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【ミハイル・グリンカ】ロシア音楽の先駆けである作曲家の名曲、人気曲を紹介

【ミハイル・グリンカ】ロシア音楽の先駆けである作曲家の名曲、人気曲を紹介
最終更新:

ロシアの作曲家、ミハイル・グリンカ。

ロシアの国に初めて真のロシア的音楽を作った人物であり、国外でも広い名声を得た最初のロシア人作曲家として、「近代ロシア音楽の父」と呼ばれました。

同時代の詩人、画家らと積極的に交友関係を結び、なかでも詩人プーシキンからの影響でロシア的な作品を書き始めたそうです。

本記事ではそんなグリンカの名曲、人気曲をピックアップしました。

彼の作品は、当然ロシア風でありながらショパンのような甘美さを感じさせる作品や、当時流行していた歌劇のメロディを主題とする変奏曲など、ロマンティックでユニークな雰囲気も兼ね備えています。

ロシアへの愛を感じられる作品も多くあるので、ぜひそんな彼の音楽をお楽しみください!

もくじ

【ミハイル・グリンカ】ロシア音楽の先駆けである作曲家の名曲、人気曲を紹介(1〜20)

サンクトペテルブルグへの別れより 第10曲:ひばりMikhail Ivanovich Glinka

メランコリックで美しい旋律が特徴のこの作品は、ロシア音楽の豊かな情感と民族的な特徴を体現しています。

哀愁漂うメロディに華麗な装飾が加わり、演奏効果の高いピアノ作品として再構築されました。

シンプルな中にも深い感情が込められており、聴く人の心に静かに響きます。

1840年に作曲された後、バラキレフによってピアノ独奏用に編曲され、アンコールピースとしても人気を博しています。

ロシア音楽に興味がある方はもちろん、繊細な感性を持つ方にもオススメですよ。

歌劇「ルスランとリュドミラ」より 序曲Mikhail Ivanovich Glinka

華やかで躍動感あふれるこちらの序曲は、冒険とロマンスが織りなす物語の世界へと聴き手を誘います。

弦楽器の目まぐるしい動きや金管楽器の力強い響きが、主人公の勇敢さや物語の壮大さを見事に表現。

ロシアの民族音楽要素を取り入れた独特の色彩感も魅力的です。

かつてNHK教育テレビの音楽番組オープニングテーマに使用されるなど、日本でも親しまれてきました。

物語に思いを馳せながら聴くのもオススメです。

アリャビエフの「夜泣きうぐいす」の主題による変奏曲Mikhail Ivanovich Glinka

Mikhail Ivanovich Glinka: Variations on Alyabyev’s Romance “The Nightingale” – Nguyễn Quý Hữu Minh
アリャビエフの「夜泣きうぐいす」の主題による変奏曲Mikhail Ivanovich Glinka

アリャビエフの有名な歌曲を題材にした、ピアノ独奏のための変奏曲。

短調の哀愁ある旋律で始まり、4つの変奏を通じて音価が細かくなり、音域が広がっていきます。

第3変奏では長調に転じ、明るい雰囲気を醸し出すのが特徴的。

フィナーレでは、ナイチンゲールのさえずりを模した華麗なパッセージが織り込まれており、演奏者の技巧が光ります。

ロシアの民族音楽とクラシック音楽の融合を感じられる作品。

グリンカがロシア音楽の伝統を守りつつ、西洋の音楽形式を取り入れた好例といえるでしょう。

夜想曲「別れ」へ短調Mikhail Ivanovich Glinka

Mikhail Glinka (Hermann Ritter) – Nocturne: ‘La separation’
夜想曲「別れ」へ短調Mikhail Ivanovich Glinka

深い憂愁をたたえている作品。

ピアノ独奏曲ですが、こちらの動画はピアノと2人のヴィオラのトリオで演奏されており、ピアノ独奏とはまた違った魅力を感じられます。

8分の6拍子で書かれた本作は、冒頭の8小節の導入部から始まり、左右の手に分かれた2つのパートで進行します。

時に各パートがさらに2つの声部に分かれる複雑な構成ながら、全体として美しい旋律が特徴的です。

ロシア的な哀愁を帯びたメロディは、聴く人の心に深く響き、ピアノ愛好家にとっても魅力的なレパートリーとなっていますね。

演奏時間は約4分20秒。

ぜひ聴いてみてください。

モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲Mikhail Ivanovich Glinka

М.Глинка. Вариации на тему Моцарта – Алиса Садикова
モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲Mikhail Ivanovich Glinka

モーツァルトの『魔笛』の主題を基に作られたこの変奏曲は、優美な旋律と華麗な演奏技巧が印象的です。

主題の美しさを活かしつつ、グリンカ独自のロマンティックな表現が加えられており、聴く人の心を癒やしてくれます。

ハープやピアノの独奏曲として演奏されることが多く、とくにハープ愛好家の間で人気があるそう。

グリンカが20歳前後の学生時代に作曲したという事実も、若き才能の輝きを感じさせてくれますね。

クラシック音楽に親しみのある方はもちろん、癒しの音楽を求める方にもオススメです。