日本の作曲家によるクラシック音楽。おすすめのクラシック音楽
クラシック音楽、と言われるとやはり誰でも知っている海外の作曲家による作品を思い浮かべますよね。
日常の場面でアレンジを変えて使われることも多いですし、ごく自然に多くの人が一度は耳にしていてすぐに名前を挙げられる作品は多く存在します。
それでは、日本人作曲家によるクラシック音楽の作品で知っているものを挙げてください、と言われてさっと答えられる方は少ないかもしれません。
ここでは日本人の作曲家が手掛けたクラシック音楽に注目、代表的な作品をピックアップしています。
日ごろからクラシック音楽を愛聴されている方々の中でも、あまり日本人の作品は聴いたことがないな、という方にもおすすめです。
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日本の作曲家によるクラシック音楽。おすすめのクラシック音楽(21〜30)
交響曲第5番「シンプレックス」池辺晋一郎

第1楽章冒頭でいきなり主要テーマが登場してオスティナート風に展開していきます。
第2楽章はがらりと雰囲気が変わってメロディックになりますが第3楽章でまた執拗なオスティナートが登場します。
「シンプレックス」と題しながらも複雑に展開されていく池辺ワールド全開の曲です。
パロディ的な4楽章深井史郎

この曲を初めて聴いて、戦前の日本で作られたと分かる人がどれ程いるでしょうか。
こんなしゃれた響きの旋律が戦前の日本にあったのです。
深井は日本のラヴェルとも言われています。
西洋の作曲家の手法を積極的に模倣しながら作曲したらすんなり完成してしまったらしいのですが、異文化をすんなりと受け入れる深井の柔軟さとその中でオリジナリティを出すセンスの高さが表れています。
日本の作曲家によるクラシック音楽。おすすめのクラシック音楽(31〜40)
交響詩「曼荼羅の華」山田耕筰

山田耕筰は日本における西洋音楽の草分け的な存在です。
一般的には「赤とんぼ」などの童謡のイメージが強いと思いますが、本格的な交響曲もしっかり残しています。
この曲は山田の親友が父親の死を予感した際に書いた詩にインスピレーションを受けて書かれた曲です。
EARTH村松崇継

フルートとピアノのデュオで奏でられるこの曲は、地球環境や自然の美しさをテーマにした壮大な作品です。
フルートの柔らかな旋律とピアノの豊かな響きが絶妙に絡み合い、まるで大自然の中を巡る旅をしているような感覚を与えてくれます。
曲の構成は静かな導入から始まり、次第にドラマティックな展開を迎え、最後は穏やかな終息へと向かいます。
この抑揚のある展開が、楽曲に深い感情表現をもたらし、聴く人の心を惹きつけます。
自然や地球への想いを音楽で感じたい方、フルートの魅力を堪能したい方におすすめの一曲です。
チェロ協奏曲尾高尚忠

義弟の倉田高さんのために作曲されましたが戦時中の厳しい状況下にあったため全曲初演は叶いませんでした。
初演が叶ったのは尾高没後20年が経った年で、日本フィルハーモニー交響楽団が行いました。
その時のチェリストは若林洸です。
古典的な3楽章制の保守的な曲でクラシカルな美しさを持つ曲です。
ゲッセマネの夜に松村禎三

数多くの映画音楽や合唱曲を手がけた作曲家・松村禎三さん。
アジアの伝統音楽から影響を受けた楽曲制作をおこなっており、1990年には紫綬褒章を受賞しました。
彼が晩年に製作した管弦楽曲『ゲッセマネの夜に』は、イエス・キリストを題材にした絵画の複製をモチーフに製作されました。
深い悲しみを描いたダイナミックなサウンドが印象的ですね。
スリリングかつ大胆なオーケストラの演奏にまとまっており、生命の力強さやはかなさが感じられるでしょう。
フルートやクラリネットをはじめとした管楽器の音色がドラマチックに展開する名曲です。
交響曲第1番安部幸明

スピード感溢れる痛快な傑作です。
西洋的な和声が巧みに使われていますがところどことに日本的な感覚もみられます。
第3楽章ではクラリネットの第1主題につづけてホルンが豪快に第2主題を奏でますが、ここのインパクトはかなりのものです。
一度聴いたら忘れられないでしょう。






