【讃美歌】有名な賛美歌・聖歌。おすすめの讃美歌・聖歌
世界中で愛されている賛美歌と聖歌。
キリスト教の神をたたえる歌として知られている賛美歌と聖歌ですが、日本では仏教徒が多いため知名度は決して高くありません。
優れた楽曲も多いのですが、探しづらい部分が難点ですね。
今回はそんな賛美歌と聖歌の有名な作品をピックアップしてみました。
作品が作られた経緯や、歌詞の意味なども細かく解説しているので、賛美歌と聖歌の知識がない方でも楽しめる内容です。
日々のストレスで疲弊しきった心を賛美歌と聖歌で癒やしてみてはいかがでしょうか?
それではごゆっくりとお楽しみください!
【讃美歌】有名な賛美歌・聖歌。おすすめの讃美歌・聖歌(1〜10)
きよしこの夜Thomas Boys Choir

1818年の12月24日の夜に初演されて以来、世界中の人々に愛され、今や300の言語と方言に翻訳され歌われているクリスマス・キャロル。
聖ニコラウス教会で司祭を務めたモールが書いた詩に、同教会のオルガン奏者であった教師のグルーバーがメロディーを作曲して誕生しました。
聖ニコラウス教会はオーベルンドルフという地にある教会ですが、当時、ナポレオン戦争によりオーベルンドルフの人々は、何年もの間厳しい時代を過ごしていました。
モールとグルーバーはこのクリスマス・キャロルによって少しでも人々に希望を与えたいと願い、この曲を作ったと言われています。
讃美歌66番 「聖なる、聖なる、聖なるかな」John Dykes

イギリス出身のジョン・バッカス・ダイクスが手掛けた賛美歌です。
ダイクスは10歳でオルガニストとしてキャリアをスタートさせ、300曲以上の賛美歌を作曲しました。
本作は1861年に『古今讃美歌』の初版に収録されており、三位一体の神を讃える内容となっています。
歌詞は聖書のイザヤ書とヨハネの黙示録に触発されており、天における終わりなき礼拝を表現しています。
ダイクスはわずか30分で曲を完成させたそうですよ。
教会で歌われることが多いですが、心を落ち着かせたい時にも聴いてみてはいかがでしょうか。
讃美歌461番「主われを愛す」Anna P Warner

日本人が始めて日本語で歌い、日本人に最も愛唱されたと言っても過言ではない讃美歌『主われを愛す』。
元の歌詞は1860年に出版されたアンナ・ワーナーの小説『Say and Seal』の一節で、主人公の少女フェイスが見守るなか天に召されようとする、幼いジョニーの口から漏れ聞こえる歌からきています。
この曲の旋律、どこかで聞いたことがあるような気がしませんか?
実は、童謡『シャボン玉』の曲調と非常に良く似ていて、さらにどちらの歌も「消え行く幼き命への祈り」を歌っているという共通点があります。
アヴェ・ヴェルム・コルプスWolfgang Amadeus Mozart

ウィーンで活躍したヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの作品です。
わずか46小節で3分未満という短さながら、深い感情が込められています。
1791年6月に作曲され、聖体を讃える祈りの歌詞が印象的です。
モーツァルトの生涯最後の年に書かれたこの曲は、モーツァルトの妻が頻繁に訪れたバーデンの町の聖歌隊のために作られました。
シンプルで穏やかな曲調は、小さな町の聖歌隊にぴったりです。
宗教音楽に興味のある方や、心を落ち着かせたい時におすすめです。
クラシック音楽入門にも最適な1曲ですね。
讃美歌354番「かいぬしわが主よ」William Bradbury

1836年発行の『若者のための讃美歌集』に発表され、人気を博した讃美歌です。
この『若者のための讃美歌集』の編集者であるドロシー・アン・シュラップが作詞をしたと言われており、神への信頼と親しみをこめた願いを表しています。
ヨハネによる福音書10章11節や、マタイによる福音書5章1-3節が基になっており、神の救いの御業や救いの恵みがテーマとなっています。
日本でも有名な讃美歌の一つで、子どもの教会でもよく歌われています。