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日本の作曲家によるクラシック音楽。おすすめのクラシック音楽

クラシック音楽、と言われるとやはり誰でも知っている海外の作曲家による作品を思い浮かべますよね。

日常の場面でアレンジを変えて使われることも多いですし、ごく自然に多くの人が一度は耳にしていてすぐに名前を挙げられる作品は多く存在します。

それでは、日本人作曲家によるクラシック音楽の作品で知っているものを挙げてください、と言われてさっと答えられる方は少ないかもしれません。

ここでは日本人の作曲家が手掛けたクラシック音楽に注目、代表的な作品をピックアップしています。

日ごろからクラシック音楽を愛聴されている方々の中でも、あまり日本人の作品は聴いたことがないな、という方にもおすすめです。

日本の作曲家によるクラシック音楽。おすすめのクラシック音楽(1〜10)

イーハトーブ交響曲冨田勲

初音ミク×冨田 勲「銀河鉄道の夜」スペシャルコラボ フルオーケストラ
イーハトーブ交響曲冨田勲

日本を代表する作曲家、冨田勲さんによる壮大な交響曲です。

宮沢賢治の幻想的な文学世界を音楽で表現した本作は、2012年11月に東京オペラシティで初演されました。

オーケストラや合唱団とともに、バーチャルシンガーの初音ミクをソリストに迎えた斬新なアプローチが話題を呼びました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災からの復興を願う象徴としても制作され、賢治が生涯をささげた東北の自然があふれる原風景と、人々への愛が込められています。

シンセサイザーと伝統的なオーケストラサウンドが融合した幻想的で壮大な音世界は、クラシック音楽と現代テクノロジーの融合に興味がある方におすすめです。

シンフォニア・タプカーラ伊福部昭

伊福部昭さんは、日本の東宝が1954年に公開した特撮怪獣映画『ゴジラ』のテーマをてがけた作曲家であり、クラシックに詳しくない人でも知っているまさに日本を代表する作曲家です。

少年期に交流したアイヌへの共感とノスタルジーが動機となって作曲されました。

3楽章構成で重厚な響きから始まり、「タプカーラ」とはアイヌ語において「立って踊る」ということもあり、全体的に民俗的なメロディとともに厚い響きで踊るような躍動感がある楽曲となっています。

伊福部昭ファンにとっても人気の楽曲の一つです。

交響管弦楽のための音楽芥川也寸志

交響曲や声楽曲だけでなく映画音楽や童謡など、あまりにも広い分野で活躍した作曲家・芥川也寸志さんの出世作といわれる管弦楽曲です。

NHK放送25周年記念事業の応募作として1950年に作曲され、團伊玖磨さんの『交響曲第1番』とともに入賞した作品です。

芥川也寸志さんの作品の特徴とされる、勇ましく快活な雰囲気が伝わってくるような力強く奏でられる音が魅力的ですね。

2楽章で構成されており、晴れやかで壮大な空気感と、心を奮い立たせるようなパワフルな展開が美しい楽曲です。

日本の作曲家によるクラシック音楽。おすすめのクラシック音楽(11〜20)

管弦楽のための木挽歌小山清茂

外山/読響:小山清茂:管弦楽のための木挽唄
管弦楽のための木挽歌小山清茂

日本の美しい自然風景を思わせる温和な作風を得意とする作曲家・小山清茂さん。

小・中学校、高等学校の校歌を数多く作曲しました。

彼が1957年に制作した『管弦楽のための木挽歌』は、民謡をモチーフに制作された管弦楽曲です。

音楽劇『破れわらじ』を素材として描かれており、変奏曲の形をとりながら展開するメロディーが印象的。

西洋を起源とする木管楽器・金管楽器を使用していますが、どこか和を感じさせるサウンドに仕上がっています。

壮大で美しいオーケストラの演奏に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?

フルート協奏曲 第2楽章尾高尚忠

尾高尚忠:フルート協奏曲から第2楽章  OTAKA: FLUTE CONCERTO Ⅱ LENTO
フルート協奏曲 第2楽章尾高尚忠

日本のクラシック音楽が大きく発展するなかで生み出された木管楽器のための協奏曲。

尾高尚忠さんが作曲した本作の第2楽章は、東洋的な静けさと西洋の構築的な美しさが見事に融合しています。

フルートの深く暗い低音から明るい中高音域へと移り変わる音色のグラデーションが、聴く人の心へ静かに染みわたります。

1947年9月に日本交響楽団の放送で初披露されたのち、現在も邦人作品の代表的なレパートリーとして親しまれています。

名手であるフルート奏者の森正さんからの依頼によって書かれたという背景も、興味深いですね。

フルート協奏曲 第3楽章尾高尚忠

日本のクラシック音楽界をけん引した尾高尚忠さんが手がけた『フルート協奏曲』の第3楽章。

1951年3月に初演された遺作でもあり、現在でも邦人作品の代表格としてたびたび演奏されています。

無窮動風の主題から始まり、変拍子を交えながら一気に駆け抜ける展開は圧巻。

終盤で第1楽章の旋律が戻ってくる構成美も見事です。

指の動きだけでなく、繊細な息づかいや音色のコントロールが求められるので、演奏者の腕の見せ所がたくさんありますよ。

日本的な情緒と西洋の構築感が融合した名曲です。

「朱鷺に寄せる哀歌」吉松隆

交響曲だけでなく映画音楽やポップスなど幅広いジャンルで活躍する作曲家、吉松隆さんが1977年から1980年にかけて作曲した管弦楽曲です。

1971年に捕獲された本州最後のトキである「能里」の死に触発されて作曲されたものと語られています。

トキの数が減って終わりが目前に迫っている様子を表現したような物悲しい雰囲気が全体をとおして伝わってきます。

トキに対しての追悼のように感じられるとともに、トキによる悲しみや叫びのようにも思える曲です。