日本の作曲家によるクラシック音楽。おすすめのクラシック音楽
クラシック音楽、と言われるとやはり誰でも知っている海外の作曲家による作品を思い浮かべますよね。
日常の場面でアレンジを変えて使われることも多いですし、ごく自然に多くの人が一度は耳にしていてすぐに名前を挙げられる作品は多く存在します。
それでは、日本人作曲家によるクラシック音楽の作品で知っているものを挙げてください、と言われてさっと答えられる方は少ないかもしれません。
ここでは日本人の作曲家が手掛けたクラシック音楽に注目、代表的な作品をピックアップしています。
日ごろからクラシック音楽を愛聴されている方々の中でも、あまり日本人の作品は聴いたことがないな、という方にもおすすめです。
日本の作曲家によるクラシック音楽。おすすめのクラシック音楽(31〜40)
「饗宴」黛敏郎

戦後における日本の映画音楽界を支えた作曲家の黛敏郎さん。
現代音楽やクラシック音楽など幅広い音楽性を持つ音楽家です。
黛さんの作品のなかでもドラマチックな展開をみせるのは『饗宴』。
オーケストラサウンドに加わるサックスのスリリングな演奏が印象的な楽曲です。
ラテンやジャズの要素を取りいれたユーモラスなサウンドを深く体験できるでしょう。
ダイナミックかつせんさいな魅力が詰まった日本のクラシックの名曲です。
力強さを感じられるクラシックをお探しの方はぜひ聴いてみてください。
幻想曲さくらさくら平井康三郎

日本の伝統音楽を現代に蘇らせたピアノ独奏曲をご紹介します。
本作は、古くから親しまれている旋律を基に、日本の作曲家平井康三郎さんがピアノソロでも楽しめる幻想曲として生まれ変わりました。
冒頭の穏やかな序奏から始まり、中盤では太鼓のようなリズムが加わり、祭りの賑わいを感じさせます。
そして最後は、静かに幕を閉じます。
日本の春の情景が音楽で描かれているかのようですね。
日本の伝統音楽に興味がある方や、日本発のクラシック音楽を楽しみたい方におすすめです。
ぜひ一度耳を傾けてみてください。
ゲッセマネの夜に松村禎三

数多くの映画音楽や合唱曲を手がけた作曲家・松村禎三さん。
アジアの伝統音楽から影響を受けた楽曲制作をおこなっており、1990年には紫綬褒章を受賞しました。
彼が晩年に製作した管弦楽曲『ゲッセマネの夜に』は、イエス・キリストを題材にした絵画の複製をモチーフに製作されました。
深い悲しみを描いたダイナミックなサウンドが印象的ですね。
スリリングかつ大胆なオーケストラの演奏にまとまっており、生命の力強さやはかなさが感じられるでしょう。
フルートやクラリネットをはじめとした管楽器の音色がドラマチックに展開する名曲です。
EARTH村松崇継

フルートとピアノのデュオで奏でられるこの曲は、地球環境や自然の美しさをテーマにした壮大な作品です。
フルートの柔らかな旋律とピアノの豊かな響きが絶妙に絡み合い、まるで大自然の中を巡る旅をしているような感覚を与えてくれます。
曲の構成は静かな導入から始まり、次第にドラマティックな展開を迎え、最後は穏やかな終息へと向かいます。
この抑揚のある展開が、楽曲に深い感情表現をもたらし、聴く人の心を惹きつけます。
自然や地球への想いを音楽で感じたい方、フルートの魅力を堪能したい方におすすめの一曲です。
交響曲第1番安部幸明

スピード感溢れる痛快な傑作です。
西洋的な和声が巧みに使われていますがところどことに日本的な感覚もみられます。
第3楽章ではクラリネットの第1主題につづけてホルンが豪快に第2主題を奏でますが、ここのインパクトはかなりのものです。
一度聴いたら忘れられないでしょう。