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【讃美歌】有名な賛美歌・聖歌。おすすめの讃美歌・聖歌

世界中で愛されている賛美歌と聖歌。

キリスト教の神をたたえる歌として知られている賛美歌と聖歌ですが、日本では仏教徒が多いため知名度は決して高くありません。

優れた楽曲も多いのですが、探しづらい部分が難点ですね。

今回はそんな賛美歌と聖歌の有名な作品をピックアップしてみました。

作品が作られた経緯や、歌詞の意味なども細かく解説しているので、賛美歌と聖歌の知識がない方でも楽しめる内容です。

日々のストレスで疲弊しきった心を賛美歌と聖歌で癒やしてみてはいかがでしょうか?

それではごゆっくりとお楽しみください!

【讃美歌】有名な賛美歌・聖歌。おすすめの讃美歌・聖歌(21〜30)

讃美歌第312番「いつくしみ深き」NEW!Charles Crozat Converse

弁護士としても活動したチャールズ・クロザット・コンヴァースによる、世界中で親しまれている賛美歌です。

この楽曲の原詩は、婚約者を二度も失うという深い悲しみを経験した人物によって書かれたそうです。

どんな悩みも分かち合ってくれる友への祈りがあふれているかのような、温かく包み込むメロディーは心を穏やかにしてくれますね。

本作は1868年頃に作られ、作曲したコンヴァースは1895年に名誉法学博士の学位を授与されています。

静かに自分と向き合いたいときや、安らかな気持ちで眠りにつきたい夜に聴くのにオススメな一曲です。

暁の星はかがやくNEW!Philipp Nicolai

暁の星はかがやく【3Dバンド・ブック】12ページより
暁の星はかがやくNEW!Philipp Nicolai

荘厳なコラールの名曲の中でも、ひときわ輝かしい希望を感じさせる、まさに「賛美歌の女王」と称されるにふさわしい作品です。

作者は神学者であり詩人でもあったフィリップ・ニコライ。

1597年頃、ペストの流行で1日に30もの墓が掘られたという絶望的な状況下で、人々の慰めとなるように本作は書かれました。

暗闇を照らす暁の星のような荘厳な旋律は、心に深く染みわたりますよね。

1599年に出版された賛美歌集『Frewdenspiegel deß ewigen Lebens』で世に広まり、後にはヨハン・ゼバスティアン・バッハもこの旋律を基にカンタータを作曲しています。

心が疲れてしまった時や静かな夜に、その神聖なハーモニーが心を優しく包み込んでくれるようです。

讃美歌第429番 愛のみ神よ作詞:John S. B. Monsell/作曲:Samuel S. Wesley

イギリス出身の聖職者モンセルと作曲家ウェスレーが手掛けた結婚式の定番賛美歌です。

新郎新婦への愛と祝福を神に願う歌詞が印象的で、静かで深い愛のメッセージが込められています。

1857年に作られたこの曲は、現在でも多くの教会で歌われ続けています。

「愛の衣」や「愛の露」といった美しい表現で、神の愛に包まれる喜びを表現しているのが魅力ですね。

結婚式はもちろん、夫婦の記念日や愛する人との大切な時間に聴くのもおすすめです。

神の愛を感じたい方、心に潤いを求める方にぴったりの一曲となっています。

おお、汝、父なる神NEW!J.S.Bach

おお、汝、父なる神【3Dバンド・ブック】16ページより
おお、汝、父なる神NEW!J.S.Bach

音楽の父、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。

バッハがヴァイマル時代の1713年頃に残したオルガン曲集『Orgelbüchlein』には、多くの名曲が収められています。

その中の1曲である本作は、「主の祈り」を基にしたコラールを編曲したものです。

穏やかながらも気高い旋律と、それを繊細に彩る内声の動きは、深い祈りの心そのものを表しているかのようです。

もともと教会の礼拝で、会衆が歌う聖歌の導入として演奏されていました。

心を静めたい夜や、清らかな気持ちで一日を始めたい朝に、教会に響く音色を想像し、1音1音を味わいながら聴いてみてくださいね。

讃美歌第112番「もろびとこぞりて」NEW!George Frideric Handel

バロック音楽の巨匠、ジョージ・フリードリヒ・ヘンデルの作品から着想を得たとされる、こちらの有名な讃美歌。

クリスマス・キャロルの代表的な曲として、世界中で知られています。

冬になると教会からよく聴こえてくる、あの曲です。

この楽曲の魅力は、冒頭から鳴り響くファンファーレのような高らかな旋律。

聴いているだけで心が晴れやかになるような、希望に満ちたメロディですよね。

救い主の到来を自然界のすべてが同時に祝福する壮大な世界観が、荘厳なハーモニーと見事に融合しています。

原詞が1719年に作られた歴史がある本作は、クリスマスに荘厳で感動的な合唱曲を聴きたいという方にぴったりのナンバーです。

讃美歌 第430番 いもせをちぎるJohn Hugh McNaughton

アメリカ合衆国出身のジョン・ヒュー・マクノートンが1860年に作詞作曲したこの曲は、日本の讃美歌集で第430番として知られています。

家庭における愛と平和の大切さを歌った穏やかなメロディーが特徴で、結婚式でよく歌われる人気の賛美歌です。

日本語版の歌詞は、夫婦が神の導きのもとで助け合い、真心を尽くして主に仕えることを歌っています。

新郎新婦や参列者が一緒に歌うことで、新たな門出を祝福し、神の守りを願う場面でよく使用されます。

キリスト教の教会で広く親しまれているこの曲は、心温まるメロディーと深い意味を持つ歌詞で、結婚式に参列する方々の心に響く1曲となっています。

讃美歌第2番「いざやともに」作詞:Martin Rinkhart/作曲:Martin Rinkhart

ドイツの牧師マルティン・リンカートが作詞した賛美歌です。

三十年戦争とペストの流行という困難な時代に生まれた本作は、神への深い感謝と賛美を込めた歌詞が特徴です。

1637年のペスト流行時、リンカートは1日最大50件もの葬儀を執り行ったそうです。

そんな厳しい状況下で作られた本作は、荘厳な旋律とともに多くの人々に希望を与えてきました。

日本では『讃美歌』第2番として親しまれ、結婚式やクリスマスなどの行事でよく演奏されています。

神への感謝の気持ちを込めて歌いたい方におすすめの1曲です。