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広島の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ

広島県に伝わる民謡の特集です。

民謡はその土地に住む人たちの生活の営みから誕生し、今日まで受け継がれてきたものです。

特に広島県の民謡は本特集で調べてわかったことですが、他府県と比べると極めて多くの『音頭』と名の付く民謡が存在しており、盆踊りの映像などもたくさん見つけることができます。

きっと昔から広島県の人たちは地域伝承を歌や祭りで親しまれて楽しく歌い踊られてきたのかもしれません。

この記事では、広島県に昔から伝わる民謡をご紹介します。

民謡を聞きながら受け継がれている『音頭』というものに込められた意味を読み解いてもおもしろいですよね。

広島の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(1〜20)

壬生の花田植

壬生の花田植(田植え).wmv
壬生の花田植

民謡『壬生の花田植』は、この地には古くからはやしだという行事があり、集落全体が共同で行う田植え行事に由来します。

田植えをするときに竹の打楽器ササラを持った田の神さんばいの指揮で大太鼓や小太鼓、笛やてひらがねなどではやし、早乙女は田植えの唄を歌いながら田を植えたことに始まると言います。

次第に盛大に行われるようになり、田植えをする早乙女と言われる若い女性たちが、今日を晴れと着飾った様子から花田植えと呼ばれたそうです。

比和牛供養田植

比和牛供養田植(作業田植)
比和牛供養田植

広島県の無形みんぞく文化財に指定されている比和町の『比和牛供養田植』。

比和町は古事記にも記されているくらい伝統や先人たちの知恵を多く受け継いでいる地域だそうです。

この行事も伝統行事としてはじめられたのも700年前にさかのぼるほどだそうです。

太鼓や歌のはやしに合せて共同で田植えをして、田植え祈禱を受けた数十頭の供養牛による勇そうあるしろかきや早乙女による掛け合い歌などとても華やかな行事です。

牛は農宝として大切に取り扱われているので、牛の霊に感謝する田植え儀式ともいわれています。

三原やっさ踊り

広島県三原市で毎年8月第2日曜日を含む金曜日・土曜日・日曜日の3日間、JR三原駅前を中心に行われる祭、三原やっさ祭り。

そこで踊られるのがやっさ踊りです。

足の踊りといわれ、動きのある踊りですが、きまった踊りの型はなく、事由におどってよい部分もあるそうです。

ユーモラスで明るい気持ちになれる踊りですね。

踊りの歴史は戦国武将の小早川隆景が三原城を築城したときに始まるそうで、ずいぶん古いです。

曲もにぎやかで、聴いているだけで楽しくなりますよね。

広島県民謡バイ流し

吾妻山山開での「広島県民謡バイ流し」
広島県民謡バイ流し

吾妻山にある夏山登山の安全を祈願する神事式にて行われる山開きで歌われる広島県民謡バイ流しは、比和牛供養田植の植拍子が原曲となったと言われています。

踊りは簡単なものなので地域の小学校などでのえんもくとしても使われることもあります。

ソーラン節

めばえ幼稚舎【ソーラン節】 広島市の保育園&幼稚園
ソーラン節

もとは北海道の日本海沿岸の民謡で、発祥地は後志の積丹半島から余市郡にかけての地域と言われています。

主にニシン漁の歌として使用され、漁業の成功や大魚を願うひとたちの気持ちや強さを表現しているそうです。

各地でもいろいろなアレンジなどがあり、地域によってとくちょうがあり楽しめます。