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【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち

ノルウェーの民族音楽からアイデアを得て、国民楽派の作曲家として注目されたエドヴァルド・グリーグ。

数々の名曲を残し、没後も後世にその名前をとどろかせました。

グリーグの作品は、ノルウェーの自然豊かな風景を連想させる美しい作品が多くあります。

本記事では、そんなグリーグの名曲、人気曲を紹介します。

ピアノ曲や歌曲、管弦楽曲や吹奏楽曲などさまざまなジャンルの作品があるので、クラシックに馴染みがある方もそうでない方も、ぜひ一度彼の作品に触れてみてください!

もくじ

【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち(21〜40)

アニトラの踊りEdvard Grieg

グリーグ:アニトラの踊り(Anitras Dans)【演奏用楽譜】
アニトラの踊りEdvard Grieg

「ペールギュント」の中の代表作の一つです。

アニトラがペール・ギュントの財産を狙って、誘惑しようとするダンス曲です。

冒頭から終わりまで、和音系で演奏されていきます。

その奏法やピアノの響きは、まるでバッハのバロック音楽を想起させます。

ペール・ギュント 第1組曲 作品46より「山の魔王の宮殿にて」Edvard Grieg

Edvard Grieg: In the Hall of the Mountain King // Nicolò Foron & London Symphony Orchestra
ペール・ギュント 第1組曲 作品46より「山の魔王の宮殿にて」Edvard Grieg

エドヴァルド・グリーグ書いた劇付随音楽の一部、『ペール・ギュント』。

そのなかの『山の魔王の宮殿にて』は、北欧の民話的な要素が詰まっています。

トロールの世界の不気味さを表現しており、まるで物語を聴いているよう。

ペール・ギュントという冒険者が、トロールたちに追われる様子を描いており、だんだんとテンポが速まり迫力を増していく展開は聴く人を引き込んでいきます。

1875年に初演されましたが、今でもコンサートの人気プログラムの一つ。

ハロウィンの夜に、不思議な世界へ旅立つ気分で楽しんでみてはいかがでしょうか。

抒情小品集 第10集 Op.71 第2曲 夏の夕べEdvard Grieg

『夏の夕べ』というタイトルだけで、今回の記事のテーマにはぴったりな楽曲ですよね!

組曲『ペール・ギュント』の『朝』などでも知られる、ノルウェーの作曲家であるエドヴァルド・グリーグによる全66曲で構成されたピアノ曲集『抒情小曲集』の第10集、作品71の2曲目にあたるこちらの『夏の夕べ』は、淡く繊細なタッチで描かれる抒情的な美しさを持った名曲で、北欧特有のどこかひんやりとした質感を感じさせるところも含めて。

暑い夏に聴くには最適なピアノ曲と言えそうですね。

一般的にはそれほど有名な曲ではないかもしれませんが、夏におすすめのクラシック音楽のコンピレーションなどに選出されることもありますし、ぜひおすすめしたい隠れた名ピアノ曲ですよ!

ペール・ギュント第1組曲より「オーゼの死」Edvard Grieg

グリーグ - 《ペールギュント》第1組曲から オーセの死 カラヤン ベルリンフィル
ペール・ギュント第1組曲より「オーゼの死」Edvard Grieg

ヘンリック・イプセンの戯曲『ペール・ギュント』のために作曲した劇付随音楽。

この戯曲は、夢想家で大ぼら吹きである主人公のペール・ギュントが世界を旅して、最後に年老いて故郷に戻るまでの波乱万丈の生涯を、ドタバタと描いた物語です。

一度町から出たペールが故郷へ戻ると、母オーゼは死の淵にありました。

オーゼがペールの空想話を聞き、ほほ笑みながら亡くなっていく場面でこの曲が演奏されます。

最愛の母をなくしたペールの深い悲しみが伝わってくるような作品です。

ペール・ギュント 第1組曲 作品46「山の魔王の宮殿で」Edvard Grieg

グリーグ #山の魔王の宮殿にて #ピアニスト 近藤由貴/Grieg: In the Hall of the Mountain King, Yuki Kondo
ペール・ギュント 第1組曲 作品46「山の魔王の宮殿で」Edvard Grieg

ノルウェーの作曲家、エドヴァルド・グリーグが手掛けた組曲『ペール・ギュント』は、ノルウェーの劇作家イプセンの戯曲のために作られた劇付随音楽の一部。

その中の「山の魔王の宮殿で」は、主人公ペール・ギュントがトロールたちに追い詰められる場面を描いています。

緊張感と不気味さを増すため、徐々にテンポと音量が増していく構成が特徴的。

静かに始まり、クライマックスに向けて加速していく展開は、迫り来る危機感を見事に表現しています。

ノルウェー民族音楽の影響を受けたスタイルも感じられ、グリーグの「国民楽派」としての一面がうかがえますね。

ハロウィンの雰囲気作りにぴったりの1曲。

不気味で幻想的な世界観を楽しみたい方にオススメです。

ピアノ協奏曲イ短調Edvard Grieg

ピアノ協奏曲 イ短調 作品16 /  E.H.グリーグ
ピアノ協奏曲イ短調Edvard Grieg

北欧の自然と民族性を音楽で表現した傑作が誕生しました。

ノルウェーが誇る作曲家エドヴァルド・グリーグが25歳の時に完成させた本作は、ロマン派音楽の特徴を色濃く反映しています。

力強い打鍵から始まる第1楽章、詩的な美しさの第2楽章、民謡の影響を受けた華やかな第3楽章で構成され、フィヨルドの荒々しい自然を思わせる旋律が印象的です。

1868年4月3日にコペンハーゲンで初演されて以来、世界中で愛され続けている名曲です。

壮大な自然や民族の魂を感じたい方におすすめの一曲です。