【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち
ノルウェーの民族音楽からアイデアを得て、国民楽派の作曲家として注目されたエドヴァルド・グリーグ。
数々の名曲を残し、没後も後世にその名前をとどろかせました。
グリーグの作品は、ノルウェーの自然豊かな風景を連想させる美しい作品が多くあります。
本記事では、そんなグリーグの名曲、人気曲を紹介します。
ピアノ曲や歌曲、管弦楽曲や吹奏楽曲などさまざまなジャンルの作品があるので、クラシックに馴染みがある方もそうでない方も、ぜひ一度彼の作品に触れてみてください!
【グリーグの名曲、人気曲】ノルウェーの自然を感じられる作品たち(11〜20)
山の娘 作品67Edvard Grieg

ノルウェーの民俗音楽を取り入れたこの作品は、羊飼いの娘ヴェスレモイの恋と失恋を描いた8曲からなる連作歌曲集です。
シューベルトの『美しき水車小屋の娘』の女性版とも評され、女性の視点から描かれた恋愛物語として独特の魅力を放っています。
ブルーベリーの丘での想像や、若者との出会い、そして心の浄化を求める様子など、娘の心情を繊細に表現。
北欧の自然や神秘的な要素が色濃く反映され、グリーグの民族主義的作風を代表する傑作として知られています。
北欧の風景や文化に興味がある方、そして人間の感情の機微を音楽で味わいたい方にオススメの1曲です。
抒情小曲集「トロルの行進」作品54-3Edvard Grieg

ノルウェーの伝説に登場する妖精「トロル」の行進を描いた楽曲。
1891年に作曲、出版されました。
軽快で躍動感あふれるリズムと独特の和声進行が特徴的です。
冒頭のスタッカートの主題は、トロルたちの足取りを思わせ、中間部では雰囲気が一変し、愛らしさと輝きに満ちた旋律が展開されます。
この対比が曲全体に豊かな表情を与えていますね。
ノルウェーの荒々しい自然やフィヨルドを連想させる暖かみと旋律で、聴く人の心に鮮明なイメージを喚起させます。
北欧の神秘的な雰囲気や民族色豊かな音楽に興味がある方にオススメの1曲です。
「ペール・ギュント」第1組曲「山の魔王の宮殿にて」作品46-4Edvard Grieg

この楽曲は、ペール・ギュントが山の中でトロールの王に出会った時の曲です。
冒頭に金管の低音部が響き、トロールの王が出現した様子が見えます。
その後の四分音符のリズムはまるで足音のよう。
次第に不気味な旋律が奏でられ、魔王を彷彿とさせています。
抒情小曲集「夏の夕べ」作品71-2Edvard Grieg

夏の夕暮れの様子が綺麗に表現された楽曲。
日が暮れ、徐々に月が出てくる様子が、冒頭より表現されています。
ピアノが音階的に下降してくる技法は、まるで月の光がキラキラと照らしているよう。
それは後半になると一層大きく奏でられ、満月の夜を想像させてくれます。
2つのノルウェーの旋律 作品63Edvard Grieg

ノルウェーの豊かな自然と文化を音楽で表現した作品。
弦楽合奏のための2つの楽章から成り、民謡や舞曲の旋律を巧みに取り入れています。
第1曲は、哀愁漂う旋律が5回の変奏で展開され、徐々に盛り上がりを見せます。
第2曲は、のどかな「牛寄せ歌」と軽快な「足踏み踊り」が対照的に描かれ、ノルウェーの風景や人々の暮らしが目に浮かぶよう。
1895年に作曲された本作は、グリーグの民族音楽への深い愛情が感じられる名曲です。
ノルウェーの自然や文化に興味がある方、心温まる弦楽の響きを楽しみたい方にオススメの1曲です。