ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今
実際に音楽ジャンルとしてのファンクを聴いていなくても、ファンキーなといった形容詞を無意識に使われている方は多くいらっしゃいますよね。
言葉としては日常生活に浸透しているファンクに対して、皆さんはどのようなイメージを持たれていますか?
1960年代にその原型が生まれたとされるファンクは、形を変えながら多くのヒット曲の要素として2020年代の今も愛され続けているのです。
今回は、ファンクの基本的な名曲からディスコ、メロウ・グルーヴ、現代のファンクにいたるまで多くの名曲をお届けします。
あなたの中に眠るファンクネスを呼び覚ます、運命の名曲に出会えるかもしれません!
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ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今(1〜20)
Uptown Funk ft. Bruno MarsMark Ronson

80年代ディスコ~ファンクの復権を高らかに歌い上げ、2010年代という時代に大ヒットを飛ばした楽曲と言えば、2014年に発表された『Uptown Funk』でしょう。
2000年代以降の数多くの有名アーティストのアルバムを手掛け、ソロ・アーティストとしても活躍する音楽プロデューサーのマーク・ロンソンさんが、大人気シンガーソングライターのブルーノ・マーズさんとコラボレーションした大ヒット曲です。
世界中で特大ヒットとなった楽曲ですし、ここ日本ではCM曲としても起用されましたから、あまり洋楽を聴かないという方であっても一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
その完ぺきなポップネス、ファンクネスはもはや説明不要でしょうが、50年以上のキャリアを持つ和製R&Bの女王と呼ばれた和田アキ子さんがカバーしたのも納得の、時代をこえたタイムレスな魅力がこの曲にはあるのです。
Talkin’ LoudIncognito

「踊れるジャズ」を軸として、クラブ世代から生まれたアシッド・ジャズの代表的なバンドであるインコグニート。
1979年の結成以来、イギリスはロンドンが生んだジャズ・ファンクの最高峰として2020年代の今も活躍する大御所中の大御所ですよね。
そんなインコグニートが1993年に発表した名盤『Positivity』に収録されている『Talkin’ Loud』は、リズム隊による文句のつけようがない骨太かつしなやかなグルーブはもちろん、無心で踊ってしまいそうになるギターのカッティング、豪華なブラス・セクション、見事なボーカル・ワークが光るメイザ・リークさんの歌唱、どれを取っても最高の出来栄えとなっております。
聴いているだけで、ハッピーな気分にさせてくれることは保証しますよ。
ちなみに、本作をリリースしたレーベル名も「トーキング・ラウド」で、アシッドジャズのブームをけん引した「アシッド・ジャズ・レコーズ」の創立者の1人、ジャイルス・ピーターソンさんが設立したレーベルです。
ChameleonHerbie Hancock

エレクトリック・ジャズ・ファンクの古典であり、歴史的な名盤としてジャズのみならず音楽史において重要な1枚とされる、1973年発表の『Head Hunters』。
作品をリリースした鬼才ハービー・ハンコックさんが結成したバンド名もザ・ヘッドハンターズで、ジャズやファンク、ロックなどを融合したクロスオーバー・サウンドの先駆的な存在であるフュージョン・バンドなのですね。
中でも、オープニングを飾るナンバーであり、15分をこえる長尺曲『Chameleon』は、電子ファンクの傑作というだけでなく、サンプリングの元ネタとしても重宝され、ジャズ以外のジャンルにも多大なる影響を与えています。
特徴的なベース・ラインが、楽曲のファンクネスを大胆に表現していますよね。
ちなみに、ハンコックさんはこの曲にちなんで「ジャズ界のカメレオン」とも呼ばれています。
彼の柔軟で自由な音楽キャリアの遍歴を見れば、そのような異名が付くのも納得せざるを得ないでしょう。
The PathNEW!Ralph MacDonald

カリブの太陽とニューヨークの都会的な感性を併せ持つ、アメリカ出身のラルフ・マクドナルドさん。
彼が1978年に制作したアルバム『The Path』。
その名を冠した17分以上に及ぶインストゥルメンタル組曲は、まさに音で紡ぐ一大叙事詩です。
アフリカを起点とし、カリブ海を経てアメリカ大陸へと渡った音楽の軌跡を、スティールパンやコンガが躍動的に描き出します。
歌詞はありませんが、そのグルーヴからは、多様な文化が混ざり合い新しい音楽が生まれる様がありありと伝わってきます。
ジャズやファンク、カリブ音楽が融合した革新的なサウンドは、音楽の持つ奥深さを感じたい方に強くおすすめします。
(Not Just) Knee DeepFunkadelic

ファンク・ミュージックの特集として、やはりファンカデリックの名前は挙げざるを得ないでしょう。
Pファンクの提唱者にして、パーラメントを率いたジョージ・クリントンさんが同時進行で結成したバンドで、Pファンクを代表するベーシストのブーツィー・コリンズさんやキーボーディストのバーニー・ウォーレルさんらが名を連ね、初期はサイケデリックなロックとファンクを融合させたような音を鳴らしていました。
今回取り上げている『(Not Just) Knee Deep』は1979年にリリースされたヒット曲で、ファンク・クラシックとして愛されている古典的な名曲です。
ヒップホップ世代からの人気も高く、De La Soulの『Me Myself And I』を始めとして、サンプリングネタとしても重宝されているのも当然と言えるファンキー炸裂なシンセの音色、キャッチーなコーラスが最高ですね。
理屈はどこか遠くへ追いやって、肉体の赴くままに踊りましょう!