【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち
ノルウェーの民族音楽からアイデアを得て、国民楽派の作曲家として注目されたエドヴァルド・グリーグ。
数々の名曲を残し、没後も後世にその名前をとどろかせました。
グリーグの作品は、ノルウェーの自然豊かな風景を連想させる美しい作品が多くあります。
本記事では、そんなグリーグの名曲、人気曲を紹介します。
ピアノ曲や歌曲、管弦楽曲や吹奏楽曲などさまざまなジャンルの作品があるので、クラシックに馴染みがある方もそうでない方も、ぜひ一度彼の作品に触れてみてください!
【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち(1〜5)
抒情小曲集「ノクターン」作品54-4Edvard Grieg

グリーグの『抒情小曲集』第5集に収録されたピアノ独奏曲。
1891年に出版された本作は、ノルウェーの自然豊かな風景を連想させる美しさに溢れています。
夜の静けさや夢幻的な雰囲気を描写しており、穏やかで瞑想的な旋律が特徴的。
左手の8分音符の伴奏が全体の推進力を与え、右手のメロディが繊細に歌われます。
中間部では、鳥のさえずりを模したような華やかなパッセージが現れ、曲に輝きを添えています。
夜の情景や感情を音楽で表現したいという方にオススメの1曲。
ぜひ、ノルウェーの森や湖を思い浮かべながら聴いてみてはいかがでしょうか。
ピアノ協奏曲イ短調 作品16Edvard Grieg

グリーグの代表作であるこちらの曲は、ピアノ協奏曲のなかでもかなり人気の高い作品です。
冒頭の旋律は、一度は聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?
第1楽章では力強いテーマが展開され、第2楽章では叙情的な美しさが際立ちます。
フィナーレでは明るく華やかな旋律が楽曲を締めくくり、北欧の魅力が存分に詰まっていますね。
1868年、グリーグが25歳の時に作曲されたこの作品は、ノルウェーの自然や文化を見事に表現しています。
抒情小曲集「トロルドハウゲンの婚礼の日」作品65-6Edvard Grieg

『トロルドハウゲンの婚礼の日』は、『抒情小曲集』の第8集に収録されています。
思わず踊りたくなってしまうようなリズミカルな旋律は、まるで婚礼の日の会場のよう。
中間部の柔らかく静かな曲想は、式中の幸せに満ち溢れた場面が想像できます。
組曲「ホルベアの時代より」 作品40Edvard Grieg

バロック時代の音楽様式を取り入れつつ、グリーグらしい抒情性が光る5つの楽章からなる作品です。
活気あふれる前奏曲、穏やかなサラバンド、フランス風のガヴォットとミュゼット、宗教的な深みを湛えたアリア、そして快活なリゴドンと、バラエティに富んだ構成となっています。
1884年12月7日に初演されたこの曲は、ピアノ独奏版と弦楽合奏版があり、どちらもグリーグ自身の手によるものです。
ノルウェーの自然を思わせる美しい旋律と、バロック音楽の形式美が見事に融合した本作は、クラシック音楽ファンはもちろん、バロック音楽に興味のある方にもオススメですよ!
弦楽四重奏曲ト短調 作品27Edvard Grieg

とても力強いパッセージで始まりますが、その後に激しい旋律が奏でられていきます。
中間部になると穏やかな顔を見せますが、チェロの低音部がトリルで表現されているため、どこか不安げな気持ちになります。
後半になると、解放的で柔らかな曲想に。
後世にも大きな影響をもたらした、独創的で挑戦的な弦楽四重奏曲の一つです。