まざまざと映画の一場面を思い浮かべるほどの作用を持ち合わせています。

今回紹介するのは、名作ホラー映画を中心とした恐ろしくも美しい名曲たち。

映画のテーマ曲といった枠内を飛びこえて、さまざまな場面で使われている楽曲も多く、一度は耳にしたことがあると感じる楽曲も多いはず。

この映画の曲だったのか、といった新たな発見もあるかも?

ぜひ、部屋を暗くしてヘッドホンでお楽しみください!

怖くて美しい名曲~恐怖の映画音楽・テーマ曲(11〜20)

映画『パラサイト・イヴ』より「Cell」久石譲

Parasite Eve – The Movie – OST – Track 3 – Cell – パラサイトイヴ
映画『パラサイト・イヴ』より「Cell」久石譲

1997年の邦画「パラサイト・イヴ」のサウンドトラックより。

劇中、主人公が悲しい事故を乗り越えたあと正気を失い、いよいよホラー展開へと進む場面で印象的に使用されています。

音楽を担当したのは、ジブリ作品でも有名な久石譲。

癒やし系メロディーで知られる彼とはまたまったく違う才能の一面が見られます。

Main ThemeRiz Ortolani

この楽曲ほど、何も知らないで聴いた場合と何の映画のテーマ曲なのかを知った上で聴く場合とで、印象が一変してしまう曲もあまりないのでは?

優しく奏でられるアコースティック・ギターの響きや、美麗なストリングスで奏でられるメインのフレーズを耳にして、ほとんどの方が美しいと感じるはず。

そんな音楽をメイン・テーマ曲としているのが、タイトルだけでも普通の人には引かれてしまいそうな『食人族』という映画なのですから、驚かれてしまうかもしれませんね。

ショッキングなホラー映画にあえて美しい音楽を起用する、というのは古典的とも言える手法で、その筆頭とも言えるのがこちらの『食人族』のテーマ曲なのです。

作曲を担当したリズ・オルトラーニさんは、モンド映画『世界残酷物語』のテーマ曲『モア』でアカデミー賞にノミネートされるほどの実力派で、美しいメロディを多く生み出す作曲家ですが、その才能をこういった形で使ってしまうのはある意味すごいことなのかもしれません……。

グロテスクな描写が苦手な方は、映画本編は見ずに美しい音楽としてだけでこの楽曲を楽しむのも有りですよ!

Zombie (Main Title)Fabio Frizzi

Fabio Frizzi – Zombie (Main Title) [Zombi 2, Original Soundtrack]
Zombie (Main Title)Fabio Frizzi

リズム・マシーンと思われる極限まで簡素なキック・ドラムに導かれ、手作り感覚溢れる無機質なシンセ・サウンドがやたらとクールかつ恐ろしい、名曲中の名曲!

イタリアン・ホラー映画界の巨匠、ルチオ・フルチさんの名前を良くも悪くも世界に知らしめた、1979年公開のゾンビ映画の傑作『サンゲリア』のテーマ曲であり、フルチさんとのコンビで知られるファビオ・フリッツィさんが作曲を手掛けています。

当時は『サンゲリアのテーマ』と名付けられて7インチ・シングルとしてリリースされていたほどですから、日本における人気も分かるというものでしょう。

ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画とは違ったベクトルで「ゾンビ」をとらえた『サンゲリア』という作品を、シンプルな作りながらも見事に表現した楽曲だと感じますね。

やはり実際に映画を見てから改めて楽曲を聴けば怖さも倍増ですが、映画本編はかなりショッキングな描写も多く、それなりにホラー映画をお好きな方でないと厳しいかもしれません……挑戦する際には要注意です!

Chariots of PumpkinsJohn Carpenter

John Carpenter – Halloween 1978 (main Theme)
Chariots of PumpkinsJohn Carpenter

アメリカのスプラッター映画シリーズ、ハロウィーン。

その人気シリーズのテーマソングは臨場感あふれる1曲です。

カチャカチャと謎の音を立てるこの曲は、抑揚もあいまってパニックに陥るかのような錯覚に襲われるアレンジが魅力です。

ぜひヘッドホンで聴いてほしいですね。

映画『オーメン』より「Ave Satani」ジェリー・ゴールドスミス

1976年に公開された映画「オーメン」は悪魔をテーマにしていて、今でも歴史に残る名作ホラー映画として有名です。

こちら「Ave Satani」は、この映画のテーマソングで、タイトルを日本語に訳すと「サタン万歳」という意味。

歌詞はラテン語で書かれていて、それが逆に正体のわからない恐怖感を演出していますよね。

世にも奇妙な物語 メインタイトル「ガラモン・ソング」蓜島邦明

ホラーや超常現象を題材にしたドラマではこちら『世にも奇妙な物語』も日本では有名ですね。

このイントロの始めのメロディがとても有名ですが、そのあとの展開も、子供の合唱のようなパートもとても怖いです。

あまり聴かないであろう全編を通してあらめて聴いてみてはいかがでしょうか。

怖くて美しい名曲~恐怖の映画音楽・テーマ曲(21〜30)

映画『サスペリア』テーマ曲ゴブリン

不快感と不安感の塊。

個人的には、不穏な打楽器の音が本当に怖いです。

オープニングとエンディングで聴けるオルゴールのような繊細な音色に、風の音や不気味な死神の声を加えてから、ミステリアスで美しいメロディとささやきき声のような「ナーナー」という枯れた声が狂気さを強めています。