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【讃美歌】有名な賛美歌・聖歌。おすすめの讃美歌・聖歌

世界中で愛されている賛美歌と聖歌。

キリスト教の神をたたえる歌として知られている賛美歌と聖歌ですが、日本では仏教徒が多いため知名度は決して高くありません。

優れた楽曲も多いのですが、探しづらい部分が難点ですね。

今回はそんな賛美歌と聖歌の有名な作品をピックアップしてみました。

作品が作られた経緯や、歌詞の意味なども細かく解説しているので、賛美歌と聖歌の知識がない方でも楽しめる内容です。

日々のストレスで疲弊しきった心を賛美歌と聖歌で癒やしてみてはいかがでしょうか?

それではごゆっくりとお楽しみください!

【讃美歌】有名な賛美歌・聖歌。おすすめの讃美歌・聖歌(31〜40)

讃美歌 98番 「天には栄え」Felix Mendelssohn

クリスマスを祝う代表的な賛美歌として知られるこの楽曲は、深い歴史的背景を持っています。

1739年にチャールズ・ウェスレーが作詞し、後にジョージ・ホウィットフィールドが改訂。

メロディは1840年にフェリックス・メンデルスゾーンが作曲したカンタータの一部から採用されました。

1855年にウィリアム・H・カミングズによって現在の形になり、広く普及しました。

本作は、キリストの誕生を通して神と人類の和解、平和と慈悲、そして新たな生命の光がもたらされることを祝福する内容です。

美しいメロディと力強いメッセージは、聖なる夜の雰囲気を高め、聴く者に深い感動を与えます。

クリスマスシーズンには多くの教会で歌われ、世界中のキリスト教徒に愛され続けています。

JerusalemHubert Parry

BBC Proms – Hubert Parry: Jerusalem (orch. Elgar)
JerusalemHubert Parry

迫力のあるオーケストラの演奏と大合唱で、イギリスの壮大な歴史と自然を感じさせる讃美歌『Jerusalem』。

18世紀の詩人、ウィリアム・ブレイクさんが書いた『Milton』という詩から引用しており、1916年にイギリスの作曲家、チャールズ・パリーさんが作曲しました。

イギリスでは「第二の国家」として国民から愛されている讃美歌です。

国をあげての一大イベントが開催される際には必ずと言っていいほど演奏される定番曲です。

Abide With MeAudrey Assad

賛美歌39番である「日暮れて四方は暗く」。

スコットランド人の聖公会信徒ヘンリー・フランシス・ライトが作った詞を、ウィリアム・ヘンリー・モンクの「Eventide」という曲にあわせて歌う賛美歌です。

「Eventide」とは夕暮れという意味で、夕焼け空が広がっているかのような穏やかな曲調の歌です。

歌詞は、生涯・苦境・死においてともにいてくださいと神に祈る内容となっています。

山路こえて作詞:西村清雄/作曲:アーロン・チャビン

日本の讃美歌の中でも特に有名な曲です。

自然の美しさと神への信頼がテーマとなっており、山路を越える旅の中に一人でいても、神の手を握りしめることで安心を得られるという内容が含まれています。

1903年2月上旬、西村清雄さんが宇和島教会での伝道活動を終え、峠を越えて帰路についた際に着想を得て作られました。

雪をかぶった山々や澄んだ空など、具体的な自然の描写と精神的な旅のメタファーを通して、信仰における安心感や神への近づきを表現しています。

日本人の感受性に合った賛美歌として、多くの人々に親しまれていますね。

神共にいまして作詞:ジェレマイア・ランキン/作曲:ウィリアム・トウマ

アメリカ合衆国出身の牧師、ジェレマイア・ランキンの作詞による賛美歌です。

この曲は1880年に発表され、900以上の賛美歌集に収録されるほど人気のある曲です。

別れの際に歌われることが多く、シンプルで心に響くメロディーが特徴です。

歌詞は「さようなら」の語源である「神があなたとともにいますように」という意味を込めて作られました。

教会だけでなく、葬儀や出棺の際にも歌われることがあり、感動的な歌詞と親しみやすいメロディーが多くの人々の心を癒やしています。

ストレスで疲れた心を癒やしたい時や、大切な人との別れの際に聴いてみるのはいかがでしょうか。

【讃美歌】有名な賛美歌・聖歌。おすすめの讃美歌・聖歌(41〜50)

わがたましいをCharles Wesley

イングランド国教会における信仰覚醒運動であるメソジスト運動の指導者であったチャールズ・ウェスリーを代表する作品です。

彼は生涯にわたって多くの讃美歌を作りましたが、この讃美歌は英国の中で最も有名な讃美歌の一つです。

チャールズ・ウェスレーの回心後まもなく作られ、1740年に「試練の時に」と題して発表されました。

メソジスト運動に対する迫害に危険の中で作られたという説があり、神に身を守ることを求める讃美歌です。

I vow to thee my countryChoir of King’s College, Cambridge

この曲を聴けば、ほとんどの方がホルストの「木星」のメロディだと気付くのではないでしょうか。

この「我は汝に誓う、我が祖国よ」は、イギリスの外交官であったセシル・スプリング=ライスによる詩を「木星」の旋律に乗せた曲で、イギリスの愛国歌であり、イングランド国教会の聖歌にもなっています。

祖国への忠誠や理想の国家についての歌詞となっており、国家行事で歌われることも多い楽曲です。