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【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち

ノルウェーの民族音楽からアイデアを得て、国民楽派の作曲家として注目されたエドヴァルド・グリーグ。

数々の名曲を残し、没後も後世にその名前をとどろかせました。

グリーグの作品は、ノルウェーの自然豊かな風景を連想させる美しい作品が多くあります。

本記事では、そんなグリーグの名曲、人気曲を紹介します。

ピアノ曲や歌曲、管弦楽曲や吹奏楽曲などさまざまなジャンルの作品があるので、クラシックに馴染みがある方もそうでない方も、ぜひ一度彼の作品に触れてみてください!

【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち(1〜10)

「ペール・ギュント」第1組曲「朝」作品46-1Edvard Grieg

Vienna Philharmonic & Zubin Mehta – Grieg: Morning Mood (Summer Night Concert 2015)
「ペール・ギュント」第1組曲「朝」作品46-1Edvard Grieg

組曲「ペール・ギュント」より、第1組曲の中に入っているとても有名な曲。

冒頭のフルートの旋律が日の出を連想させ、ファゴットに引き継がれた後、さまざまな楽器の音色が重なっていきます。

音も大きくなっていき、完全な朝の風景が想像できる1曲ですね。

「ペール・ギュント」第1組曲「山の魔王の宮殿にて」作品46-4Edvard Grieg

グリーグ:《ペール・ギュント》第1組曲 「山の魔王の宮殿にて」 (PeerGynt Suite No.1 “In the Hall of the Mountain King” )
「ペール・ギュント」第1組曲「山の魔王の宮殿にて」作品46-4Edvard Grieg

この楽曲は、ペール・ギュントが山の中でトロールの王に出会った時の曲です。

冒頭に金管の低音部が響き、トロールの王が出現した様子が見えます。

その後の四分音符のリズムはまるで足音のよう。

次第に不気味な旋律が奏でられ、魔王を彷彿とさせています。

抒情小曲集「夏の夕べ」作品71-2Edvard Grieg

Edvard Grieg – Sommeraften(Summer Evening) グリーグ 夏の夕べ 抒情小曲集Op.71-2
抒情小曲集「夏の夕べ」作品71-2Edvard Grieg

夏の夕暮れの様子が綺麗に表現された楽曲。

日が暮れ、徐々に月が出てくる様子が、冒頭より表現されています。

ピアノが音階的に下降してくる技法は、まるで月の光がキラキラと照らしているよう。

それは後半になると一層大きく奏でられ、満月の夜を想像させてくれます。

【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち(11〜20)

組曲「ホルベアの時代より」 作品40Edvard Grieg

バロック時代の音楽様式を取り入れつつ、グリーグらしい抒情性が光る5つの楽章からなる作品です。

活気あふれる前奏曲、穏やかなサラバンド、フランス風のガヴォットとミュゼット、宗教的な深みを湛えたアリア、そして快活なリゴドンと、バラエティに富んだ構成となっています。

1884年12月7日に初演されたこの曲は、ピアノ独奏版と弦楽合奏版があり、どちらもグリーグ自身の手によるものです。

ノルウェーの自然を思わせる美しい旋律と、バロック音楽の形式美が見事に融合した本作は、クラシック音楽ファンはもちろん、バロック音楽に興味のある方にもオススメですよ!

ヴァイオリンソナタ第3番ハ短調 作品45Edvard Grieg

グリーグ: ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ短調,Op.45 1. アレグロ・モルト・エド・アパッショナート Pf.宮本聖子:Miyamoto,Seiko Vn.馬渕清香:Mabuchi,Sayaka
ヴァイオリンソナタ第3番ハ短調 作品45Edvard Grieg

グリーグのヴァイオリンソナタのなかで最も人気の高い作品で、現在でも多く演奏されています。

いきなり勢いの良いパッセージから始まり、中間部からはヴァイオリンの柔らかい響きによって、愛らしい表現となっています。

1887年に初演されたときは、グリーグ本人がピアノを弾いたそう。

伝統的なソナタの形式を使って書いた最後の作品です。

ホルベルク組曲 作品40Edvard Grieg

グリーグ/ホルベルク組曲 1.前奏曲,Op.40/演奏:西畑久美子
ホルベルク組曲 作品40Edvard Grieg

ホルベルクとは、ノルウェー文学の父と呼ばれた作家のことです。

グリーグが40歳の頃に、ホルベルク生誕200年祭のために作曲されました。

舞曲形式から成り、グリーグらしい弾むような表現が随所にちりばめられた楽曲です。

2つのノルウェーの旋律 作品63Edvard Grieg

Grieg: Two Nordic melodies op. 63 – Thomas Dausgaard & Helsinki Philharmonic
2つのノルウェーの旋律 作品63Edvard Grieg

ノルウェーの豊かな自然と文化を音楽で表現した作品。

弦楽合奏のための2つの楽章から成り、民謡や舞曲の旋律を巧みに取り入れています。

第1曲は、哀愁漂う旋律が5回の変奏で展開され、徐々に盛り上がりを見せます。

第2曲は、のどかな「牛寄せ歌」と軽快な「足踏み踊り」が対照的に描かれ、ノルウェーの風景や人々の暮らしが目に浮かぶよう。

1895年に作曲された本作は、グリーグの民族音楽への深い愛情が感じられる名曲です。

ノルウェーの自然や文化に興味がある方、心温まる弦楽の響きを楽しみたい方にオススメの1曲です。