RAG MusicR&B-Soul
素敵なR&B・ソウル
search

ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今

実際に音楽ジャンルとしてのファンクを聴いていなくても、ファンキーなといった形容詞を無意識に使われている方は多くいらっしゃいますよね。

言葉としては日常生活に浸透しているファンクに対して、皆さんはどのようなイメージを持たれていますか?

1960年代にその原型が生まれたとされるファンクは、形を変えながら多くのヒット曲の要素として2020年代の今も愛され続けているのです。

今回は、ファンクの基本的な名曲からディスコ、メロウ・グルーヴ、現代のファンクにいたるまで多くの名曲をお届けします。

あなたの中に眠るファンクネスを呼び覚ます、運命の名曲に出会えるかもしれません!

ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今(11〜20)

Super FreakRick James

ファンク・ミュージックを愛する音楽好きにとっては、この楽曲のベース・ラインはまさに古典にして伝説と言えるのではないでしょうか。

天才にして奇人、1970年代から1980年代にかけて大きな成功を収めたファンク・ミュージシャンの代表的な存在、リック・ジェームスさんが1981年に発表した大名曲『Super Freak』です。

あのM.C.ハマーさんが、大ヒット曲『U Can’t Touch This』でサンプリングしたことでも知られていますね。

リックさんによる、全編に渡って鳴り響くベース・ラインはまさに魔法のような魅力があり、楽曲自体も実に官能的なファンク・クラシックスとして、歴史に残る見事なクオリティを誇っていますよね。

ベーシストとして、そしてコンポーザーとしてのリックさんの途方もない才能を示すものでしょう。

Maria TambiénKhruangbin

Khruangbin – Maria También (Live on KEXP)
Maria TambiénKhruangbin

現行ファンク・バンドの中でも、とくに注目されている若手筆頭株といえば、アメリカはテキサス州ヒューストン出身のトリオ、Khruangbinでしょう。

初見ではどのように読んでいいか分からないバンド名はクルアンビンと読み、紅一点の麗しきベーシストにして、タイ語を学んでいたというローラ・リーさんが命名したものです。

タイや東南アジア、中近東などのファンクから影響を受け、異国情緒あふれるグルーブを生み出す手腕はすでに世界中で高い評価を受けています。

今回取り上げている楽曲『Maria También』は、出世作と言える2018年のセカンド・アルバム『Con Todo El Mundo』に収録されており、アフガン音楽などのテイストを導入したクールに踊れるナンバー。

メインのギター・フレーズは、いわゆるロック的なものとは全く違う雰囲気で、なんとも不思議な魅力を感じさせますよね。

こういうファンクが現在進行形で鳴らされている、ということもぜひ知っておいてください!

Do ItTuxedo

Tuxedo – Do It (Official Video)
Do ItTuxedo

2000年代後半にデビューを果たし、ブルー・アイド・ソウルの最高峰として日本でも人気のメイヤー・ホーソーンさんが、ヒップホップ・プロデューサーとして著名なジェイク・ワンさんと組んだユニット、タキシードの代表曲にして現代ディスコ・ブギーの名曲です!

70年代から80年代のディスコ~ファンクへの愛が爆発したような名曲であり、最高のポップネスとキャッチーさとで、日本も含めて世界で絶賛を浴びました。

同曲が収録された2015年のデビュー・アルバム『Tuxedo』からメイヤーさんの存在を知った、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

聴いているだけで踊り出したくなるような曲ですが、皆が楽しそうに踊っているMVはまさに曲にぴったりですよね。

生粋の音楽マニアであり、優れたミュージシャンだからこそ成し得たクオリティの高さに、リアルタイム世代であっても脱帽することは間違いなし!

KissPrince & The Revolution

Prince and the Revolution – Kiss (Official Music Video)
KissPrince & The Revolution

作詞作曲や歌唱はもちろん、数多くの楽器演奏からプロデュースまですべてを1人でこなし、とくに全盛期においてはセンセーショナルな話題を振りまきながらも、音楽史に残る天才アーティストとして57年の生涯を駆け抜けたプリンスさん。

日本では「殿下」の愛称でも知られているプリンスさんの音楽性は一口で語れるようなものではありませんが、1986年にPrince & The Revolution名義でリリースされた『Parade』の収録曲にして、殿下の代表曲の1つでもある『Kiss』は、ミニマル・ファンクの究極系と言えそうな全米チャート1位を記録したヒット曲です。

ファンク・ミュージックにおいて重要な楽器と言えるベースを抜いて、ドラム・マシーンとギターのカッティング、殿下による魅惑のファルセット・ボーカルで構成された、スッカスカのファンクネスが圧倒的に素晴らしい。

殿下流儀のファンクネスを、体全体で味わってみましょう。

LevitatingDua Lipa

Dua Lipa – Levitating Featuring DaBaby (Official Music Video)
LevitatingDua Lipa

2020年、自身のキャリアを一段階も二段階も飛躍させたイギリスの若きシンガーソングライターにしてポップ・アイコン、デュア・リパさん。

ディスコやファンクといったテーマを掲げて、大ヒットを記録したセカンド・アルバム『’Future Nostalgia』に収録された名曲たちの中でも、今回はアルバム・コンセプトのもととなったと言われる『Levitating』を紹介します。

最高にポップでキャッチー、レトロな80年代ディスコ~ファンク風のアプローチを現代的にアップデートしたような、言葉にするのも無粋なくらいに楽しく踊れる楽曲ですよね。

ラップ風の歌唱の部分は、80年代ニューウェーブを代表するバンドのブロンディがイギリス英語でラップしたようなイメージだそうで、何とも興味深いですね。

ちなみにダベイビーさんをフィーチャーしたバージョンはシングル・カットされ、大ヒットを記録しています。

さらにはマドンナさんとミッシー・エリオットさんが参加したリミックス・バージョンが実現したのも、納得の一言!

Word UpCameo

Cameo – Word Up (Relaid Audio) (Official Music Video)
Word UpCameo

1980年代を代表する、ニューヨークが生んだ偉大なファンク・バンドの1つであり、1974年の前身バンドの結成から2020年代の今も、中心人物のラリー・ブラックモンさんを軸として活動を続けるファンクの大御所がキャメオです。

もともとは大所帯のバンドでしたが、徐々にメンバーの人数とサウンドの音数を減らし、時代の流れを意識したエレクトリック・ファンクへサウンドをシフトした彼らがトリオ編成となって、1986年に放った最大のヒット曲『Word Up!』を紹介しましょう。

リズムボックスによる硬質なスネアの音、野性的なラリーさんのボーカル、弾けるベース・ライン、シンセ・サウンド……すべてにおいて80年代としか言いようのない音が詰まった最高のキラー・チューンです!

さまざまなバンドやアーティストもカバーしていますから、それぞれのバージョンを聴き比べてみるのもおもしろそうですね。

ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今(21〜30)

PowerMarcus Miller

Marcus Miller – Power [live HD]
PowerMarcus Miller

ベースを楽曲の主役にし、歌わせることを証明したMarcus Miller。

スタイリッシュなスラップはもちろん、ジャコパストリアスからの影響の強いフレットレスベースでの演奏も必見で、最高にクールでファンキーなベースを聴くなら、この人以外ありえません。