【讃美歌】有名な賛美歌・聖歌。おすすめの讃美歌・聖歌
世界中で愛されている賛美歌と聖歌。
キリスト教の神をたたえる歌として知られている賛美歌と聖歌ですが、日本では仏教徒が多いため知名度は決して高くありません。
優れた楽曲も多いのですが、探しづらい部分が難点ですね。
今回はそんな賛美歌と聖歌の有名な作品をピックアップしてみました。
作品が作られた経緯や、歌詞の意味なども細かく解説しているので、賛美歌と聖歌の知識がない方でも楽しめる内容です。
日々のストレスで疲弊しきった心を賛美歌と聖歌で癒やしてみてはいかがでしょうか?
それではごゆっくりとお楽しみください!
【讃美歌】有名な賛美歌・聖歌。おすすめの讃美歌・聖歌(81〜90)
Dear Lord and Father of Mankind / He Leadeth MeThe O’Neill Brothers Group

「Dear Lord」という言葉を海外のドラマや映画で聞くことがあるのではないでしょうか?
これの意味は「主よ」という神を表す言葉です。
この曲のタイトルを和訳すると「主よ今われらの罪をゆるし」という意味です。
神へおろかな行いをしてしまったことへの許しをこう賛美歌です。
この曲はカデミー賞作曲賞を受賞した2007年の映画『つぐない』の中にも登場します。
主よ深きふちの底よりJ.S.Bach

深い苦悩の底から響く、魂の切実な叫びを音楽にしたような荘厳な作品です。
音楽の父として知られるヨハン・ゼバスティアン・バッハによる教会カンタータで、1724年10月にライプツィヒで公開されました。
この楽曲は、マルティン・ルターの賛美歌をもとに、罪の告白と赦しへの希望という深いテーマを描いています。
4本のトロンボーンが合唱に重なることで生まれる重厚な音色は、おごそかな雰囲気を演出し、聴く人の心に深く迫ります。
本作は、心が沈みがちなときや、静かに自分自身と向き合いたい夜に聴くのがオススメです。
苦悩の先に確かな光を見いだすような力強い展開が、明日へ踏み出す勇気を与えてくれます。
おお、神の御名に生きる喜びJohann Hermann Schein

詩人でもあったドイツの作曲家、ヨハン・ヘルマン・シャインによる荘厳なコラール。
後にバッハも務めたライプツィヒのトーマス教会の楽長として活躍したシャインの作品です。
本作は、シャインが編纂した1627年の賛美歌集『Cantional oder Gesangbuch Augsburgischer Confession』に収められています。
歌詞には神をたたえる言葉や、信仰に生きる喜びがあふれています。
言葉の意味を音で描く手法が見事で、祈りの言葉がそのまま旋律になったかのような一体感が素晴らしいですね!
荘厳なハーモニーを聴いていると、心が洗われて清らかな気持ちにさせてくれます。
忙しい日常から離れて、静かに自分と向き合いたいときにぴったりの一曲です。
讃美歌142番~さかえの主イエスの~Isaac Watts

「さかえの主イエスの」はイギリスの四大賛美歌のうちの一つです。
1707年の「賛美歌と霊的歌」(Hymns and Spiritual Songs)に「キリストの十字架によってこの世に対して磔刑になること」と題して発表されました。
それ以来あらゆる歌集に採用され、各国語に訳されて全世界に普及しました。
讃美歌94「久しく待ちにし」John Mason Neale & Thomas Helmore

旧約聖書イザヤ書第7章14節にある預言をもとに作詞された讃美歌です。
「見よ、おとめがみごもって男の子を産み、その名はインマヌエルと呼ぶ」インマヌエルとは「主は我らと共にあり」の意味でメシアであるイエス・キリストの呼び名の一つです。
マタイによる福音書にも似た記述があり、「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。
その名はインマヌエルと呼ばれる。
この名は、神は我々と共におられるという意味である」新約・旧約ともに救い主イエスの誕生を描いた讃美歌です。
オラトリオ《マカベウスのユダ》第3幕 『見よ、勇者は帰る』Georg Friedrich Händel

「表彰式の曲」と聴けば、多くの方がこのメロディを思い浮かべるのではないでしょうか?
運動会をはじめ、さまざまな場面で親しまれているこの有名な曲は、バロック音楽の巨匠ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルによって1740年代に書かれました。
実はこの楽曲、オラトリオ『Judas Maccabaeus』の中で、戦いに勝利した英雄を民衆が歓喜とともに迎える場面で演奏されます。
表彰のシーンにぴったりな背景を持つ楽曲な上、その堂々とした風格が感じられる旋律は、ベートーヴェンも主題とした変奏曲を残すほど。
もともとは別の作品のために書かれたものを、ヘンデル自らが自信作として本作に組み込んだと伝えられています。
勝利の栄光を高らかに歌い上げる、まさに凱歌と呼ぶにふさわしい一曲ですね。
讃美歌第109番「きよしこのよる」franz Xaver Gruber

世界中で愛されているクリスマスキャロル。
作曲をフランツ・ザーヴァー・グルーバー、原詞をヨーゼフ・モールが手がけました。
1818年、教会のオルガンが故障していたためギター伴奏の曲として生まれたという逸話は有名ですよね。
静まりかえった聖なる夜の安らぎと、幼子を見守る慈しみに満ちた想いが、心にそっと寄り添う子守唄のような旋律で表現されています。
本作は300を超える言語に訳され、第一次世界大戦中に兵士たちが歌い合った物語は、平和の象徴として語り継がれています。
厳かな雰囲気と温かみを併せ持つこの曲は、冬の夜に静かに耳を傾け、心が穏やかな時間を過ごしたいときに最適でしょう。
いざ、ともに神をたたえよJ.S.Bach

音楽の父バッハが作曲した荘厳なコラール。
1685年にドイツで生まれたバッハの作品は、深い精神性に満ちています。
この楽曲は、皆でともに神を賛美するという、力強くも温かい祈りの光景が目に浮かぶようです。
四声体が織りなす豊かなハーモニーは、教会に響き渡るオルガンの音色を思わせ、心を清らかな気持ちで満たしてくれます。
本作は、吹奏楽のための教育用楽譜集にも取り入れられており、合奏の基礎を学ぶ多くの人々に演奏されてきました。
静かな空間でじっくりと音楽に浸りたい時や、仲間と一体感を感じながら演奏を楽しみたい場面にぴったり!
美しい旋律が織りなす音楽の至宝に、耳を傾けてみてくださいね。
おお、汝、父なる神J.S.Bach

音楽の父、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。
バッハがヴァイマル時代の1713年頃に残したオルガン曲集『Orgelbüchlein』には、多くの名曲が収められています。
その中の1曲である本作は、「主の祈り」を基にしたコラールを編曲したものです。
穏やかながらも気高い旋律と、それを繊細に彩る内声の動きは、深い祈りの心そのものを表しているかのようです。
もともと教会の礼拝で、会衆が歌う聖歌の導入として演奏されていました。
心を静めたい夜や、清らかな気持ちで一日を始めたい朝に、教会に響く音色を想像し、1音1音を味わいながら聴いてみてくださいね。
暁の星はかがやくPhilipp Nicolai

荘厳なコラールの名曲の中でも、ひときわ輝かしい希望を感じさせる、まさに「賛美歌の女王」と称されるにふさわしい作品です。
作者は神学者であり詩人でもあったフィリップ・ニコライ。
1597年頃、ペストの流行で1日に30もの墓が掘られたという絶望的な状況下で、人々の慰めとなるように本作は書かれました。
暗闇を照らす暁の星のような荘厳な旋律は、心に深く染みわたりますよね。
1599年に出版された賛美歌集『Frewdenspiegel deß ewigen Lebens』で世に広まり、後にはヨハン・ゼバスティアン・バッハもこの旋律を基にカンタータを作曲しています。
心が疲れてしまった時や静かな夜に、その神聖なハーモニーが心を優しく包み込んでくれるようです。
【讃美歌】有名な賛美歌・聖歌。おすすめの讃美歌・聖歌(91〜100)
Canticle Of The SunJon Sarta

修道士であるアッシジのフランチェスコによる「太陽の賛歌」。
神が造ったすべてのものを通して、神を賛美するという内容の歌となっています。
ピアニストであるジョン・サルタは、ウィンターガーデンのカトリック教会で音楽と典礼のディレクターを務めていました。
ブルース、ゴスペル、ジャズピアノの影響を受けている彼のポップな賛美歌のピアノ演奏をお楽しみください!
美しき日は終わりHeinrich Isaac

過ぎ去りし日々の美しさと、その終わりの切なさを歌い上げる哀愁に満ちた旋律。
今回は、ルネサンス音楽の巨匠、ヘインリヒ・イザークの作品をご紹介します。
イザークは15世紀末から神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世に宮廷作曲家として仕え、荘厳な教会音楽と並行して、心に染みる世俗歌曲も数多く手がけました。
この楽曲は、幸福だった日々の終焉を静かに受け入れ、美しい過去を慈しむかのような温かいハーモニーが魅力です。
本作の穏やかで少々感傷的な雰囲気は、きらびやかなコラールとはまた違った趣があります。
一日の終わりに物思いにふける時間や、秋の夜長にじっくりと音楽と向き合いたい時に、ぴったりの一曲と言えるでしょう。
希望のささやきHayley Westenra

『希望のささやき』は新約聖書に登場する「ヘブライ人への手紙」を引用して制作された讃美歌です。
ヘブライ人と呼ばれたユダヤ人たちが苦しみながらも、希望を持ってイエス様を信じたことが描かれている「ヘブライ人への手紙」をモチーフにして歌詞が作られました。
教会で聖歌隊とともに厳かに歌われるバージョンや、アメリカのミュージシャンであるジム・リーブスさんが歌ったカントリー調のバージョンがあります。
ヘイリー・ウェステンラさんのバージョンでは、美しい声とすべてを包み込んでくれる歌詞があなたの心を癒やしてくれるはずです!
A Mighty Fortress is Our God from Cantata No. 80, BWV 80 – VoiceJ.S.Bach

「音楽の父」と呼ばれているヨハン・ゼバスティアン・バッハのカンタータ。
教会の合唱団員や宮廷オルガン奏者、宮廷楽長を務めていたバッハは、65年の生涯の中で数多くのカンタータを作曲しました。
第80番であるこのカンタータは、「かたきとりでぞ わが主は」という題がつけられています。
「とりで」とは外敵を防ぐために築造した建造物のことであり、イエス・キリストは私たちを守ってくれるということを歌っています。
He Who Would Valiant BeThe Choir Of Christ’s College

「He Who Would Valiant Be」は、イギリスの文学者であるジョン・バニヤンが手がけたとされる賛美歌で、「To Be a Pilgrim」というタイトルでも知られています。
「Variant」は「勇気」や「気高い雄々しさ」を意味し、また「Pilgrim」とは巡礼者のことです。
生前の功績をたたえる意味合いから、葬儀で歌われることもある賛美歌です。
十字架の血にLewis Hartsough
この美しい讃美歌はリヴァイヴァル讃美歌の一つで、アメリカやイギリスではよく招きの讃美歌として使われます。
招きの讃美歌とは、神様からのみ招きに対する会衆からの賛美による応答のことです。
この曲はメデヂストの牧師であるルイス・ハーサフによって、19世紀に作詞・作曲されました。
イエス・キリストが十字架の刑に処せられたことで人類を罪から救ったその情景と、自分たちの身代わりとして罪を償った神への愛や感謝が表されている一曲です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
聴くとすべての疲れが癒やされていきますね。
ちなみに「讃美歌」は主にプロテスタントでの呼び方で、カトリックや聖公会などでは「聖歌」と呼ばれています。
日本では前述のように仏教徒が多いため、宗教的背景があって讃美歌と聖歌は聴く方は少ないと思いますが、メロディーは素晴らしいものばかりで、より深く楽曲の良さを知るには、歌詞を知ることは非常に重要です。
意味を知ることで聴こえ方が変わる部分もステキな要素ですね。
ぜひ和訳の方もチェックしてみてください。
たくさん讃美歌と聖歌を聞いて日々の疲れを癒やしていきましょう。




