【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち
ノルウェーの民族音楽からアイデアを得て、国民楽派の作曲家として注目されたエドヴァルド・グリーグ。
数々の名曲を残し、没後も後世にその名前をとどろかせました。
グリーグの作品は、ノルウェーの自然豊かな風景を連想させる美しい作品が多くあります。
本記事では、そんなグリーグの名曲、人気曲を紹介します。
ピアノ曲や歌曲、管弦楽曲や吹奏楽曲などさまざまなジャンルの作品があるので、クラシックに馴染みがある方もそうでない方も、ぜひ一度彼の作品に触れてみてください!
【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち(1〜10)
抒情小曲集「ノクターン」作品54-4Edvard Grieg

グリーグの『抒情小曲集』第5集に収録されたピアノ独奏曲。
1891年に出版された本作は、ノルウェーの自然豊かな風景を連想させる美しさに溢れています。
夜の静けさや夢幻的な雰囲気を描写しており、穏やかで瞑想的な旋律が特徴的。
左手の8分音符の伴奏が全体の推進力を与え、右手のメロディが繊細に歌われます。
中間部では、鳥のさえずりを模したような華やかなパッセージが現れ、曲に輝きを添えています。
夜の情景や感情を音楽で表現したいという方にオススメの1曲。
ぜひ、ノルウェーの森や湖を思い浮かべながら聴いてみてはいかがでしょうか。
抒情小曲集「トロルドハウゲンの婚礼の日」作品65-6Edvard Grieg

『トロルドハウゲンの婚礼の日』は、『抒情小曲集』の第8集に収録されています。
思わず踊りたくなってしまうようなリズミカルな旋律は、まるで婚礼の日の会場のよう。
中間部の柔らかく静かな曲想は、式中の幸せに満ち溢れた場面が想像できます。
ピアノ協奏曲イ短調 作品16Edvard Grieg

グリーグの代表作であるこちらの曲は、ピアノ協奏曲のなかでもかなり人気の高い作品です。
冒頭の旋律は、一度は聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?
第1楽章では力強いテーマが展開され、第2楽章では叙情的な美しさが際立ちます。
フィナーレでは明るく華やかな旋律が楽曲を締めくくり、北欧の魅力が存分に詰まっていますね。
1868年、グリーグが25歳の時に作曲されたこの作品は、ノルウェーの自然や文化を見事に表現しています。
組曲「ホルベアの時代より」 作品40Edvard Grieg

バロック時代の音楽様式を取り入れつつ、グリーグらしい抒情性が光る5つの楽章からなる作品です。
活気あふれる前奏曲、穏やかなサラバンド、フランス風のガヴォットとミュゼット、宗教的な深みを湛えたアリア、そして快活なリゴドンと、バラエティに富んだ構成となっています。
1884年12月7日に初演されたこの曲は、ピアノ独奏版と弦楽合奏版があり、どちらもグリーグ自身の手によるものです。
ノルウェーの自然を思わせる美しい旋律と、バロック音楽の形式美が見事に融合した本作は、クラシック音楽ファンはもちろん、バロック音楽に興味のある方にもオススメですよ!
抒情小曲集「春に寄す」作品43-6Edvard Grieg

グリーグが1884年に作曲した名曲。
『抒情小曲集』第3集に収録されているこちらの曲は、デンマークへの旅行中にホームシックになったグリーグが、祖国の美しさを讃えて書いたものです。
柔らかなピアノの音色が、春の息吹と雄大な自然を感じさせる抒情的な曲。
グリーグの音楽はノルウェーの民族的な伝統に根ざしており、リリカルで洗練された感覚で高く評価されています。
本作は、NHKの「名曲アルバム」でも取り上げられ、ノルウェーの美しい風景とともに紹介されました。
自然の美しさに心を奪われたい方にオススメの1曲です。
弦楽四重奏曲ト短調 作品27Edvard Grieg

とても力強いパッセージで始まりますが、その後に激しい旋律が奏でられていきます。
中間部になると穏やかな顔を見せますが、チェロの低音部がトリルで表現されているため、どこか不安げな気持ちになります。
後半になると、解放的で柔らかな曲想に。
後世にも大きな影響をもたらした、独創的で挑戦的な弦楽四重奏曲の一つです。
「ペール・ギュント」第1組曲「朝」作品46-1Edvard Grieg

組曲「ペール・ギュント」より、第1組曲の中に入っているとても有名な曲。
冒頭のフルートの旋律が日の出を連想させ、ファゴットに引き継がれた後、さまざまな楽器の音色が重なっていきます。
音も大きくなっていき、完全な朝の風景が想像できる1曲ですね。
ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード 作品24Edvard Grieg
『ペール・ギュント』が完成された1875年から翌1876年にかけて作曲されたピアノ曲。
楽曲の全体的が和音進行で演奏されています。
曲想は何とも言えないノスタルジックで、どこか切なくなる感情が表れています。
抒情小曲集「蝶々」作品43-1Edvard Grieg

グリーグの作品の中でもとりあげられることが多い名曲。
きらびやかな上下するピアノの音が、まるで美しい蝶がたくさん飛び交っている様子を想像させてくれます。
随所に聴こえるタッタタッタというリズムは、蝶の力強い羽音そのものを表現しているかのようです。
「ペール・ギュント」第1組曲「山の魔王の宮殿にて」作品46-4Edvard Grieg

この楽曲は、ペール・ギュントが山の中でトロールの王に出会った時の曲です。
冒頭に金管の低音部が響き、トロールの王が出現した様子が見えます。
その後の四分音符のリズムはまるで足音のよう。
次第に不気味な旋律が奏でられ、魔王を彷彿とさせています。
【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち(11〜20)
抒情小曲集「夏の夕べ」作品71-2Edvard Grieg

夏の夕暮れの様子が綺麗に表現された楽曲。
日が暮れ、徐々に月が出てくる様子が、冒頭より表現されています。
ピアノが音階的に下降してくる技法は、まるで月の光がキラキラと照らしているよう。
それは後半になると一層大きく奏でられ、満月の夜を想像させてくれます。
ヴァイオリンソナタ第3番ハ短調 作品45Edvard Grieg

グリーグのヴァイオリンソナタのなかで最も人気の高い作品で、現在でも多く演奏されています。
いきなり勢いの良いパッセージから始まり、中間部からはヴァイオリンの柔らかい響きによって、愛らしい表現となっています。
1887年に初演されたときは、グリーグ本人がピアノを弾いたそう。
伝統的なソナタの形式を使って書いた最後の作品です。
2つのノルウェーの旋律 作品63Edvard Grieg

ノルウェーの豊かな自然と文化を音楽で表現した作品。
弦楽合奏のための2つの楽章から成り、民謡や舞曲の旋律を巧みに取り入れています。
第1曲は、哀愁漂う旋律が5回の変奏で展開され、徐々に盛り上がりを見せます。
第2曲は、のどかな「牛寄せ歌」と軽快な「足踏み踊り」が対照的に描かれ、ノルウェーの風景や人々の暮らしが目に浮かぶよう。
1895年に作曲された本作は、グリーグの民族音楽への深い愛情が感じられる名曲です。
ノルウェーの自然や文化に興味がある方、心温まる弦楽の響きを楽しみたい方にオススメの1曲です。
チェロソナタイ短調Edvard Grieg

グリーグが兄ヨーンのために書いた唯一のチェロソナタ。
3楽章構成で、豊かな表現力と情感あふれる旋律が印象的です。
第1楽章は激しく情熱的、第2楽章は穏やかで美しく、第3楽章はノルウェー民俗舞踊の躍動感が感じられます。
グリーグの故郷ノルウェーの自然や風景を思わせる音楽性と、ドイツロマン派の影響が見事に融合した作品。
1883年10月にドレスデンで初演され、グリーグ自身がピアノを演奏しました。
チェロとピアノの対話が生み出す深い情感は、聴く人の心に強く響きます。
ノルウェーの風土や民族性を感じたい方にオススメですよ。
リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲 EG107Edvard Grieg

葬送行進曲の形式をとりながら、ノルウェーの民族音楽の要素を巧みに取り入れた本作。
変ロ短調の重厚な主部と、長調の中間部から構成され、ノルウェー風の旋律が特徴的です。
親友の早すぎる死を悼む深い悲しみと、彼への敬意が込められた曲調は、聴く者の心に染み入るような感動を与えます。
グリーグ自身も本作を非常に高く評価し、自身の葬儀でも演奏を望んでいました。
ノルウェーの荒々しい自然や民族性を感じさせる音楽に興味がある方にぜひオススメしたい1曲です。
山の娘 作品67Edvard Grieg

ノルウェーの民俗音楽を取り入れたこの作品は、羊飼いの娘ヴェスレモイの恋と失恋を描いた8曲からなる連作歌曲集です。
シューベルトの『美しき水車小屋の娘』の女性版とも評され、女性の視点から描かれた恋愛物語として独特の魅力を放っています。
ブルーベリーの丘での想像や、若者との出会い、そして心の浄化を求める様子など、娘の心情を繊細に表現。
北欧の自然や神秘的な要素が色濃く反映され、グリーグの民族主義的作風を代表する傑作として知られています。
北欧の風景や文化に興味がある方、そして人間の感情の機微を音楽で味わいたい方にオススメの1曲です。
抒情小曲集「トロルの行進」作品54-3Edvard Grieg

ノルウェーの伝説に登場する妖精「トロル」の行進を描いた楽曲。
1891年に作曲、出版されました。
軽快で躍動感あふれるリズムと独特の和声進行が特徴的です。
冒頭のスタッカートの主題は、トロルたちの足取りを思わせ、中間部では雰囲気が一変し、愛らしさと輝きに満ちた旋律が展開されます。
この対比が曲全体に豊かな表情を与えていますね。
ノルウェーの荒々しい自然やフィヨルドを連想させる暖かみと旋律で、聴く人の心に鮮明なイメージを喚起させます。
北欧の神秘的な雰囲気や民族色豊かな音楽に興味がある方にオススメの1曲です。
抒情組曲 作品54Edvard Grieg

グリーグの『抒情組曲』は4つの楽章で構成され、それぞれが独特の雰囲気を持っています。
1904年に完成したこの組曲は、グリーグのピアノ曲『抒情小曲集』から選ばれた4曲を編曲したもので、彼の故郷への愛情が感じられます。
羊飼いの少年の牧歌的な情景、農民たちの力強い行進、静かな夜の風景、そして妖精たちの賑やかな行進が、豊かなオーケストレーションで見事に表現。
ノルウェーの風景や民話に興味がある方、心温まる旋律を求める方にオススメの1曲です。
ホルベルク組曲 作品40Edvard Grieg

ホルベルクとは、ノルウェー文学の父と呼ばれた作家のことです。
グリーグが40歳の頃に、ホルベルク生誕200年祭のために作曲されました。
舞曲形式から成り、グリーグらしい弾むような表現が随所にちりばめられた楽曲です。
ノルウェー舞曲 作品35Edvard Grieg

ノルウェー舞曲は、4曲の小曲から成り立っています。
はじめはピアノの連弾として作曲されましたが、現在はオーケストラによって演奏されています。
冒頭は力強く細かいリズムによって演奏されていきますが、中間部からはファゴットの柔らかい響きによって、曲の雰囲気も変化していきます。
【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち(21〜30)
幻影Edvard Grieg

幻影を探し求めているように旋律が奏でられ、どこか悲しい音階的旋律が流れていきます。
半音階の部分は、まるで探し疲れたか迷いながらも懸命に探しているように聴こえてきます。
最後には、最初と同じ曲想に戻り静かに終わります。
郷愁Edvard Grieg

とてもセンチメンタルな曲想です。
実際にこの楽曲は、グリーグが異国に滞在中に、故郷を思いながら作曲したそうです。
右手と左手の重なり合う和音が、グリーグ自身の早く帰りたくてたまらない心の内をしっかりと表現しています。
ピアノソナタOp7Edvard Grieg

このピアノソナタは、1865年に作曲されました。
全体的に、自由で模倣的にピアノが奏でられていきます。
分散和音が随所にちりばめられ、煌びやかな感じを受けたかと思えば、不協和音的な響きによって、どこか古典的な雰囲気が醸し出されています。
抒情小曲集 第3集 Op.43 第6曲「春に寄す」Edvard Grieg

ピアノ曲集『抒情小曲集』に収められている、グリーグの作品の中で最もよく知られる名曲の一つ。
春の息吹と自然の美しい情景が目に浮かぶような情緒あふれる作品です。
グリーグがデンマークへ旅行中ホームシックになり、祖国ノルウェーの美しく雄大な自然をたたえるべく作曲したといわれています。
春の温かさを感じさせるような甘美な旋律をお楽しみください!
抒情小品集 第5集 Op.54 第3曲「小人の行進」Edvard Grieg

ノルウェーの国民的作曲家エドヴァルド・グリーグ。
若い頃から音楽への情熱を燃やし、郷土の民俗音楽に根差したリリカルで洗練された作品を残しました。
『抒情小品集 第5集 Op.54』は、1891年に発表された5曲からなるピアノ曲集。
中でも『小人の行進』は、ノルウェーの伝承に登場する妖精トロルをイメージした茶目っ気のある小品で、起伏に富んだ技巧的な旋律が魅力です。
曲調の異なる主部と中間部が交互にあらわれる構成で、物哀しくも美しい北欧の世界を感じさせます。
春に寄すEdvard Grieg

ピアノ曲集『抒情小曲集』に収められている、グリーグの作品の中で最もよく知られる名曲の一つ。
春の息吹と自然の美しい情景が目に浮かぶような情緒あふれる作品です。
グリーグがデンマークへ旅行中ホームシックになり、祖国ノルウェーの美しく雄大な自然をたたえるべく作曲したと言われています。
春の温かさを感じさせるような甘美な旋律をお楽しみください!
「ペール・ギュント」第2組曲「ソルベイグの歌」作品55-4Edvard Grieg

「ペールギュント」の中で歌われる歌です。
ソルヴェイグとは、ペール・ギュントが村の結婚式で出会った少女の名前です。
少女は、放浪の旅に出たペール・ギュントを待ち続けていました。
ようやく戻ってきた彼に、彼女が歌った子守歌こそが、この「ソルヴェイグの歌」です。
アニトラの踊りEdvard Grieg

「ペールギュント」の中の代表作の一つです。
アニトラがペール・ギュントの財産を狙って、誘惑しようとするダンス曲です。
冒頭から終わりまで、和音系で演奏されていきます。
その奏法やピアノの響きは、まるでバッハのバロック音楽を想起させます。
ピアノ三重奏のためのアンダンテ・コン・モートEdvard Grieg

グリーグの未完の作品として知られるこの曲は、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための美しい三重奏です。
1878年に作曲されながら、約100年後の1978年に初めて出版されました。
単一の力強いテーマがドラマティックに展開され、3つの楽器全てによる壮大なクライマックスへと導かれていきます。
グリーグ特有のノルウェーの自然を思わせる暖かな旋律と、深い感情表現が魅力的。
クラシック音楽ファンはもちろん、北欧の風景に思いを馳せたい方にもオススメの1曲です。
君を愛すEdvard Grieg

ロマン派を代表する作曲家、エドヴァルド・グリーグが21歳のときに婚約者に捧げた歌曲。
グリーグの作品5『4つの心の歌』の第3曲として収録されました。
アンデルセンの詩に基づいており、愛する人への深い思いが込められています。
シンプルながら情熱的な旋律と、永遠の愛を誓う歌詞が見事に融合しています。
結婚式や記念日の演奏曲としても親しまれており、大切な人と聴くのがオススメ。
ヴァイオリンとピアノの編曲版もあり、さまざまな楽器編成で楽しめるのも魅力的です。
【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち(31〜40)
妖精の踊りEdvard Grieg

「妖精の踊り」は、抒情小曲集の第1集の中に入っている。
「妖精の踊り」は、短調になっていて、同じリズムやメロディーの繰り返しで演奏されていきます。
タイトル通り、弾むようなピアノのタッチから、弾く人も聴く人も心がウキウキする楽曲です。
あなたのそばにEdvard Grieg

タイトルの「あなたのそばで」に似つかわしく、終始愛で溢れている楽曲です。
とても柔らかく、暖かなピアノの音色が、寄り添う2人を表現しているかのようです。
また、右手と左手の音が絡み合うように奏でられ、恋している胸中にかられます。
風の精Edvard Grieg

とても細かく軽やかに弾むようなリズムは、自由にあっちへこっちへ飛び回る風の精を想像させてくれます。
半音階的に奏でられる部分は、風の精が飛んだ後の輝く線を表しているかのようです。
終わりの部分は、風の精が今の場所から消えるようにディクレッシェンドされています。
抒情小品集 第10集 Op.71 第2曲 夏の夕べEdvard Grieg

『夏の夕べ』というタイトルだけで、今回の記事のテーマにはぴったりな楽曲ですよね!
組曲『ペール・ギュント』の『朝』などでも知られる、ノルウェーの作曲家であるエドヴァルド・グリーグによる全66曲で構成されたピアノ曲集『抒情小曲集』の第10集、作品71の2曲目にあたるこちらの『夏の夕べ』は、淡く繊細なタッチで描かれる抒情的な美しさを持った名曲で、北欧特有のどこかひんやりとした質感を感じさせるところも含めて。
暑い夏に聴くには最適なピアノ曲と言えそうですね。
一般的にはそれほど有名な曲ではないかもしれませんが、夏におすすめのクラシック音楽のコンピレーションなどに選出されることもありますし、ぜひおすすめしたい隠れた名ピアノ曲ですよ!
森の静けさEdvard Grieg

冒頭の高い音の和音が、太陽の光を表しているかのようです。
その後すぐに奏でられる穏やかな旋律は、森の木々の間から差し込む光を表現しているように思います。
ほんの少しの間が短調になりますが、これはにわか雨が降る様子を感じさせます。
その後は、冒頭の太陽の光が再現されます。
叙情小曲集第8集より「トロルドハウゲンの婚礼の日」Edvard Grieg

軽快で楽しいリズムから始まる曲です。
結婚が嬉しくて嬉しくて2人そろって小躍りしてしまいそうな様子です。
中間部は静かになるが再び明るいリズムに戻ります。
最後は周りの割れんばかりの拍手が聴こえるようです。
聴いていると嬉しくてついにやけてしまいそうな楽曲であります。
抒情小品集第10曲-2「夏の夕べ」Edvard Grieg

エドヴァルド・グリーグの名曲『抒情小品集第10曲-2「夏の夕べ」』。
タイトルの通り、夏の夕べをイメージさせる淡い曲調に仕上げられた作品なのですが、おもしろいことに一部のフレーズではジャズのようなメロディーがかなでられます。
恐らく、グリーグのルーツであるノルウェーの民族音楽を主体とした国民楽派の一面が、このような現代的なメロディーを生んだのでしょうね。
非常にエモーショナルな作品ですので、ぜひ卒業アルバムでも片手に楽しんでくださいませ。
詩的な音の絵 Op.3 第5曲Edvard Grieg

ノルウェーの作曲家、エドヴァルド・グリーグの『詩的な音の絵 Op.3』は、彼が21歳の時に発表した若さあふれる感性と圧倒的な才能が光るピアノ曲集。
明るく穏やかな曲調が特徴的な第5曲は、ロマンティックで叙情的な旋律が印象的な作品です。
グリーグならではの豊かな表現力とピアニスティックな書法は、ピアノを学ぶ人にとって大変勉強になるはず。
ピアノの練習曲としてだけでなく、音楽の楽しさや美しさを味わえる1曲として、ぜひ演奏してみてください。
piano concerto A-mol op.16Grieg

ノルウェーの作曲家グリークのピアノ曲。
この曲を作った時、グリークは25歳だったそうですが、これがあまりに傑作すぎて、以降ピアノ協奏曲は作曲しませんでした。
冒頭のフレーズは誰でも一度は聴いたことがある有名なフレーズです。
ペール・ギュント 第1組曲 作品46より「山の魔王の宮殿にて」Edvard Grieg

エドヴァルド・グリーグ書いた劇付随音楽の一部、『ペール・ギュント』。
そのなかの『山の魔王の宮殿にて』は、北欧の民話的な要素が詰まっています。
トロールの世界の不気味さを表現しており、まるで物語を聴いているよう。
ペール・ギュントという冒険者が、トロールたちに追われる様子を描いており、だんだんとテンポが速まり迫力を増していく展開は聴く人を引き込んでいきます。
1875年に初演されましたが、今でもコンサートの人気プログラムの一つ。
ハロウィンの夜に、不思議な世界へ旅立つ気分で楽しんでみてはいかがでしょうか。
【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち(41〜50)
ペール・ギュント 第1組曲 作品46「山の魔王の宮殿で」Edvard Grieg

ノルウェーの作曲家、エドヴァルド・グリーグが手掛けた組曲『ペール・ギュント』は、ノルウェーの劇作家イプセンの戯曲のために作られた劇付随音楽の一部。
その中の「山の魔王の宮殿で」は、主人公ペール・ギュントがトロールたちに追い詰められる場面を描いています。
緊張感と不気味さを増すため、徐々にテンポと音量が増していく構成が特徴的。
静かに始まり、クライマックスに向けて加速していく展開は、迫り来る危機感を見事に表現しています。
ノルウェー民族音楽の影響を受けたスタイルも感じられ、グリーグの「国民楽派」としての一面がうかがえますね。
ハロウィンの雰囲気作りにぴったりの1曲。
不気味で幻想的な世界観を楽しみたい方にオススメです。
2つの悲しい旋律 作品34Edvard Grieg

右手は、単純なメロディーが奏でられていますが、左手の和音進行によって、どこか切なく美しい響きが、心に伝わってきます。
前半部は、何かによる悲しいでき事の音楽を表し、少し高い音で奏でられる後半部は、空虚感のような悲しさが感じられます。
おばあさんのメヌエットEdvard Grieg

おばあさんがタイトルになっているため、ゆったりとした曲想がイメージされやすいが、意に反して、とても軽やかに、せっせと弾む音が奏でられています。
このことから、ふくよかで可愛らしいおばあさんの姿を想像することができます。
ペール・ギュント 第1組曲 Op.46 第1曲「朝」Edvard Grieg

イントロの旋律を聴けば、ほとんどの方が「朝がきたなあ」と感じるのではないでしょうか。
テレビ番組などで朝に絡んだシーンのBGMとしても多く使われており、曲の詳細を知らずとも、日本人としては爽やかな朝を思わずイメージしてしまうこちらの『朝』は、ノルウェーの作曲家であるエドヴァルド・グリーグが手掛けた組曲『ペール・ギュント』の1曲です。
朝にぴったりの美しい旋律は、演奏者や聴衆を心地よい気分に導いてくれます。
この曲のモデルとなった戯曲のストーリーや作者がこの曲に込めた思いを知ることで、より深みのある演奏に仕上がるでしょう。
ホルベルク組曲(ホルベアの時代より)Op.40 第1曲「前奏曲」Edvard Grieg

エドヴァルド・グリーグが1884年に作曲した『ホルベルク組曲』。
『組曲「ホルベアの時代より」』のタイトルでも知られるこちらの曲集は、バロック時代の組曲のスタイルに習って作られており、第1曲目の『前奏曲』にもバッハの『平均律クラヴィーア曲集』のような高貴な雰囲気が感じられます。
細かい音符を正確に演奏するためには、指先への意識やテクニック練習が必須。
部分的に取り出しながら丁寧に練習し、粒がそろった美しい演奏を発表会で披露しましょう!
抒情小曲集 第1集 Op.12 第1曲「アリエッタ」Edvard Grieg

その名の通り抒情的で美しい作品が収録されたエドヴァルド・グリーグの『抒情小曲集』は、全66曲からなるピアノ小品集。
全10集に分かれており、『アリエッタ』は第1集の冒頭に収録されています。
第1集が出版された1867年は、グリーグが妻であるニーナ・ハーゲルップと結婚した年。
およそ34年後に出版された第10集の最終曲『余韻』に『アリエッタ』のモチーフが変奏された形であらわれ、曲集の幕が下ろされています。
抒情小曲集 第8集 Op.65 第6曲「トロルドハウゲンの婚礼の日」Edvard Grieg

ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグが30年以上にわたって書き続けたピアノ曲集『抒情小曲集』の第8集に収録されている『トロルドハウゲン婚礼の日』。
トロルドハウゲンはグリーグと妻ニーナが過ごした土地の名前で、この曲はニーナにささげられた作品です。
曲中のさまざまなテーマは、それぞれテンポも曲調もまったく異なるため、表現力を身につける練習としても最適!
具体的なシーンを自分なりに想像しながら弾いてみると、より情感豊かに演奏できるでしょう。
抒情小曲集 第8集 Op.65 第6曲トロールハウゲンの婚礼の日Edvard Grieg

ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグが30年以上にわたって書き続けたピアノ曲集『抒情小曲集』の第8集に収録されている『トロルドハウゲン婚礼の日』。
トロルドハウゲンはグリーグと妻ニーナが過ごした土地の名前で、この曲はニーナにささげられた作品です。
曲中のさまざまなテーマは、それぞれテンポも曲調もまったく異なるため、表現力を身につける練習としても最適!
具体的なシーンを自分なりに想像しながら弾いてみると、より情感豊かに演奏できるでしょう。
2つの悲しき旋律Edvard Grieg

ノルウェーの農民詩人オスムン・オラヴソン・ヴィニエの詩による歌曲集『12のメロディ作品33』の中から2曲を選定し、エドヴァルド・グリーグ自身が弦楽合奏曲に編曲した、『2つの悲しき旋律』。
『傷ついた心』と『最後の春』の2曲で構成されています。
悲しみをたたえながらも、壮大なスケール感によって、北欧の作曲家グリーグらしさを強く感じられます。
落ち込んだ気持ちを慰め、ざわついた心を落ち着かせてくれる作品です。
「ペール・ギュント」 から 「朝の気分」Edvard Grieg

ノルウェーの作曲家グリーグが1875年に完成させたヘンリック・イプセンの1867年の戯曲『ペール・ギュント』の劇伴音楽から『朝』です。
劇伴の音楽のため、原曲からBGMのように書かれているため、木漏れ日の中にやさしく朝の光を指して、静かな目覚めができそうで、心が安らぐ名曲です。
小学校や中学校でも、この曲を流していた所は多いようです。
目を閉じていると風の音や川のせせらぎ、木々の間をそよ風が吹き抜けてる音、自然の美しさを感じられそうな曲です。
やはり学校の朝のBGMです。